上図のように赤糸の端を持って、最初につくったル-プの範囲内にて、赤白2本の糸を一つとみなし、その背面側から手前へくぐらせるという動作を3~5回ほど繰り返し、最後に巻きつけを軽く締めて終わります。すると各結び目のところで3~5個のコブができたように見えます。
電車結びの結び方: 手順④
上図のように、今度は白糸の端を持って上から下へ向かって、やはり時計回りにル-プを作り、上記手順②と手順③と同じことを対称的な形で繰り返します。こちらも最後は、巻きつけを軽く締めます。
電車結びの結び方: 手順⑤
最後に結び目を少し濡らし、赤糸と白糸を左右にゆっくりと引っ張り締める。余分な糸は切り取って完成です。注意点は、締め込む時は徐々に力を加える点と、最後のカットは先端を長めに残すことです。いきなり力を入れて締め込むと切れる恐れがあります。又、ギリギリにカットすると、締め込みが緩い場合はスッポ抜けることがあります。
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電車結びはPEラインでも使える?
現在釣り糸の中でも主流をなしよく使われるPEラインと電車結びは相性が悪いと言われますが、両者を組み合わせて使える場面はないのでしょうか?そのあたりを少し説明しておきたいと思います。
PEラインのメリット
ここで少し「釣り糸素材」の話をします。現在では、以前主流だったナイロンやフロロカーボン素材のものに代わって、「PEライン」が主流になっています。これは、ポリエチレン[Polyethylene]素材の細い糸を数本編み込み作られる撚り糸です。
他素材の釣り糸に比べ多くのメリットを持ちます。まず、ナイロン糸と比べ約3倍程の強度があるなど、現在の釣り糸の中ではダントツの強度を誇ります。又、強度が強い分細い糸を選択することも可能となります。さらに、伸びがほとんどないことから、「高感度で吸水性がなく紫外線劣化も極めて低い」というメリットも持ちます。