脂肪分が少なく高タンパク低カロリーでエネルギーを摂取できます。ダイエットをしている人や筋肉を付けたいアスリートにおすすめです。タンパク質は取り過ぎも良くないので気をつけましょう。
ミネラル
他の貝と比較して鉄分やナトリウム、亜鉛を多く含んでいます。特に豊富な亜鉛は新陳代謝や免疫反応などの身体のサポート、味覚障害を防ぐ役割を果たし、体内で作り出すことができない成分のため、身体に必要な成分がイタヤ貝から摂れるのです。
タウリン
栄養ドリンクに含まれるタウリンがイタヤ貝にも多く含まれています。ホタテにも多く含まれている成分で、胆汁酸の分泌を促し働きをよくしてくれます。その他にも血圧の上昇を抑えてくれる効果もあります。
美味しいイタヤ貝を選ぶための基準は?
貝殻が付いたイタヤ貝に出会ったらまずは殻が閉じているかチェックしましょう。貝が欠けており、口が開きすぎているものは鮮度が落ちてしまっているので避けましょう。貝殻の表面は程よくキレイな物を選んでください。あまりきれいすぎると、業者が殻を綺麗に清掃している時点で時間がたってしまっている可能性があります。イタヤ貝は冬が旬なので、時期も考慮して選びましょう。これはイタヤ貝だけでなくホタテ貝にも言えることです。鮮度がよい貝がおいしい貝となります。剥き身の場合は厚みがあり、盛り上がっているものが新鮮なかいとなります。
イタヤ貝のおいしい食べ方
貝柱は柔らかく旨味と甘みが強いのでお刺身に適しています。その他にも蒸し料理や焼き料理、かき揚げなどの揚げ物、出汁としてお吸い物など、幅広く活用できます。調理方法はホタテと同じなので、バーベキューなどで、貝を殻ごと焼いて食べるのもおいしいです。貝紐の部分も火を通せば食べられますが、黒いウロの部分は取り除いて食べましょう。
イタヤ貝のおすすめレシピご紹介
刺身
生食用のイタヤ貝が手に入ったら、まずはお刺身で食べるのがおすすめです。お醤油とわさびをつけて食べるのも美味しいですし、ご飯にのせて海鮮丼として食べるのも美味しいです。カイワレを散らしてカイワレの苦みと甘みのあるイタヤ貝でお酒もすすんでしまいそうですね。
パスタ
みじん切りしたニンニクをオリーブオイルで炒めニンニクの香りを出します。そこにキノコや玉ねぎなどお好みの野菜を加えたら、イタヤ貝を加え炒めます。塩コショウで味を整え、茹でたパスタを加えたらたら、ペペロンチーノ風のイタヤ貝パスタの出来上がりです。他にもバターと醤油で味付けすれば和風パスタに、生クリームや牛乳を使ってクリームパスタに、トマトを使ってトマトパスタにもなりますので、イタヤ貝をお好みのパスタで楽しみましょう。
お吸い物
だし汁を火にかけ、沸騰したら中火~弱火にし、イタヤ貝貝柱を加えます。お酒と塩で味を整え、お好みでしょうゆを垂らし、三つ葉や小ねぎを散らしたらお吸い物の完成です。火を通し過ぎると貝が固くなってしまうので、加熱し過ぎないようにしましょう。
かき揚げ
揚げ物は天ぷら粉を使うと失敗が少なく簡単に作ることができます。イタヤ貝の貝柱、1㎝角の長ネギ(櫛切りの玉ねぎでも可)、小エビや大葉などお好みの具材をボウルに入れ、水に溶いた天ぷら粉を回しかけ全体をさっくりと混ぜます。熱した油に投入しきつね色になったら完成です。この時、網目のお玉にのせてお玉ごと熱した油に投入し、形が崩れないようにお箸で整えながら揚げると崩れずにキレイ丸いかき揚げができますので挑戦してみてください。お塩や天つゆでサクッと頂きたいですね。
バターソテー
ホウレンソウやシメジなどお好みの野菜をひと口大にカットします。フライパンでバターを熱し野菜を炒めしんなりしたら、イタヤ貝の貝柱を投入。醤油を回しかけたら完成です。軽くニンニクパウダーを振りかけたらより一層食欲をそそりますのでお試しください。
炊き込みご飯
お米1合に対し、しょうゆ、みりん、酒をそれぞれ50cc使います。(3合炊くなら150ccずつ)干し貝柱を使う場合は戻し汁も入れるので、捨てないでくださいね。洗ったお米にしょうゆ、みりん、酒、戻し汁を入れ炊飯器のメモリ通りの水を入れます。食感を楽しむため、ほぐした貝柱、ほぐしていない貝柱の2種類と、シメジを混ぜずに上にのせて炊きます。炊き上がったら良く混ざるようにご飯を下からすくい混ぜて、三つ葉や小ねぎをちらして完成です。お米も少しもち米を混ぜて炊くともちもちとした食感になります。冷凍貝柱を使っても美味しくできますが、干し貝柱を使えば、旨味がギュッと詰まった、より味わい深い炊き込みご飯ができますよ。
貝柱だけじゃない貝殻の使い道
食用として食されるイタヤ貝ですが、捨てられてしまう貝殻にもちゃんと使い道があるのです。全体的に白く、太い筋の入った貝殻は見た目にも可愛くキレイなのでハワイ雑貨としてインテリアに活用され、ハンドメイドのシェルパーツとして使われることが多く、ウェルカムボードやフォトパネルとしてオリジナルアイテムを作る事にも役立っています。
まとめ
一般にはなじみの薄いイタヤ貝ですが、養殖で流通している事で認知度も少しずつ上がってきているのではないでしょうか。主に貝柱や小柱という銘柄で販売されていることが多く、裏の商品ラベルをちゃんと見ればイタヤ貝と書いてあることで気が付くでしょう。ホタテと比べて小さめですが、その味はホタテに負けず劣らずで、旨味を強く感じます。美味しいのに安く入手できるので、ホタテ貝よりイタヤ貝を購入する人もいます。価格面で見てもホタテより食卓に登場しやすい貝ともいえます。今はまだレアな存在ですが、これからさらに認知度が深まることを期待しましょう。