3時間〜6時間という長い時間をかけるので、一見面倒なようですがほとんどの時間は放っておくだけなのでさほど手間ではありません。
塩水は海水があるとベストなのでもし潮干狩りなどで採った際は一緒に海水を汲んでくることをおすすめします。もちろん人工の食塩水でも構いません。
①流水で洗う
貝類すべてで必要となる作業です。水道水で構わないので両手に貝を持ち、こすり合わせるように洗いましょう。すり合わせた音が高いものは死んでいる可能性があるので取り除きます。
また腸炎ビブリオ菌を洗い流す効果もあるので必ず流水で行うことと、周りに飛び散らすことを防ぐため台所を避けると安心です。
②塩水を用意し浸ける
海水がない場合は濃度3%の食塩水を用意します。バッドに貝が重ならないように並べて上から新聞紙をかぶせ3時間から6時間置きます。
砂の抜け具合をチェックする時は、重なってしまった下に位置する貝に火を通して食べてみます。きちんと抜けていれば全体も同じように完了したと捉えて構いません。
③再び流水でよく洗う
長時間、水に浸けておくため菌が繁殖している恐れがあります。塩水から引き上げた後は再び流水に当てながら、貝同士をこすり合わせて洗いましょう。
要領は①の工程と同じです。なお、こちらにも詳しくやり方が紹介されています。併せてチェックしてみてください。
あさりの砂抜きの手順②お湯
お湯で行う場合でも流水での洗浄が必要です。では肝心の処理はというと50度ほどのお湯を、バッドに並べた貝が浸るくらいまで入れて15分ほど置けば完了です。温度計があるとわかりやすいので便利です。もしくは沸騰させたお湯に同量の水を入れると50度に近いお湯を作ることができます。こちらにも記事があるので参考にどうぞ。
死んだあさりの見分け方
すべてが砂を吐き出すわけではありません。中には何の反応もなく、すでに死んでしまっている個体が混ざっていることも多々あります。死んでいるものはなるべく食べない方が賢明です。こ
ここでは処理や加熱した際に死んでいる個体をどのように見分けるのかについて解説します。
調理前
- 流水で洗う際、こすり合わせた時に高い音がするもの
- 砂抜きの際に水管を出すことなく殻を閉じたままのもの
- 匂いを嗅いだ時に、ドブ臭いような異臭を放つもの
以上は死んでいる可能性が非常に高いの必ず取り除くようにしましょう。特に異臭は腐敗が進んでいるので食中毒の原因にもなりかねません。要注意です。ある意味で砂抜きは砂を抜くだけではなく、死んだ貝を見分けるための工程であるとも言えます。
調理中、調理後
- 熱を入れても貝殻が閉じたままのもの
熱を通した場合、当たり前ですがすべて死んだ状態になります。がしかし、いつまでも殻が閉じたままのものは加熱前から死んでしまっていた可能性が大きい個体です。死んだばかりであればまだいいですが、腐敗しているとお腹を壊すこともあるのなるべく避けるようにしましょう。