チヌ餌で有名なイガイの付け方や現地での採取場所を紹介します!

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さぁ、イガイも結構簡単に採取できそうですね。道具を揃えたらぜひ挑戦してみてくださいね。道具の全てに共通することですが、釣りは全身をつかって行うスポーツのようなものですので、自分が実際に持ってみてしっくりくるかどうか。または、自分にとって重過ぎないかは重要なポイントですのでチェックしてみてくださいね。

イガイの生態・特徴は?

成長したイガイは、長さ12センチから15センチほどになり、なかなかの大きさになります。ちいさな子どもの手の平にやっと収まるほどですね。横幅も4センチから6センチくらいになるので、成貝を見た人には「大きな貝」という印象を受けるかもしれません。

殻の色は?

殻の色は黒というのが一番しっくりきますが、光の加減によっては濃い青色や紫色に見えることもあります。内側の色はどうでしょうか?内側はツヤも少しあり、殻の内側も青色と白、黒が混ざり合った色をしています。

足糸で体を固定しています

足糸(そくし)という糸というよりも縄のようなものを内側から出し、自分の体を岩などに固定して生活しています。食用に漁獲され、食べる前には足糸も抜いてから火を通します。この足糸を抜いたらすぐに調理しないと死んでしまい、貝は腐敗も早いので衛生的によくない状態になってしまいます。足糸(そくし)を抜いたら即死ということです。

このイガイという貝は、身も大きく美味しいのですが、日本全土に今のところは流通しておらず、その地域で消費されているのが現状です。よく食べられている代表的な料理をご紹介しましょう。まずはイガイの旨みをしっかりとご飯に移すことができる炊き込みご飯や、お酒の風味とイガイの塩味で旨みがぎゅっと詰まったイガイの酒蒸しなど、普通の2枚貝とさほど変わらないような料理法で食べられているようです。つぎで簡単なレシピもご紹介します。

イガイの生息地・分布

それではイガイはどこに生息しているのでしょうか。イガイは、日本を含めアジアの沿岸部に生息しています。国内に目を向けてみると、北は北海道から南は九州までの沿岸部の岩礁域に生息しています。海外では朝鮮半島から中国の東の沿岸部に生息しているのですよ。

ムラサキガイにとてもよく似ていますが、見分け方は、大きさや殻の形、生息域で区別することができます。イガイの大柄な貝で、殻も厚いのが特徴ですし、表面も黒っぽい印象で青くなりすぎないことなどが上げられます。また生息域でも岩礁域に生息するのがイガイで、内湾に生息するのがムラサキガイです。見分け方はお分かりいただけましたか?

イガイの絶品レシピ

非常に濃厚な旨みをもつ貝のイガイ。この特徴を存分に引き出せるのはやはり酒蒸しでしょう。そして、酒蒸しにさらにプラスで、もう一品ご紹介しますよ。

イガイの酒蒸し

材料:イガイ30個、白ワイン、もしくは日本酒100cc

①イガイの殻をしっかりと洗う。②足糸を抜き、蓋のできるフライパンに重ならないように並べる。ちなみに足糸はすべりやすいので布巾などを使って掴むとしっかりと持つことが出来ます。③白ワイン、もしくは日本酒を回しいれ蓋をして強火にかける。⑤沸騰するとどんどんイガイが開く。全て開けば出来上がり!

とても簡単ですが、イガイの持つ塩味と旨みがストレートに味わえる絶品レシピです。まだまだ味わいたい人のために、この煮汁をつかたもう一品をご紹介しましょう!

副産物でもう一品!

材料:上のレシピの副産物として取れた煮汁50cc、水50cc、卵1個

①煮汁の味をみて、濃ければ水で薄める。②卵を割りほぐし、①と混ぜ合わせてざるで漉す。③耐熱の容器に入れてレンジの200Wで1分加熱する。様子を見てまだ固まってなければ、30秒ずつ加熱する。

旨みたっぷりの茶碗蒸しができあがりです。イガイの身はあれば入れてもいいですし、枝豆やほうれん草などを入れても色合いも食感もよくなるでしょう。とてもおいしいので、ぜひためしてくださいね!

イガイのまとめ

今回はイガイについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。イガイはチヌのエサとしても有名な貝の一種で、黒っぽい涙型をしているのでしたね。ムール貝(ムラサキ貝)との見分け方もご紹介しましたがお分かりいただけましたか?イガイは釣りに行く方なら必ず通る岩礁域に住んでいて、テトラポットや防波堤の近くなどに足糸を使ってびっしりと群れで張り付いています。さきほどもお話ししましたが、イガイを採取できるようになれば、海釣りのコストもだいぶ抑えられるのではないでしょうか。さらには新鮮なエサで食いもよくなるはずですよね!

イガイで狙えるのは、落とし込みによって釣れるチヌやスズキ、イシダイなどの頑丈なあごをもっている大型の魚です。どの魚にもいえることはすごいパワーなので、しっかりと一本釣りで勝負もいいですが、パワー負けしそうならタモでたすけるというのも頭に置いておいてください。

というわけで、今回はイガイについてご紹介しました!自分で採ったイガイでチヌを釣りたいという方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。チヌ釣りの定番落とし込み釣りのコツや、チヌ釣りのコツについてご紹介しています。