ウオノエは魚の口の中に寄生する!その奇妙な生態をご紹介!食べる人も?

なおメンダコに関する詳しい情報は次の記事からご覧いただけます。

寄生虫が人間を助けることもある

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寄生虫に取りつかれるなんてぞっとする話ですが、ウオノエのように宿主を死なせてしまうものばかりではありません。

それどころか近年研究が進み、時に私たち人間を助け、役に立ってくれるような寄生虫がいることがわかってきたのです。以下にその具体例をお伝えしていきましょう。

アレルギーを抑える

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サナダムシのような回虫を宿している人は、そうでない人に対して花粉症やアトピーを発症する確率がとても低いことが分かっています。このことに着目した免疫学者の藤田紘一郎博士は、回虫がアレルギー抑制物質をもたらすこと解明しました。

博士は長年「過度の清潔は逆に病気を招く」と提唱しつづけています。

ダイエット

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腸内に寄生虫が宿ると、体脂肪の燃焼が促進され、痩せやすく太りにくい体になることが実験により立証されました。

寄生虫から出る物質が肥満解消につながる細菌を増殖させ、腸内環境を向上させてくれるのです。

栄養補助食品

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ブタ鞭虫という線虫の卵、それをあえて人体に取り込むことで、免疫システムを向上させるという研究があります。先の藤田博士と同じく、度の過ぎた清潔が免疫を不調にさせているという発想です。

健康に害が出ないよう、寄生虫の利点だけを取り込もうとする試みで、将来的にはサプリメント(健康補助食品)として販売される可能性があります。

否定的な意見もある

ただし、寄生虫を利用した治療に関しては賛同の声ばかりではありません。英国の博士によると「寄生虫は完全無害とは言い切れない。副作用で深刻な事態にもなりかねないので、医師の監督は絶対不可欠である」とコメントしています。

間違っても不明瞭なルートから自己判断で寄生虫を取り入れてはなりません。

鯛の口からひょっこりはん「ウオノエ」はやっぱり閲覧注意だった

ウオノエの魅力は万人におすすめできるタイプのものではないようです。魚の口からひょっこり顔をのぞかせる様子や、寄生虫としての実態にのけぞって拒否反応を示す人もいることでしょう。

ですから、もしこの記事を気に入って、他の人にも好きになってほしかったとしても、情報は小出しにしながらプレゼンすることをおすすめします。

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