「金田一少年の事件簿」に登場する「にんぎょうじま」という言葉がありますが、実は関係ありません。金田一少年の事件簿に登場するのは「伊豆沖の孤島」にある「人吐潟島(ひとがたじま)」が舞台になっているのです。
人形島と同じ書き方、読み方も似ているので勘違いしてしまうでしょう。メキシコの恐怖の話の多い人形島とは違い、日本が舞台になっていることが分かります。そうだとしても、事件の舞台になっているという点では重ねてしまうことも仕方がないかもしれません。
金田一少年の事件簿R「人形島殺人事件」
人形島と関連がないと分かっても「人吐潟島」にはなんだか関心が湧くこともあるのではないでしょうか。そこで、金田一少年の事件簿R 9巻に登場する話を簡単にあらすじだけ紹介します。
主人公の一(ハジメ)は、暗号の解読を頼まれますが、そこには「ヒトガタジマヘイケ」とあったことを読み取るのです。一と美雪(ヒロイン)は、人吐潟島に向かいますが、元から人吐潟島は人形を供養する場所だったので他にも向かう人たちがいます。
その日には、幼馴染と再会するもすぐに事件に巻き込まれてしまうのです。それぞれの人たちが人形を供養する目的を抱えていたので、事件はさらに深みへと進んでいきます。
次々に殺害されていくことを防いで、犯人は見つかるのでしょうか。犯人の目的や動機、誰なのか気になる展開になっていきます。この事件の核心はどうなるのか関心のある方は、金田一少年の事件簿をお読みになってはいかがでしょうか。
人形島でも知られるブードゥー教は民間宗教
ブードゥー教と聞くと、死者を祀る宗教で、どこか恐ろしい宗教と感じるかもしれません。実は民間宗教で、宗教法人ではないのです。死者を生き返られせるために行う「ゾンビ化」の印象が強いからでしょう。実際は魂を込めた人形を持つなど「白魔術」とも「黒魔術」とも捉えられる、ミステリーな民間宗教だからです。
あるスポーツ選手が持っていたように「願いを込める」としても知られる、人形もあるほどの謎が込められた、実は「残酷」だけではない宗教と言えるでしょう。見えないのが実態なので「ブードゥー人形」も、よく調べてから作ることが良いかもしれません。
人形島の偽物と本物の一番簡単な見分け方
人形島にはレプリカが飾ってある、偽物の島があることを紹介しましたが、ソチミルコから近いだけではありません。「門がある」「料金をきちんと取る」ところが本物の人形島です。偽物の島ではさすがにお金を取ることはしません。
また、門もなく簡単に入ることができるので見分けることは簡単になるでしょう。人形はどれも同じに見えてしまうかもしれませんが、この見分け方なら簡単に分かるでしょう。
人形島は人形たちにとっては安住の地なのかもしれない
人形じまは怖い、恐怖で慄く存在だけなのでしょうか。ジュリアンさんの供養が本当なら、実際は流され朽ち果てていくだけの人形の想いは恨みでいっぱいだったかもしれません。
それこそ触れる者を拒んで次々へと事故などは広がっていくことは目に見えて明らかです。それを考えるとジュリアンさんは差別されるべきでもなく、孤独だった人生も人形たちの感謝で溢れていたのではないでしょうか。
怖くて理科寄れない土地は、今では観光地として栄えています。恐怖を覚えるにふさわしい人形たちですが、それは人間たちの勝手な想いかもしれません。人形たちの気持ちになってみたらどうでしょうか。
人形たちは来る者を拒んでいるかもしれませんが、本当はジュリアンさんの気持ちが届いているなら、朽ち果てていくだけだった人形たちにとっては救われた存在なのかもしれません。