血液に対して過度な執着を見せ、同時に性的興奮を覚えることです。血液を飲むことへの興奮は「吸血性愛(ヴァンパイアフィリア)」とは別のものとなります。血液を見ないと満足できないと言われています。
危険な異常性癖②アルゴフィリア(苦痛愛好)
こちらは誰かに苦痛を与えるのではなく、自身が苦痛を伴った場合に性的興奮を覚えるものです。広義としては聞いたことのあるマゾ(マゾヒズム)となり、マゾの上位互換であるものとされています。自身に伴う痛みが快感に変わるようです。
危険な異常性癖③ハイポクシフィリア(窒息性愛)
息を止めたり、息を止められたりすることに対して性的興奮を覚えることです。息を止めることにより脳へ送られるはずの酸素がなくなり、代わりに二酸化炭素が溜まっていきます。そのことによりめまいなどが起こるのですが、それが忘れらないそうです。
危険な異常性癖④ネクロフィリア(死体性愛)
次は少々グロテスクなものになります。死体に対して性的な目で見るといったものになり、死体相手と性行為することでした満足できないものです。これは死姦とも呼ばれることもありますが、正しくは屍姦と表記されます。
危険な異常性癖⑤カニバリズム(食人性愛)
グロテスクな内容はまだ続きます。人体を食べることにより性的興奮を覚えるといものです。食人俗ということばもあるのですが、こちらは文化として人体を食べることを許された習慣のことです。こちらもカニバリズムとされるようです。
危険な異常性癖⑥タナトフィリア(死性愛)
こちらも死にかんすることなのですが、こちらの場合は自らの死に関することで性的興奮を覚えます。自ら死に近づくことでしか満足することのできない人のことを指し、自傷行為などで性的に興奮することがあるようです。
危険な異常性癖⑦ボレアフィリア(殺戮愛好)
文字列だけ見ると殺すことが対象と勘違いしそうですが、こちらは生物が生物を殺す(捕食行動)シーンを見ることにより性的興奮を覚えることです。この場合の生物のほとんどが、人間以外の生物が対象となるようです。
危険な異常性癖⑧エキビショニズム(露出性愛)
いわいる露出狂がこれに当たります。自身の裸体や性器を関係のない人間に晒すことにより性的興奮を覚えるものとなります。他のものに比べると比較的に身近なものとなります。日本でも公然わいせつ罪として事件になることが多いです。
危険な異常性癖⑨バイストフィリア
思想としてはかなり危険なものとなります。相手の了承を得ずに強引に性行為を行う強姦行為でしか、満足することができない人のことを指します。満足しようとすると確実に犯罪になるものとなります。強姦性愛ともいいます。
ちなみにものすごく特殊な性癖となり、ドラゴンカーセックスという言葉もあります。アメリカで大流行しているのです。このことに関してまとめた記事があるので、興味がある方はこちらからどうぞ。
危険な異常性癖⑩メディカル・フェティシズム
医療性愛とも言われており、先述した「身体障害性愛(アベイショフィリア)」にも似ていますが別のものとなります。こちらは医療器具そのものに性的興奮を覚えるものです。また手術などの医療行為も対象となることからマッドサイエンティストなどもこれに含まれます。
危険な異常性癖⑪ピロフィリア(火炎性愛)
先述させてもらったピロフィリアです。火や炎を見ることで性的興奮を覚えるのですが、これの厄介なところは、満足するためにより大きな炎を見たいがために放火すらもしてしまうことです。そしてそれが癖になってしまうのです。
危険な異常性癖⑫ペドフィリア(小児性愛)
俗にいうロリコンとは違いもっと幼い小児や幼児が対象となり性的興奮を覚えるものとなります。ネット上では「ペド」と省略系の言葉もあり、定義としては10歳以下の子が対象になることを指します。この性癖を持つ人をペドフィルと呼ばれるようです。
これらはほんの一部となりますが代表的なものとなります。同じような願望や欲望がある場合は治療する必要が出てきます。少しでも当てはまる部分があった場合は次の項目をしっかり見てください。次項は治療に関することになります。
異常性癖の治し方は?精神科でできる治療
さてここからは治療方法について解説していきます。実際に完治するのかどうか、またどういった治療方法があるのかなどをまとめてみましたので、解説していきます。もし上記に当てはまった方は迷わず病院にいきましょう。
異常性愛治療方法①まずは正確な診断をしてもらう
まず自身が異常性癖かどうかきちんと診断してもらいましょう。そしてもしそうなら、どういった種類のものなのかも診断してもらう必要があります。自分でこれだと思っていた場合でも医学的にはそうでない場合もあります。
もちろんどの種類のものかによって治療法が変わってきますので、正確な診断が絶対的な条件になってきます。正確な病名がわかることが自身にとっても考えが変わってきますので、それが治療の第一歩となることもあります。
異常性愛治療方法②薬物療法も効果的?
そして肝心の治療法なのですが、薬剤投与による治療法もあります。これらの欲求は、ドーパミンが原因とされています。もちろんそれだけではないのですが、主にこれが原因とされています。なのでドーパミンを抑制する薬が効果的だといわれています。
その薬が抗アンドロゲン剤と呼ばれるものです。これは性的欲求を減少させる効果があります。また抗鬱剤であるSSRIも効果があると言われています。薬剤投与による治療は実施されており、犯罪の再犯率を圧倒的に下げることに成功しています。