コモリグモの仲間は世界的に2600もの種類が存在している事がわかっています。その中でも日本に生息している種類が90種類もいるのです。
ウヅキコモリグモやキクヅキコモリグモなどが有名であり、その中のほとんどが同じような習性をもっています。しかし、大きな生き物が近づくとすぐに逃げてしまう事からあまり人目につかない生き物です。
家屋の中で発見される場合もあり、イエグモの仲間だと間違えられる事もあります。イエグモに関してはこちらの記事を参照ください。
コモリグモの種類①ウズキコモリグモ
ウヅキコモリグモは北海道、本州、四国、九州地方に分布しており、草村や畑などによく見られ、個体数もとても多いとされています。
ウヅキコモリグモの見た目は黒褐色で所々模様が入っているという特徴はあるものの、一見して他の蜘蛛と区別することは難しいかもしれません。
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ウヅキコモリグモもコモリグモの名前を持つことから、卵から生まれた子供は親の腹部の上で数日過ごし成長を待っているのです。
ウヅキコモリグモのウヅキとは卯月、つまり4月という意味を持っており、最も多くみられる時期が4月であることから、その名前が付けられたとされています。
コモリグモの種類②ハラクロコモリグモ
本州、四国、九州に分布しており、見た目の特徴は黒茶色の体に縦1本のラインです。特に雄では灰白色のラインが入っています。
年中見られる蜘蛛であり、他のコモリグモに比べると少し体のサイズが大きく、10~15mm程です。
家の中に現れることがありますが、毒も弱く人に対して影響の出るレベルではなく、臆病なため自ら噛みついてくることはありません。
コモリグモの種類③キクヅキコモリグモ
北海道、本州、四国、九州、南西諸島で月頃によく見られる小型の蜘蛛です。キクヅキコモリグモの体長は6~12mmです。
特に水田や湿地といった、水辺に生息しており、田んぼの害虫を好んで捕食する益虫としてもキクヅキコモリグモは知られています。
体全体が明るい茶色をしており、腹の部分には特徴的な模様があるため、見た目でキクヅキコモリグモと見分ける事も簡単であるとされています。