日本だけでも550種類もいると言われるヨコバイですが、その中でも比較的に見つけやすい種類のものを紹介しましょう。もしかしたら「これ見たことある!」と思われるものもいるのではないでしょうか。
ヨコバイの種類①ツマグロオオヨコバイ
翅の先までの大きさが13mmとヨコバイの中では大きくて全体的に黄緑色をし頭部と胸部に黒い斑点があるので目立ちます。本州から九州までよく見られる種類のヨコバイです。
一部地域で「バナナ虫」という俗称で知られている
見た目が黄色くて黒い斑点はシュガースポットの出ているバナナに似ているので、地域によってバナナ虫と呼ぶ所もあるそうです。
ヨコバイの種類②ツマグロヨコバイ
雄の前翅の先端が黒いのでこの名前が付けられました。(雌は茶褐色をしています。)ツマグロオオヨコバイを小さくしたような見かけですが胸部の黒斑が無くツマグロオオヨコバイの半分程の大きさです。
稲に大発生をして萎縮病や黄萎病などの稲の伝染病を媒介する代表的な害虫です。また街灯などの明かりに群生し人の肌を刺すのもこの種類が多いようです。
ヨコバイの種類③カキノヒメヨコバイ
体長は2.8mm~3.2mmとかなり小さく全体的に薄緑色をしています。柿や梨の木などに付く害虫です。このヨコバイに付かれると枝が伸びなくなり葉が巻き上がったり葉の縁から枯れる等の被害を受けます。
ヨコバイの種類④チャノミドリヒメヨコバイ
体長は3mmとかなり小さく全体的に淡い緑色で主にお茶の葉に付きます。殺虫剤に耐性がついてきて駆除が難しくなっているそうです。
ヨコバイの種類⑤ミカンノミドリヒメヨコバイ
主に柑橘類に付き果実を変形させてしまうミドリヒメヨコバイです。一年中被害があり一度付くとなかなかいなくならないため数年は注意が必要とのことです。
ヒメヨコバイは上にあげた以外にもキウイヒメヨコバイやフタテンヒメヨコバイ、ヤノヒメヨコバイ等多くの種類があり個体差もある上にとても小さいので見分けをつけるのは難しいようです。
ヨコバイの種類⑥イナヅマヨコバイ
ツマグロヨコバイに似ていますがツマグロヨコバイよりも小さく翅に稲妻のような紋様があるのが特徴です。イネ科の植物に付き東南アジアなどでも被害のあるヨコバイです。
ヨコバイの種類⑦ブチミャクヨコバイ
ヨコバイの仲間の中では大きくて体長は7mm~8mmあり、頭部が大きく他のヨコバイよりもずんぐりしています。翅脈が黒白の点線になっているのでこの名前が付いたそうです。
ブナ科の木に付き群生はしないようです。北海道から九州まで広く分布しています。
ヨコバイの種類⑧ニトベブチミャクヨコバイ
別名コブチミャクヨコバイとも言い、ブチミャクヨコバイに似ていますが翅に色の付いた紋様が無く透き通っていてアブラゼミに似ています。
ヨコバイの種類⑨ウスブチミャクヨコバイ
頭部が黄色く翅に黄色い帯状の紋様があるのが特徴です。体長は9mm程でブチミャクヨコバイより少し大きめであまり見かけることは無いようです。