ドライブスティックの特徴とは
OSP社から発売されたドライブスティックはオリジナルの他にもドライブスティックスペック2とドライブスティックファットが開発されています。様々な状況下においても魚を釣り上げたいという釣り人の意見を取り入れ、特徴の違ったワームができました。それらの特徴を説明していきます。
ドライブスティック
ドライブスティックはスティック系ワームの一つです。片方が尾びれのように細くくびれ、水中へと潜る動きや向きを変えて泳ぐ仕草など活きのよい魚のように激しくテールを震わせボディを回転させながら動きます。腹側に高密度の塩を配合しフォールを一定に保ちつつ背面にも比重を調節して動きをだす、高比重素材となっています。
ドライブスティックスペック2
ドライブスティックと違い低比重素材で作られています。背面と腹面で重さの比重が違い、背面はノンソルト、腹面には少量の塩を混入しています。そのため水中でも安定した動きを実現し、ドライブスティックより少し軽い素材のスペック2はフォールがより遅く、アクションをいれて水面や表層を泳がせる時に使用します。
ドライブスティックファット
バックスライドのためのワームではなかったドライブスティックを逆にフックを付けてバックスライドさせたら釣果があがった!そんな自由な発想から改良を加えたのがドライブスティックファットです。ドライブスティックの4.5インチと同じサイズで重さは約3グラム重く、狭いエリアにも楽に入れます。ベイトフィッシュはもちろんエビやザリガニなどにも擬態することができます。
ドライブスティックの自重をチェック!
ドライブスティックとドライブスティックスペック2には3インチ、3.5インチ、4.5インチ、6インチがあり。ドライブスティックファットには4.5インチのサイズがあります。ワームの動きを最大限生かすためにフックのサイズは商品推奨サイズを守る必要があります。
下の表はノーマルセッティングでのドライブスティックとその自重。オフセットフックのサイズをまとめたものです。商品により推奨サイズが異なる可能性があるのでフックサイズは必ず確認するようにしましょう。
ドライブスティックのサイズとフックサイズの目安
ワームサイズ | フックサイズ目安 |
3インチ 約2.8g (約2.5g) | #2~#1 |
3.5インチ 約5g (約4.2g) | #1/0~#2/0 |
4.5インチ 約8.3g (約7.5g) | #3/0~#4/0 |
4.5インチ ファット 約11.5g | #4/0~#5/0 |
6インチ 約13.5g (約12g) | #4/0~#5/0 |
*()内はスペック2の重さ
ドライブスティックとスペック2では若干重さが違い、4.5インチのファットは同サイズのドライブスティックより4gほど重いようです。正確な数値ではありませんが、ドライブスティックとスペック2、ファットの基本的な自重の割合はこのような数値となります。
ドライブスティックの自重について
ドライブスティックは腹側のヘッド部分に比重を寄せて背中側にも重さを入れることにより、小刻みに回転しながら震える動きを実現しています。その動きの力がくびれた先のテールに伝わって震えが激しくなります。スペック2は背中側と腹側に比重を変えていますが、ノンソルトと言われている背中側にもわずかに塩を混入しているおかげでボディを揺らす力をつくりだしています。ファットは重さを増して風の強い日であってもキャストしやすく、より先へと進みやすくなっています。
ドライブスティックのフックの選び方!特徴から違いまで
フックは魚を釣り上げるときの自分の弱点を補うことを念頭に選ぶとよいでしょう。オフセットフックのほうが使いやすいと考える方や絶対にストレートフックのほうがよいと考える方もいます。どちらのフックもワームに合わせてまっすぐになるようにしましょう。テールが寄れていたり軸がずれていると自重のバランスが崩れ特徴をいかせません。
オフセットフックの特徴
ワームの中に埋め込んで使うものをオフセットフックと言い、根がかりしにくいのが特徴です。オフセットフックの各部位の名前はフックアイからクランク、一番長い緩やかなカーブをシャンク、急カーブをベンド、かぎ針先端をフックポイントといいその手前のかえしをバープ、フックポイントからシャンクまでの隙間をゲイプと言います。
ゲイプの感覚はワームの厚みを考えて選びましょう。厚みが合わないとフッキングがうまく掛からない場合があります。
ストレートフックの特徴
ストレートフックはオフセットフックよりは一般的に使用されていませんが、こちらを好んで使われる方も少なくありません。ストレートフックはフッキングするさいの貫通力が強く、フックをくわえこむ力が弱い魚でも引っ掛けることが出来ます。ワームが外れたりずれてしまいやすく、ずれ防止機能がついたフックを選ぶとよいでしょう。
オフセットフックとストレートフックの違い
オフセットフックはクランクからシャンク、ベンドの区間でがっちりワームを差し込むことが出来ますが、ストレートフックの場合はシャンクがまっすぐなのでワームが外れてしまうことがあります。
近距離での釣りならばストレートフックからワームが外れる心配も少なく、リアクション狙いでワームをくわえる場所がまちまちでもフッキングの力で釣り上げることが出来ます。
ですが、あまりにも強い力で引かれると針が曲がってしまいフックから魚が外れてしまう可能性があります。オフセットフックの場合は力のかかりが分散されるので針が開きにくい特徴があります。
バックスライドの特徴
ノーマルセッティングではワームのヘッドはラインを引いた先に向かいます。バックスライドフックではラインがワームの後方から出ており、投げた先にワームが突き進む動きを見せます。岸の草木が生い茂っているところなどキャストしづらいエリアで重宝します。
ドライブスティックよりもファットがバックスライドに適しているのは、ファットの4.5インチの長さが水中の障害物を避けつつ自重によりさらに奥へと突き進むからです。フォール中にあたりがあれば吸い込まれるように引きが来ると思いますが、来なかった場合でも巻くとテールの部分が底にぶつかりエビのような動きを見せます。
バックスライドで注意したいのが、奥へとフォールしていく分の距離を開けておくことです。ワームが着水した場所よりさらに奥へと進むので、岸際に投げてしまうとせっかくの特色が生かせません。
ドライブスティックのセッティングの仕方
フックのかけ方は慣れてしまえばなんということもないのでしょうが、苦手だと思う方も多いでしょう。このセッティングの良し悪しで釣果が決まると言っても過言ではありませんので、一つ一つ丁寧におこなっていきましょう。
ノーマルのセッティングとコツ
フックの刺し方は目安となる穴が三か所あり、ヘッド側で刺し込めば斜め下方向にフォールしていきます。反対側の目安から刺し込めばさらに細かく揺れ動きつつ真下へとフォールしていきます。岩場など狭い箇所へ投げ入れるときに適しているでしょう。
真ん中の目安から刺し込むと中間の動きをとり、アクションの仕方によって緩急をつけさせられます。ファットの場合はヘッド中央から刺しセンターライン上に抜き出します。オフセットフックのクランクがヘッド部分に埋まればフックを反転してワームにあてがい刺し込み場所を決めます。
バックスライドのセッティングとコツ
- 出典:OSP社HP
ノーマルセッティングと違いフックを逆付けしていくのがバックスライドです。テールの動きを阻害しないように3~5本目のリブに針を刺していきます。ストレートフックならばそのまま斜め下方向へと指し進み、反転したら次に進む前に刺し込む場所を考えながらワームにあてがいます。
ワームとフックが水平になる位置を確認したら刺し込んでいきます。針先は出ないように気を付けてください。フックアイは埋め込んでしまっても出したままでも構いません。ファットの場合はフックアイも埋め込められる設計になっています。
ドライブスティックの使い方とアクション
ワームサイズは季節やフィールドの状況によって変えていきましょう。ウィードがまだ生えそろわない春先では3インチか3.5インチのワームでも目立ちますし、ベイトとなる小魚がまだ成長していない時期では同サイズのワームがよいでしょう。
逆にウィードの背が高く隠れる場所がある場合には4.5インチから6インチのワームを使用するのがよいでしょう。
ノーマルセッティング時の使い方とアクション
ドライブスティックはフォール中にバスなどの魚を狙います。根がかりしにくいためウィードのあたりを探る際に用いるのもよいでしょう。ドライブスティックやファットの自重はヘッド付近に比重が高いので、ボトムにつくとテールを上にして立ち上がり岩場をつつくベイトフィッシュのように見せることができます。
トゥイッチで巻くと上下左右へとダートし、反転するたびにテールがぶるぶると激しく震えます。トゥイッチで寄ってきたバスにはフォールさせて、えさ場を見つけたベイトフィッシュの無防備さを演出するとよいでしょう。