リールの下巻きから糸巻きの方法とコツ!|糸巻きの量の計算を詳しく解説!

Array

リールの糸巻き前に準備しておくことは?

リールの構造と名称を知る

リールの構造を熟知してラインを適切に巻きましょう。スピニングリールとベイトリールでも機能の違う箇所があります。またラインの巻く手順も構造により違いがあるので注意しましょう。

​スピニングリール

 

出典:Amazon

  • リールフット ロッドを固定する場所です。
  • スプール ラインを巻き取るところ
  • ドラグノブ 自動的にラインが出ていきます。
    ノブを回して緩めたり、締めたりしてラインの出やすさを調整します。釣前に調整します。
  • ローター この部分の回転でラインが巻き取られます。
  • ベイル ベイルを起こせばラインはフリーになり、ベイルを下せばラインを巻く取る状態になります。
  • ラインローラー ラインを巻き取る時、ラインを通すローラーでラインのよれを防ぎます。

ベイトリール

出典:Amazon

(スピニングリールと共通以外の箇所)

  • クラッチレバー スプールの解放、押すとフリーになります。
  • レベルワインダー 偏りなく巻けるように左右に動きます。
  • メカニカルブレーキ スプールの軸へのブレーキ、基本的に触らない事。

ラインのSPECは

(表1)

ナイロン、フロロナイロンは号数と直径で決められています。(日本釣用品工業会)いろんなメーカーでも直径寸法は統一されています。http://www.jaftma.or.jp/standard/pdf/nylon.pdf

ダイワ、シマノ他ナイロン
直径 半径 断面積 倍率
1 0.165 0.083 0.021 1.000
2 0.235 0.118 0.043 2.028
3 0.285 0.143 0.064 2.983
4 0.330 0.165 0.086 4.000

PEラインはより線なので号数質量(d=9000m当たりの質量)決めています。1号=200d=200gです(日本釣用品工業会)他はダイワの参考資料での直径寸法です。質量での規定なのでメーカーによってばらつきます。http://www.jaftma.or.jp/standard/pdf/pe.pdf

ダイワPE
質量(d) 直径 半径 断面積 倍率
1 200 0.180 0.090 0.025 1.000
1.5 300 0.225 0.113 0.040 1.563
2 400 0.265 0.133 0.055 2.167
2.5 500 0.290 0.145 0.066 2.596
3 600 0.315 0.158 0.078 3.063

リールの巻き容量を計算する。

スピニングリールサイズ:2500
使用できる釣法:エギング アジング メバリング タイラバ
主なターゲット:アオリイカ ブラックバス トラウト メバル アジ シーバス マダイ タチウオ クロダイ アジ サバ ハゼ
ナイロン糸巻量(号-m):2-200/3-150、PE糸巻量(号-m):1.5-200/2-150

ダイワのスピニングリールのSPECにより巻き容量はナイロン系では2号×200m=400m/号、PE系では1.5号×200m=300m/号となります。

ナイロン系とPE系では断面積が異なるので同じスプールで巻き容量が違います。

ベイトリールダイワのSPECではPEライン1.5号ー200m、2号ー150m、3号ー100mとあります。
巻き容量はPEライン1.5号×200m=300m/号となります。

リールに巻く下巻ラインの計算方法について

moreharmony / Pixabay

①リールの巻き容量に対する不足分を計算する。
・同じラインの号数を変える場合は:2号150mを1.5号150mに変更した場合は2×150mー1.5×150m=75mが足りなくなります。
・ラインの長さを短くする場合は:2号150mのSPECに2号100mに変更した場合は2×(150m-100m)=100m不足となります。
いずれも1号での不足寸法として後は下巻に使用するラインの号で割ることで簡易計算できます。

②下巻するラインの号数を決めて必要下巻寸法を割り出す。

geralt / Pixabay

断面積は表1によりラインの号数に比例しますので、下巻の号数で換算します。これは同じナイロン系の不足をナイロン系で下巻とします。

・①で100m不足の場合に下巻を3号ラインを使う場合は比率は1/3になるので下巻寸法は100m/3=33m 同様に1.5号では100m/1.5=67mです。

下巻ラインが本ラインと違う場合

qimono / Pixabay

本ラインがナイロン系で下巻をPE系ラインの場合は必要長さの割り出し方法
・SPEC値から計算。リールのスペックではナイロン糸巻量(号-m):2-200/3-150、PE糸巻量(号-m):1.5-200/2-150となっています。不足分100mをPEラインで下巻する場合は係数は2×150/2×200=0.75になります。100m×0.75=75m PE1号ラインを巻けばよい事になります。PE2号ラインでは75/2=37.5mとなります。

・単純に断面積の比率で計算する。表1より断面積比ナイロン2号(0.043)/PE2号(0.055)=0.786 100m×0.786=78.6mとなります。大体同じとなります。

・simanoのh.pではPEラインの太さはナイロンラインの1.2倍とあります。よって100m/1.2=83mとなります。少し計算長さが違います。PEラインの太さの違いがあるのでしょう。

・ナイロンの号数よりPEラインは0.5号低くすると断面積はほぼ同じになります。簡易的な目安になると思われます。

ナイロンラインのライン径は規定されていますので、本巻と下巻は断面積比(号数比)で計算できますが、PEラインは繊維のより合わせで、同じ号でもメーカーで太さが異なります。またメーカーでも直径値を明示していない事が多いので、計算は目安になります。

④下巻をリールに何回巻くか確認できます。

TeroVesalainen / Pixabay

リールのspecて1回転で巻ける量は60cmになっています。3号の場合3300/60=55回転で2号の場合5000/60=84回転となります。3号で100mフルに巻けるので下巻は33m/100m=33.3%で1/3程巻く事になります。

2号の場合200mで下巻は50m/200m=25%で1/4巻くことになります。ラインを重ねていくことで巻く直径が大きくなっていきますので、実際に巻いて確認されると良いと思います。

下巻をしてピッタリ巻けるのですが、トラブル回避の為にスプールのエッジから下巻きが1mm~2mm程低くなるよう合わせましょう。

NEXT リールに実際に巻いて確認する