下巻きの糸にメインラインを結合して、メインラインを巻き付けていきます。ここでの重要なポイントは下巻きの糸とメインラインの結び方です。ここで強度のない結び方をしていると、ラインが切れてしまったりと後々のトラブルに繋がるので、しっかりと強度のある結び方を覚えておく必要があります。
滑りやすいPEラインを使う場合にはFGノットと呼ばれる結び方、ナイロン同士であれば強度が高く結び目の小さいブラッドノットがおススメです。
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計算せずにリールに下巻きをピタリと巻き付ける方法
メインラインを先に巻き上から下巻きを直接巻き付けて、必要量を確認する方法です。再度巻きなおす手間はかかりますが、ライン径に左右されず正確な量を簡単に巻き付ける事ができるのでお勧めです。
①メインラインをスプールに巻き付ける
一番初めに巻きたい長さのメインラインを巻き付けます。ここでのポイントはしっかりとラインに適度なテンションをかけながら巻き付ける点です。
テンションが掛かっていない巻き付けの場合、キャスト時にラインがぐちゃっと塊のように出てしまうトラブルの原因となります。メインラインの長さが決まれば、テープなどで仮止めしておきます。
②下巻きのラインを結束し巻きつける
先程巻き付けたメインラインの上に下巻き用のラインを結束して、巻き付けていきます。この巻き付け量が完成時のラインになるので、自分の巻きつけたい好きな長さを巻いていきます。
この段階で巻き付け過ぎてしまうと、最後の工程で巻きなおした際にメインラインが余ってしまうのでスプール最大容量よりも1mm程度余裕をもっておくと良いです。
③巻き付けたラインを再度巻き取る
下糸を巻き付けライン全体の長さが決まれば、メインラインと下糸を逆にしなければならないので、これを空のスプールに一度巻き取ります。先に下糸を空のスプールに巻き取り、メインラインの仮止めを剥がしてこちらも空のスプールに巻き取ります。
④力加減に気を付けて下糸・メインラインの順で巻き付けて完成!
先程下糸とメインラインを巻き付けたラインテンションと同じ要領で、巻き付けていきます。この力加減を変えてしまうと、せっかくぴったりと測ったラインの厚みが前後してしまうため、ここが要注意ポイントです。
何度も巻き付ける手間は掛かってしまいますが、ややこしい計算など必要とせずにぴったりと下巻きが完成です。
リールシートにテープは貼らないほうがいい!
ラインを固定する際やこぶを隠すためなどの場合も含めて、テープなどを使用するとベイトリールのスプールバランスを損ねてしまう可能性があります。テープの種類や厚みでも変わりますが、キャスト時の振動や飛距離に影響を与えます。
リールの重さが変わる
近年のベイトリールは各メーカーが競って軽量化を進めているほど、スプールの重量というのは重要視されています。テープは意外と重たく、その重量だけでもスプールのレスポンスを著しく下げてしまい、キャスト時の飛距離にも大きく影響を与えます。
回転がおかしくなる
固定するためにテープを一部使用すると、それだけでスプールのバランスが崩れる原因となります。スプールは高速回転するため、少しのバランスの崩れでも大きな影響が出やすくなり、キャスト時の振動に繋がります。
キャストフィーリングが低下すると飛距離や正確性がどんどん低下してしまいます。
下糸と道糸の結び方
嵩上げの意味合いが強い下糸ですが、シチュエーションにより下糸まで出てしまう時もあります。うっかりと適当な結び方をしていて切れてしまったりと悔しい思いをしないためにも、下糸と道糸はなるべく強く結んでおく事が必要です。いくつかのポイントに分けてご紹介します。
ナイロン同士ならブラッドノット!
ブラッドノットは強度が抜群で有名な結び方です。また結び目が小さいという大きなメリットがあり、これによりガイドの引っ掛かりが抑えられたりと、ライントラブルを軽減させる事ができます。ブラッドノットのデメリットは、極端に太さの違うライン同士では相性が悪く、すっぽ抜けてしまう可能性があるので注意が必要です。
PEとナイロンならFGノット!
PEラインは表面がつるつると滑りやすいために摩擦抵抗を利用した結束がおススメです。なかでも結束強度が協力で、結びやすく実用性に優れているのがFGノットです。
結び目がスリムであり、ガイドの通りが良くてキャストの妨げにならないメリットがあります。FGノットで失敗しないポイントはPEラインを編み込む際にしっかりと引っ張りながらラインテンションをかけて行う事と、ハーフヒッチを数回行いしっかりと止める事です。これによりすっぽ抜けてしまうなどを防ぐ事ができます。
リールの下巻きは必ずしも必要ではない
リール本来の性能を最大限に引き出すためには、適正値の糸巻量をきっちりと巻く事は重要ですが、それ以上に釣りのスタイルに合わせて糸巻量を少なくするメリットがある場合もあります。
ラインを少なく巻けばスプールは軽くなる
例えば、超軽量ルアーなどを使用する場合であれば他の性能よりもスプールの軽さが最も影響が大きいです。そういった場合などは適正値でのコンディションよりも、投げやすさや飛距離などを重視し、自分が使いやすい量を調整しラインを巻いておくことが重要です。
余ったラインの適切な保管方法
余ったラインは次回にも使用できるので、大切に保管しておく必要があります。ナイロンやフロロラインは紫外線に弱く、日の当たる場所に保管していると劣化してしまいます。
特にナイロンラインの劣化は激しく、うっかりしてるとボロボロになってしまうので、コスパを上げるためにナイロンラインを使用する場合などは特に注意が必要です!
リールはお手入れをしながら下巻きをして愛着ある一台に!
釣具店などで下巻きをしてもらえるところも多いですが、ラインテンションやライン量などのフィーリングの好みは人それぞれです。作業の手間がかかってしまう下巻きですが、一度自分の手で色々と考えながら作業をしてみると、下巻き糸の種類でわずかに変わるスプール全体の重量の変化や、キャスト時の感触や正確性などがより感じやすくなります!
自分の好みとぴったり合う組み合わせを発見できると、今までよりももっと楽しいジギングライフを満喫できます。