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イナダの生態
イナダは比較的成長が早い魚です。孵化して1年で30cmほどまで成長し、3年目になると産卵できるようになり、5年ほどで80cm以上のブリサイズにまで成長します。そのイナダは、実は日本付近の広い海域を住処にしているのです。
イナダは日本に生息している
イナダは関東南岸以南の太平洋や、九州西岸、日本海西部までの広い海域で春先から夏にかけて産卵します。孵化した稚魚は北上し、浅瀬で2年ほど成長した後南下していきます。それ以降は回遊魚となり、春から夏に沿岸域を北上し、秋から冬はやや沖合を南下します。日本の広い地域で獲れるため、各地で身近で重要な食用魚として扱われています。
イナダは食欲旺盛
成長が早い分食欲も旺盛です。稚魚のころはオキアミなどの小型の甲殻類を主に食べますが、成長してくると小魚がメインになってきます。イワシ、アジ、サバ、イカなども食べ、夜間も泳ぎ続けて捕食活動を行います。そのために普段は水深100mほどの中層から底層を広く遊泳しています。
イナダは料理がおいしい
イナダはよく泳ぎよく食べることから身が厚くしまっており、脂もほどよくのっています。そのため煮たり焼いたり揚げたり、どんな調理法にも味付けにもよく合い、また価格もお手頃な庶民の味方です。
イナダの旬は春から夏
イナダは1年を通じて食べることのできる魚ですが、旬の季節は春から夏、特に夏のイナダはおいしいと言われています。ブリと比べて脂っこさが少なく程よい脂ののりで、さっぱりとしたうまみが特徴です。