北海道では美味しいと有名なカスベってなに?実はみんな知っているアレのことだった|釣り方やレシピを紹介|

カスベと北海道

カスベは主に北海道に多く出回り、数ある種類の中でもカスベといえば「メガネカスベ」のことを指しています。メガネカスベは「真カスベ」とも呼ばれカスベの中では肉厚で味が良いことから、冬になるとカスベ料理が多く並びます。北海道ではカスベという名前が店名になるほど認知度が高く、定番料理として食卓で目にします。実はカスベは北海道や東北のみならず、フランス料理としてフランスでも食べられています。北海道と同じく家庭料理として認知度は高く、好まれて食されています。ムニエルや香草焼きなど身近な料理なのです。

カスベを釣る

カスベを釣るにはどうしたらよいでしょうか。カスベの釣り場は北海道稚内から天塩の沿岸部です。あまりメジャーな釣りではないようで、釣り場は北海道の一部でしか行われていません。カスベ釣りのシーズンは寒い時期の冬から春、産卵シーズンが近づくと深い砂地に潜っているカスベが上昇し接岸してくるためです。地元では「一晩粘る釣り」とも言われている魚で、ワンシーズンで1匹釣れればよい方だといわれています。仕掛けは胴突き仕掛けを使います。胴突き仕掛けは多種多様な魚を釣るのに適した仕掛けで、シンプルに釣りを楽しめることが特徴です。2,3メートルの万能竿に仕掛けをつけ、下にオモリをつけます。針は2,3本ハリスについています。オモリは狙ったポイントを捉えるために重めのオモリを使用する場合もあります。またカジカ専用の仕掛けで釣る人もいます。1メートル超える大物だと引きが強く、ゲーム性が高いため人気があります。

カスベの栄養素

カスベは低脂肪、低カロリー高タンパクです。疲労回復に役立つビタミンB1、貧血予防に役立つビタミンB12や骨や歯を丈夫にしてくれるビタミンDが豊富でダイエットとしての食材にも適しています。カスベの皮膚にはコラーゲンがたっぷり含まれ、軟骨部分にはカルシウム、コンドロイチンが豊富に含まれているので、健康と美容どちらの面でも優れた栄養素を持つ食材ともいえます。

美味しいカスベの見分け方

一般的に売られているものに「真カスベ」と「水カスベ」があります。「真カスベ」の方が食感よくふっくらしているので、「真カスベ」を選びましょう。ハリつやがよく弾力があるものがよいカスベです。ですが、スーパーで売られているものをやたらと触って確認することは迷惑になるので、見た目で判断するのがよいでしょう。水分が出て白く濁っている場合は臭みが出てしまっています。独特なアンモニア臭がありますので、匂いで判断することもできます。水分が出ておらず、ハリつやがあるもの、旬の時期であるものを選びましょう。

美味しい食べ方

カスベはヒレの部分をメインとして食します。一般的にエイヒレと呼ばれているものはこのカスベのヒレを使用したものが多いです。カスベはクセが少なく淡泊で、煮ると柔らかい食感になります。料理の定番は煮付けや唐揚げです。鮮度の良いカスベが手に入ったらお刺身も美味しくいただけます。カスベは鮮度が命なので、少しでも鮮度が劣ると独特の臭みが出てしまいます。産地の北海道でも食べたことのない人も多く、旬の冬期にしか味わう事の出来ないレアな食べ方です。

おすすめレシピ|刺身

先にも紹介しましたカスベのお刺身、旬の季節で、さらに鮮度がよい状態でないと食べられないお刺身は是非とも一度は食してみたいものです。わさび醤油でいただくのも美味しいですが、しょうがで食べるのも美味だとか。

おすすめレシピ|唐揚げ

カスベのヒレを良く洗いひと口大の大きさにカットします。塩コショウで下味をつけ、水気を切ったら小麦粉をまぶします。小麦粉が水分を含む前に中温~高温の油でカラッと揚げましょう。こんがり小麦色になったら完成です。ポン酢や塩、レモン、おしょうゆなどお好みの調味料で頂きましょう。こりこりした食感とフワフワの身がよいバランスになってとても美味しい逸品です。

おすすめレシピ|煮つけ

カスベを良く水洗いしたら臭みをとるために熱湯を回しかけます。お鍋にだし汁、酒、みりん、砂糖、しょうがを入れ沸騰させます。しょうがは千切りでも薄切りでも大丈夫です。沸騰したらカスベを入れ落し蓋をし、柔らかくなるまで煮込みます。火が通ったらしょうゆを加え軽く煮たたせ完成です。暑いうちでも美味しいですが、少し冷ましてからだと、味がしみ込みさらに美味しくなります。熱湯としょうがは臭みをとるために必要不可欠です。しょうゆは先に入れても構いませんが、後入れは味が濃くなるのを防いでくれます。

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