テナガエビの生態や釣れる仕掛け、美味しいレシピまでを徹底解説!

成体では30cmにのぼる大型のテナガエビで、青みがかった体が特徴的です。食用として養殖されているところもあり、日本では青森県広前市相馬の特産品として有名になり、非常に美味しいです。

テナガエビの生態

特徴的なフォルムを持ち、日本の各地で見る事の出来るテナガエビはどのような生き物なのでしょうか?生態を理解する事で、狙う釣り場ポイントなどが良く分かります!

テナガエビの生息環境

淡水や汽水域まで様々な所で生息する事が可能でヒラテテナガエビ以外は流れが穏やかなところを好みます。初夏から秋口になると繁殖期に入り、岸沿いなど浅瀬に集まってきます。

テナガエビの習性

日中は身を隠すことができる障害物の影に潜み夜間に活発に活動をする夜行性です。直射日光を嫌うので、釣りなどで日中に狙いたい場合では日陰になっているところ・曇りや小雨の日を選ぶと日中でも活動しており狙いやすくなります。

テナガエビの食性

テナガエビは肉食性で、魚の死骸や水辺の生物、イトミミズなどを食べます。飼育環境下では餌が足りない場合に共食いすることもしばしばあるので、複数飼育する場合には餌やりは十分に注意する必要があります。

テナガエビの特徴

釣りや観賞用としても人気の高いテナガエビですが、とても特徴的な身体をしています。テナガエビの特徴をよく知り、飼育や釣りのコツを押さえましょう!

体より大きくなるハサミの秘密

テナガエビの大きな特徴は長いハサミを持っている事ですが、この長い腕を持つのは成体のオス個体のみです。メスは長いハサミを持っておらず、産卵期にこのメスを守るためにオスのハサミが大きくなったと言われています。

同じようなハサミを持つエビにザリガニがいますが、テナガエビとザリガニの決定的な違いはザリガニのハサミは第一胸脚が大きくなったものに対し、テナガエビのハサミは第二胸脚が大きくなっている点です。このハサミはたとえ欠損したとしても、脱皮することにより再生します。

縄張り意識が強い

テナガエビは非常に強い縄張り意識を持つことが知られており、自分の縄張り内で別のテナガエビと遭遇した場合はハサミを使った戦闘になります。なので、テナガエビを飼育する場合はオス同士を同じ水槽に入れない事が望ましいです。

淡水・海水を行き来する両側回遊型とは

テナガエビは5~9月ごろに繁殖期に入り、メスは一度に1000~2000個産卵します。孵化した幼生はゾエアと言いますが、テナガエビのゾエアは海まで流れに乗って下ります。そこでプランクトンなどを食べ稚エビへと成長するとまた川へと戻ります。子の習性を両側回遊型といいますが、反対に海へ繋がっていない湖などで生息するものは陸封型と呼ばれます。

テナガエビは冬眠する?

テナガエビは寒い冬場になると姿がぱったりと見えなくなりますが、寒い冬の時期はどうしているのでしょうか?ザリガニは冬眠して冬を越しますが、テナガエビはどうなのでしょうか。

冬場はじっと耐えている

冬になるとテナガエビは比較的水温が高い深場の物陰に入り、じっとしている事が多くなります。しかし、積極的に捕食のために動かないだけであり冬眠しているわけではありません。手近なコケなどをほんの少し食べながら、寒い冬が終わるのをじっと待っています。

テナガエビを釣ってみよう

エビなんて釣って楽しいのかな?と思われるかもしれませんが、意外にもテナガエビは小さい身体から想像できない引きの強さが心地よくコアなファンもいる程に人気のある釣りです!

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