中通しのオモリにはゴムが付いたオモリがあります。ゴムがクッションになるのでラインの傷つきが軽減できます。また、オモリが動ける範囲を限定した「中糸」と呼ばれるリーダーを付けることもあります。リーダーは太い糸で傷に強いです。
中通し仕掛けで狙える魚は大物が多い!
中通し仕掛けは別名で「ぶっこみ釣り」とも呼ばれます。ぶっこみ釣りで狙う魚は大物が多いです。ターゲットとなる魚は、クロダイ、スズキ、マダイ、うなぎ、キジハタなど豊富な顔ぶれです。シンプルな仕掛けで作るのも簡単です。
ぶっこみ釣りの基本は置き竿
ぶっこみ釣りの基本は置き竿です。置き竿だから、素早い合わせを入れることはできません。魚はハリを見分けて吐き出してしまいそうです。合わせをいれなくてもハリがしっかりかかるのは、向こう合わせという魚が勝手にハリに掛かっているからです。
投げ釣り仕掛けの自作方法を解説!
投げ釣り仕掛けの自作の方法を解説していきます。仕掛けを作ったことがないビギナーの方でも分かりやすいように仕掛けを構成するアイテムから紹介します。作成する仕掛けは天秤投げ釣り仕掛けの2本ハリ使用。必要な仕掛けアイテムは6種類です。
自作時の仕掛けアイテム① スナップ付きスイベル
リールから出てきた道糸に最初に結ぶのがスナップ付きスイベルです。サルカンとも呼ばれます。スナップは安全ピンのような形状で、仕掛けやオモリをワンタッチで接続することが出来るフックの構造になっています。
スイベル(より戻し)の役目は意外と大事
スイベルは回転式になっています。この回転はラインや仕掛けが生じる「よれ」を防ぐもの。スイベルが無いと各所で発生するよれがハリまで伝わりエサがクルクル回転することになります。回転するエサには魚は食いつきません。
自作時の仕掛けアイテム② 天秤
天秤はL字型になった海藻天秤を使用します。道糸に結んだスナップ付きスイベルに連結します。オモリのサイズは25号。このサイズは飛ばす距離、ターゲット、潮の流れ窓の状況に応じて臨機応変に変えていきます。
アームの長さがラインの絡みを防止する
天秤の針金のアームの長さがラインの絡みを防止する働きをします。アームの分だけ道糸と仕掛け本体の間に空間が出来るのです。アームは持ち運びに便利なように閉じている物があるので使用前に90度に広げます。
ジェット天秤とは?
投げ釣りの天秤仕掛けにはL字型の海藻天秤の他にジェット天秤があります。ジェット天秤の良さは根掛かりしにくいところ。リールを巻くと一直線になるので障害物に引っかかりにくいです。また、オモリにプロペラの様な構造があり、リールを巻くと水流によって浮き上がる力が発生し「底」が簡単に切れます。
潮の流れが速い時はスパイク天秤
魚は潮が動いていないと釣れません。大物を狙う時は特に潮の流通しを意識します。ところが潮の流れが速すぎると釣りになりません。そんなときの使いたいのがスパイクオモリ。その名の通りオモリに棘の様なスパイクがあります。
自作時の仕掛けアイテム③ 幹糸
幹糸とは仕掛けの中心となる糸を指します。モトスと呼ばれることもあります。糸に使われるのは、ナイロンとは違う特性を持つフロロカーボンという特別な素材。海藻天秤の道糸の反対側に連結します。
フロロカーボンはなんで使うの?
市販で売っている仕掛けの幹糸はほとんどがフロロカーボン。フロロカーボンは傷に強く切れにくいという特性を持っています。ハリの近くで岩や海底の障害物で擦れる幹糸にはフロロカーボンを使うのが鉄則です。
幹糸のサイズは何号がいい?
幹糸の太さは釣る魚のターゲットに合わせて決める。一般的には細い方が良いとされています。理由は魚に違和感を与えない為。道糸は太くても良いのですが、魚の近くにある幹糸は細い方がベスト。
カレイ | キス | セイゴ |
4号~8号 | 2号前後 | 5号前後 |
自作時の仕掛けアイテム④ ハリス
ハリスは幹糸から枝分かれした針を結ぶ糸です。素材は幹糸と同じフロロカーボンを使います。ハリスも幹糸と同じように細ければ細い方が良いです。最も魚に近づくハリスは細くて透明で魚に違和感を与えないのが絶対条件です。
ハリスは幹糸よりも細くする
幹糸とハリスの太さの関係は「ハリスの方が弱く」です。これは根掛りした時に、一本のハリスをロストすれば済むからです。幹糸全てを喪失してしまうと、復旧に時間が掛かり貴重な時合を逃すことにもなりかねません。