ロケットストーブを自作してみよう!初心者でもできる4種類の材料別作り方をご紹介!

「大」の缶にパーライトを充填していきます。「中」の缶には入らないように気を付けましょう。最後に「大」の缶の蓋を煙突が通るようにドーナツ型にくりぬいて蓋にすれば完成です。

動画で作り方を確認

レンガで作るロケットストーブの自作方法

レンガを使用した自作方法もあります。こちらで必要な材料は耐火レンガ10~20個ほどです。積み上げる段数によって必要な数が変わるので計画してから購入しましょう。こちらのロケットストーブは何より簡単です。耐火レンガを目的の段数積み上げていけば簡単に出来上がります。

作り方を動画で確認

レンガ製のメリット

メリットは他の材料の作り方と比べても圧倒的に簡便であるということです。工具を必要とせず、耐火レンガを購入し積み上げるだけであっという間に暖房器具を手に入れることができるので災害時には活躍してくれます。

また、大きさも自由に組めますので暖をとりながら煮炊きするなどといった目的に応じて設計してレンガを積み上げていくことも簡単にできますし、レンガ自体が蓄熱性を持つので火持ちもいいです。

レンガ製のデメリット

デメリットは機動力はなく、一度場所を決めるとなかなか移動が大変な点と、レンガという重い物を組み上げて作りますのでモルタルなどを利用せず、ただ積み上げて簡易的に作ったロケットストーブの場合は万が一崩れてしまったときなどの安全面で不安が残ります。

燃料として使う薪について詳しく知りたい方はこちら。

自作ロケットストーブは100均グッズで作れるか

ここまでペール缶式、一斗缶式、アルミ缶式、そしてレンガ式と4つの作り方をご紹介してきました。どれも安価に作ることはできますがもっと安くしかも簡単に手に入るものでできないか検討していきます。

100均グッズならウッドガスストーブがおすすめ

必要な材料はステンレス製のオイルポットとその中に入る直径の貯金箱(〇〇万円貯まる!なんて書かれているタイプのもの)です。工具は金切りバサミと穴を開けるキリやアイスピックなど先端の鋭いもの、そして針金だけでできます。

動画でみる100均製ウッドガスストーブ

ロケットストーブとウッドストーブの違い

ウッドストーブの作りは外側の缶と内側の缶の2パーツのみから構成され、ロケットストーブのように煙突を持ちません。内缶の中で燃料を燃やすと炎と可燃性ガスが発生し、内缶にあけた穴から外缶へとガスが流れ出し、下から温められることで生まれた上昇気流中の可燃ガスが内缶内から出た炎によって二次燃焼を起こす仕組みになっています。

缶の大きさにもよりますが燃やせる燃料の量が限られるため、長時間燃焼し続けることは難しく、さらには燃えているところに追加の燃料の投入が難しことも問題点としてはあります。しかし、安く作ることができ、コンパクトではあるのでお湯を沸かしたりキャンプなどのワンシーンでの短時間の調理には便利な手段です。

登り窯とロケットストーブ

陶芸品に火入れする際に使用する登り窯はロケットストーブとよく似ています。登り窯は名前の通り、炎が低いところから高いところへ移動していく原理をロケットストーブ同様利用したもので、ロケットストーブの本体部分が窯全体と考えることもできます。

登り窯はこの室内をいくつもに仕切られており、各部屋の温度のばらつきを減らし、かつ各部屋ごとに薪をくべれるように設計されています。この登り窯があることで一度に大量に焼成することができます。

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