その観客は青白い顔をしており、異様な雰囲気を醸し出している男性でした。他の普通の観客は手拍子をしたり、体を揺らしたりしながら歌を聴いている中、その観客だけは微動だにせずじっと大塚愛を見つめていました。
観客席に死んだはずの元彼が…
Mステでの「プラネタリウム」披露時に増えていたという観客は、大塚愛の亡くなった元彼だと言われています。というのも、大塚愛も観客席のそちらのほうを見てその観客に気づいたときに、少し笑顔を見せどこか嬉しそうな、安堵したような表情を浮かべていました。
そして、曲が終わりに差し掛かるころ、Mステでは観客の拍手で曲が締めくくられます。「プラネタリウム」の演奏が終わった際、大塚愛にも大きな拍手が送られましたが、その元彼と思われる男性は一心不乱に手の甲同士を打ち合わせる逆拍手(裏拍手)をしていました。
「逆拍手」の恐怖
そもそも拍手とは手の平同士を打ち付ける行為で、感謝や賞賛などを表す意味のほかに魔よけの効果があるともいわれています。例えば、神社でお参りする際にパンパンと叩く柏手(かしわで)は邪気を払い、神様に対する感謝を示すという意味で行うものです。しかし手の甲同士で行う逆拍手は、死人の拍手ともいわれていて忌み嫌われる行為です。
元彼が送ったメッセージとは
元彼と思われる男性が行っていたという逆拍手は、不吉や死者の振る舞いを意味し、黒魔術や呪いの行為の際にされる動作です。そのため、「こっち(死者)の世界に来い」という意味をあらわしていると言われています。
「逆拍手」の意味
逆拍手は死者による生者への恨みつらみ、妬みなどを表す行為です。一説によると、水死した霊が別の人を引きずり込んだ際、その喜びを表現するのに手を叩こうとしたのですが、手の平だと膨張してしまっているので、肉厚の薄い手の甲を叩いたのがはじまりともいわれています。
ちなみに、生きている人が生きている人に向けて行うと呪いをかける行為となります。縁起の悪い行為ですので人に向けて行うのは絶対にやめましょう。ちなみに、手話でこっちに来いという意味だという説がありますが、手話で手の甲同士を合わせる動作は「反対」という意味になります。
Mステで起こったその他の心霊現象
実はMステでは他のアーティストにも心霊現象が起こっているのです。例えば、1999年に北海道で結成され、後にハロー!プロジェクトの一員となるアイドルグループのカントリー娘。や、『青い珊瑚礁』『赤いスイートピー』などで知られる松田聖子にも心霊現象が起こっています。
カントリー娘。でも?
カントリー娘。は、1999年のデビュー直前にメンバーが交通事故で亡くなるというショッキングな出来事が起こっています。その後カントリー娘。がMステに出演した際、その亡くなったメンバーが現れて逆拍手を送っていたそうです。
あの松田聖子にも出た!
大塚愛よりはだいぶ前になりますが、松田聖子が出演して歌を披露した際にも観客席にいるはずのない人がその時だけ現れました。大塚愛やカントリー娘。と同じく、この時もその人は逆拍手をしていたそうです。
「プラネタリウム」の真相は?
怖い噂のある「プラネタリウム」ですが、あくまで都市伝説であり、ガセネタだという声も根強いです。というのも、元彼をイメージしたということについても、心霊現象についても、明確なソースや証拠がないためです。
大塚愛から解説のコメントはない
「プラネタリウム」は何をイメージして作った歌かということについて、大塚愛からの公式なコメントはありません。しかし、曲に込めた思いやタイトルについて、インタビューに以下のように答えています。
今まで出してきたバラードのようにラブラブソングではないのは確かで、すごくサラリとした、『金魚花火』に近いと言えば近い、ちょっと中性的なナンバーですね。(中略)夏の終わりを感じさせる、涼しい風が吹いて「あぁもう秋だな」みたいな、そういった感じが好きなんですよね。(引用:Billboard JAPAN)
このインタビューを見ると、この世にいない人をイメージしたというような重みのある意味は込められていないようにもとることができます。タイトルについても以下のようにコメントしており、歌詞に星座や星空というワードが出てくることから連想されただけという考え方もできるでしょう。
昔からプラネタリウムが好きで、とにかくプラネタリウムをよく観に行ってたんですよね。(中略)プラネタリウムって早送りで回るじゃないですか!あれが結構印象的で。そんなプラネタリウムのイメージと曲の感じがリンクしたんで、今回のタイトルにしてみました。(引用:Billboard JAPAN)
映像には見える人と見えない人がいる?
Mステの映像についても疑問視する声が多くあります。元彼とされる男性の姿が見える人と見えない人がいるというのです。つまり「出て」いるのだとする意見と、いないものはいないという意見が分かれています。
ただし、心霊現象にかかわるためか、問題の大塚愛出演時の映像はネット上で見ることはできず、今から真偽のほどを確認するのは難しくなっています。この噂を信じるか信じないかはあなた次第です。
名曲「プラネタリウム」を聴いてみよう
大塚愛の「プラネタリウム」に関する都市伝説は現在でもまことしやかにささやかれ、真相のほどは確かではありません。しかし、このような都市伝説が生まれるのも、広く知られた名曲であるからこそ。星空をながめて大切な人を想いながら、この曲を聴いてみてはいかがでしょうか。