この名前は、古代ギリシア語の翼と指という単語を合わせたもので、指と翼が一体化している見た目からとって名付けられたものです。しかし、その後の発見や研究によって、すべての翼竜がこの特徴を持っていることが明らかになりました。全ての種にある特徴が名前に付けられていることからも、最初に見つかったということがわかります。
魚食性・虫食性と言われている
食性は他の種類と違いはなく、魚やゴカイなどを食べていたとされています。喉に餌を蓄えておくことのできる袋状の器官があったり、実際に消化しきれていない魚が一緒に化石として見つかったこともあるため、ほとんどの研究者がこの食性について認めています。
翼竜の種類:ランフォリンクス
見た目の特徴としては、長く伸びた尻尾と、その先端部分がひし形になっているのが一番の特徴です。大きさは最大でも2m未満と、他のに比べるとそこまで大きくはありません。
嘴口竜亜目に分類される
これについては前項でもご紹介しましたが、大きく分けたうちの片方となります。特徴としては小さい体に長い尻尾という見た目が挙げられます。またこのグループには必ず歯が存在します。
特殊化の度合いが低い
というのも、この種類を基にして特殊化したとされるのが、もう一方のグループに属する種類たちなので、それらに比べて特殊でないのは当然です。
魚食性だったと言われている
頭蓋骨の化石が発見されており、それにより顎を閉じた際に歯がかみ合うことが解っているため魚を餌としていたとされています。また最近の研究によると、現代の水鳥のように水に浸かった状態で移動しながら魚を捕まえていた可能性もでてきています。
翼竜の種類:プテラノドン
この名前は恐らくほとんどの方が耳にしたことがあるのではないでしょうか?それほどに有名で広く知られている代表的な種類です。9mにも及ぶ大きな体に尻尾はほとんどなく、飛行も他の種類に比べると長距離を移動することが可能だったとされています。
もっともよく知られる翼竜
この種類が広く知られているのには理由があり、それは化石の発見された数が多いということと最初に見つかったのが早いことにあります。他の生物に比べ翼竜の骨は弱いため崩れていないものをみつけるのは難しいとされていた中、この種の化石は広い範囲で多数見つかり、それも早い時代に見つかったため昔から研究され続けてきました。
プテロダクティルスとは違うの?
違いはいくつかありますが、大きな違いは生息していた時代と体のサイズにあります。体の大きさは7m以上も差があり、また出現した時代も5,000万年ほど違いがあります。
翼竜の種類:ケツァルコアトルス
この名前は神話に出てくる神からとってつけられたものです。体の形は大きく尻尾が短い造りをしています。この種の一番の特徴は体のサイズで、飛行する生物の中でも最大級とされているほど巨大です。
史上最大級の翼竜
かつては、最大級ではなく実際に最大とされていましたが、発掘や研究の進んだ近年では、他にも同じように大きな体をもつ種類の可能性が複数でてきたため最大級となってしまいました。陸上に立った場合、5mほどの大きさだったと予測することができます。
体重は70kg程度だった
体の大きさに反し、体重が軽いというのが翼竜の特徴の一つでもありますが、それは骨が空洞であることが原因です。この種類も例外ではなく成長しきった状態でも70kg程しかなかったそうです。陸に立った状態でキリンと変わらない大きさにも関わらず、体重は同比較にすらならないほど大きな差があります。
諸説ある翼竜の最期
恐竜をはじめとする古代の生き物を現代でみることができないのは絶滅してしまったからです。絶滅した時期とほとんど同時期に地球に隕石が衝突したということが現代の地形から解っています。どうして絶滅してしまったのか、その理由ははっきりと解明はされていませんが、いくつか有力な説はあるのでご紹介していきます。
これらは全て起きたとされていることで、一番の原因ははっきりしていませんが、全ての説がそれぞれ一因となっていることは明確です。
隕石によるもの
この時の衝撃は全地球上に届くような大きなものというのが、現代に残っているクレーターから解っています。それによって大量の粉塵が巻き起こり世界中で日光が遮られてしまったことで植物が枯れ、生物も滅んでしまったという説です。
火山によるもの
隕石による衝撃で、地球内部のマグマの動きが活発になったことが解っています。マグマに直接呑まれたり、有毒ガスによって間接的に侵されたりし、絶滅してしまったという説です。
寒さによるもの
絶滅したとされている時期は、それまでに比べて7度近く平均気温が低くなっていたことが解っており、それによって変温動物が絶滅してしまったという説です。
翼竜は神秘的な古代生物だった!
これまで詳しくご紹介をしてきましたが、特徴や生態を通して魅力は伝わったでしょうか?化石などの残されたものから解明や予測をしていくことしかできませんが、だからこそ様々な意見が生まれ様々な考察がされているのだと思います。今回のこの記事を通して、少しでも翼竜のことやその時代について興味を持っていただけたら嬉しく思います。