翼竜ってどんな生き物?歴史上最大の飛行生物の特徴や種類を解明!

4本あるうちの1本の指で支えていたため、飛行の自由度は低かったようですが、他の3本の指を使って何かを掴むことができたとされています。この構造と似た翼をもつのが、現代でも生きているコウモリです。コウモリの場合は親指を除く全ての指で翼を支えているため自由に飛ぶことができますが、その代わり何かを掴んだりすることはできません。

翼竜の飛行能力について

古代の空を制していた生き物は一体どれほどの飛行能力を持っていたのか、またどのような活動を行っていたのかを見ていきましょう。またその他にも起源についてのご紹介もしていきます。

実はあまり飛べなかった?

膜でできた翼は嵐などの強風には耐えられなかったという考えや、羽ばたくための十分な筋力がなかったのではないかという考えがありました。しかし研究が進むにつれ、体の構造が飛行することに特化されていたことが解り、多少の羽ばたきは可能だったと考えられるようになりました。

滑空がメインの飛行だった考えられていて、翼で風をとらえながら羽ばたきと筋力を休めるための滑空を交互に行うことで長い距離の飛行も可能だったそうです。

陸上ではあまり活動できなかった

空を飛ぶことに特化されている代償として陸上での活動はあまり得意ではなかったようです。二足歩行すら不可能で両手も使っての四足歩行をしていた可能性が研究を進めるにつれ強くなっています。

翼竜の起源には謎も多い

恐竜と同一の祖先だとされていますが、そこから進化した途中の過程の化石は見つかっていません。最も古い化石でも既に進化が進んでしまっているため、どういった理由で進化したのかなどは予想のみで解明することができないのです。

翼竜の卵と幼年期

どんな生き物にも幼年期というものは存在しますが、古代の生物の場合は現代との違いはあったのでしょうか。また繁殖行動はどのように行われていたのか、などを詳しくご紹介していきます。

卵生だった

ほとんどの爬虫類が卵生であるように、翼竜も同様であったことが、卵の化石の発見により解っています。最大で全長1.5mにもなる品種の卵が見つかっており、大きさは鶏のものとほぼ同じほどです。また卵と一緒に成体の化石も見つかっていることから、卵を産んだ後も何度も巣に戻っていたとされています。

NEXT 幼年期の特徴