カラス貝とムール貝の違いは何?カラス貝の生態や食べ方を徹底解説!

カラス貝の主食は植物プランクトンです。水中に漂う植物プランクトンを水ごと吸い込んで食事します。屋内の水槽は植物プランクトンを発生させることが難しいので、できれば屋外での飼育をおすすめします。屋外に飼育槽を用意して、適度な日光など環境を整えましょう。自然の環境に近づけることで、プランクトン類が発生しやすくなります。

もし屋外飼育が難しい場合は、植物性プランクトンやアミノ酸などが入った専用のエサを与えましょう。釣具店でも販売している場合がありますが、ネットでも淡水二枚貝用の餌が売られているので、手軽に入手可能です。

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また、意外な方法かもしれませんが、豆乳を与えるのも効果があります。10リットル程入る容器に水で濃いめに薄めた豆乳を用意し、豆乳の濁りがなくなるまでカラス貝を入れておきましょう。カラス貝は豆乳の成分も栄養として吸収することができるのです。

繁殖のさせ方

カラス貝の繁殖には、タナゴやヨシノボリなどの魚が必須です。カラス貝は水中に放出した雄の精子を雌が取り込んで受精しますが、幼生はタナゴなどのえらやヒレに寄生し変態する過程を経て、稚貝となります。

そのため、カラス貝の繁殖には成熟した雄と雌を用意し、タナゴなどを同居させることが必須です。寄生後の幼生は魚に守られながら栄養を吸収しますので、繁殖させやすいよう植物プランクトンの豊富な環境を整えましょう。

カラス貝を育てるためのタナゴとは?

タナゴはカラス貝の繁殖に必要な魚ですが、実はタナゴにとってもカラス貝を含む二枚貝は繁殖に必要な存在です。貝の体内(出水管)に産卵し、卵は貝に守られながら成長していきます。カラス貝とタナゴは共生関係にあるのです。

カラス貝には真珠が存在する

淡水二枚貝であるカラス貝には、真珠が存在します。淡水パールと総称しますが、カラス貝から獲れる真珠はシワが多いため「シワ珠」と呼ばれています。主に中国産の淡水パールの多くを占めており、日本でも作られていた時期もありますが、現在はほとんど作られていません。

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