ハゼの種類はこんなにいる!毒持ちのツムギハゼの危険性や見分け方も!

ハゼというとマハゼなどを想像する方が多いと思いますが、実は日本国内だけでも非常に多くのハゼが存在するのです。毒を持っているハゼもいるので、安易に持って帰らないためにも知識が必要です。そんな多様なハゼの中から、身近な種類のものを紹介したいと思います。

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海と山に囲まれたところで生まれ、育ちました。海も山も眺めるのが大好きです。
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ハゼってどんな魚?

一口にハゼと言っても本当に多くの種類が居ます。ハゼは条鰭網スズキ目ハゼ亜目に分類されています。川で釣れたり干潟にいたいり、ひょうきんな見た目のものから美しいもの、少しいかついものまで本当に幅広くいます。また毒を持っているものもいるので、釣れた際には注意してみてください。

ハゼの特徴は?

ハゼは水の底に這うように住んでいる種類が多いので、腹の部分が平たい形をしています。ヒレは体のサイズにしては大きなヒレを持っていて背びれは二つ付いています。腹びれは合体して吸盤のようになっています。この吸盤で岸壁や水底に張り付くことが出来ます。このタイプが多いですが、吸盤が無いものや、形が細長いものなどもいるのでそれぞれの特徴はまた紹介します。

ハゼってどれくらいの種類がいるの?

ハゼは本当に沢山の種類がいます。世界では約189属、約1359種がいると言われています。日本でも107属493種いると言われているくらい身近にいる魚です。魚界では一番繁栄している種族といえます。

ハゼの食味は?

ハゼは他の魚を狙っていても釣れてしまうことが多々ありエサ取りとか外道とか呼ばれるています。そのきは無く釣れてしまってもせっかく釣れたのだから食べてみたいですよね。実際に食べてみるのが一番ですが、マハゼを例に味をお伝えできればと思います。

ハゼの味の印象は?

Prawny / Pixabay

マハゼは少々水っぽさがありますが泥臭さもなく火を通しても硬くなりにくいです。天ぷらなどにするとふわふわの食感を楽しむことが出来ます。キスよりハゼの方が美味しいと言われる方も多いです。

ハゼの旬は?

ハゼの産卵期はだいたい冬から春の始め頃です。産卵期後のハゼは死んでしまいますので、ハゼの稚魚が成長した頃を見計い尚且つ次の産卵期が始まるまでの6月から9月頃が旬になります。寒さが増してくるにつれ脂がのってきてサイズも大きくなってくるので狙い目です。

ハゼの美味しい食べ方は?

ハゼはどう調理すれば食べれるんでしょう。のちほど説明しますが、鮮度は良くてもお刺身はあまりおすすめできません。江戸川では大きなサイズは料亭くらいしか食べる事が出来ずに高級魚と言われていたほどならば、是非食べてみたいですよね。みなさんどの様な料理で食べているのか紹介します。

ハゼの食べ方①唐揚げ

頭と内臓を取ってワイルドに油で揚げて唐揚に。2度揚げすれば骨ごと食べれてほくほくの身を楽しむことが出来ます。お酒の肴にもよく合います。

ハゼの食べ方②天ぷら

開いたハゼを天ぷらに。ふわふわの食感で甘みがほんのり。塩でいただいても天つゆにもよく合う上品な一品に仕上がります。ご飯にのせて丼ぶりにしても美味しそうですね。

ハゼの食べ方③甘露煮

甘辛く煮詰めた甘露煮。姿がそのままでちょっとびっくりしますが、気になる方は頭を落としてもいいです。甘露煮なら日持ちもしますし、ご飯のお供にはうってつけですね。

ハゼの捌き方

ハゼを丸ごと使うことがほとんどだと思いますが天ぷらなど開いて使用することもあります。小さくて捌きにくいのでよく切れる包丁を用意してください。

捌き方を動画で見る

ハゼの腹開き、背開きの仕方を動画で一通り見てみましょう。

腹開き

  1. 包丁で鱗をとり、頭をおとします。最後まで切りきらずに少し残しておいて引っ張ると内臓も一緒に取り除くことが出来ます。
  2. 腹の方から骨に沿って包丁をいれます。刃先で小骨を切るように包丁を入れると良いです。
  3. 片面に残った骨を骨に沿って包丁を入れていきます。
  4. 尾の付け根部分で骨を切落せば完成です。

背開き

  1. 腹開き同様に鱗・頭・内臓を取ります。
  2. 背中の方から包丁を骨に沿って入れます。
  3. 開いた部分を底面にして残っている骨に沿って包丁をいれます。
  4. 尾の付け根で骨を切落して完成です。

骨を包丁で取りにくい方は片面だけ包丁を入れて開いて残りは指でしごいて骨と身をはがすようにしても出来ます。ただ鮮度が良いと身と骨が剥がれにくいので慎重に行ってください。

ハゼの仲間の種類をご紹介!

日本だけでも多くの種類がいるハゼです。すべては紹介できませんが、生息している場所に分けて一部ですが紹介していきたいと思います。また、危険なハゼの種類もいるのでそれも併せて紹介します。

ハゼの紹介その①汽水域に生息するハゼの仲間

夏のハゼは河口の海水と淡水が混ざった汽水域に集まってきます。。河口付近や、海辺の水路や港など海底が砂で出来ている場所ならばハゼを確実に狙う事が出来るでしょう。陸から狙う事が出来るので手軽に釣ることが出来ます。

汽水域のハゼ①マハゼ

特徴

一番ポピュラーなハゼの種類です。腹のヒレが一つになって吸盤のようになっているのが特徴です。20㎝前後まで成長しハゼの仲間では比較的大きな型のハゼです。河川の下流や汽水域の干潟や内湾に生息しています。若いマハゼは汽水域に生息していることもあります。寿命は1年しか生きないものや2年生きるものもいます。

食用の可否

鱗は薄く骨は柔らかく皮は独特の風味があり美味です。昔はよく捕れた魚でしたが河川の汚染や開発とともに減少しているので現在では高級魚になっています。天ぷらや、唐揚、味噌汁、甘露煮などにして食べる事が出来ます。

汽水域のハゼ②ゴマハゼ

特徴

ゴマハゼはハゼの中でも最小のハゼです。成魚でも2㎝あるかないかほどの小ささです。東シナ海や種子島や屋久島などに分布しています。海外でもオーストラリアの汽水域にも生息しています。日本には3種類いると言われています。体は透明で乳白色を帯びています。体の側面に黒い斑点が多くあるのが特徴です。このゴマハゼは水底にはおらず、流れの無いような所で浮遊して群れで動物プランクトンを餌にして生息しています。寿命は1年ほどです。近年では河口域の改修などにより生息域を無くし絶滅危惧種に指定されています。

食用の可否

ゴマハゼは甘露煮などにすると食べれるようですが、大きさから考えれば主に観賞用として扱われる方が多いです。

汽水域のハゼ③シマハゼ

特徴

かつてはシマハゼは1種類とされていましたが、現在では2種類に分類されており、アカオビシマハゼとシモフリシマハゼとに分かれている。チチブ属に属し両種類とも頭から尾ヒレまで縞が直線に通っているのが特徴です。頭部腹面に白い細かい点があるのがシモフリハゼで無いのがアカオビシマハゼです。また胸鰭に赤い帯状の横縞が入っているのがアカオビシマハゼです。どちらとも体長は7~8㎝。アカオビシマハゼは内湾の河口汽水域にとどまり、シモフリシマハゼは河川の汽水域に範囲を広げ生息しました。

食用の可否

チチブと同じく「だぼはぜ」と呼ばれることが多いです。一般的には食用とはされていないそうです。

ハゼの紹介その②干潟に住むハゼの仲間

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