エベンキ族は韓国人のルーツ?韓国の反応やエベンキ族の特徴や現在は?

一方、核DNAの解析からY染色体を調べた結果、父系は縄文系が多く、またそれ以外の多数の民族のハプログループも含まれていることがわかりました。このことから、従来言われていた、日本人は縄文人と弥生人の掛け合わせという二重構造説を超える、日本人の多様性が発見されたと言えます。

民族について

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世界には多種多様な民族が存在しています。そしてその民族に特有の言語や生活様式を持っています。地球上の離れたところに居住していても、似通った人々が生活しているのは、同じ民族だからなのです。過去に何らかの理由で離ればなれになってしまっても、その民族特有の共通点はずっと維持されていきます。

民族とは

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民族は、ある文化的特徴を有しており、それを基準として他の共同体と区別される集団をいいます。その基準とは、居住地、血縁関係、使用言語(母語)、その他に宗教や伝承される物語、組織された社会などです。そしてその共同体に対する帰属意識を持っていることが条件になります。

母語による分類

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民族を区別するのに最も明確な特徴となるのは、母語による分類です。この母語によって世界中の民族はいくつかの語族に分類されます。語族というのは、比較言語学上、同一の起源をもつ同系の言語の集団です。これは、次のようなグループ分類になります。

  • コイサン系民族
  • ニジェール・コンゴ系民族
  • アフロ・アジア系民族
  • インド・ヨーロッパ系民族
  • ウラル系民族
  • アルタイ系民族(ツングース語族はこれに含まれます。そしてエベンキ語はこの派生となります。)
  • シナ・チベット系民族
  • オーストロアジア系民族

火病とはどのような病気なのか?

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先に近交弱勢が原因のひとつとなって、韓国人には火病(ひびょう、ファビョン)という朝鮮民族特有の文化依存症候群の一つである病気が存在すると述べました。これは鬱火病(ウルァビョン)などとも言われる、精神疾患です。この病気についてもう少し説明します。

火病について

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この病気は、怒りの感情を無理に抑え込むことを繰り返していることによって、ストレス障害を起こすという精神疾患です。アメリカ精神医学会は、「朝鮮民族特有の文化依存症候群の一つ」として、文化に結びついた症候群という分類に記載されています。

火病は弱気で引っ込み思案の主に40代以上の女性に見られるとされており、かつては患者の80%は女性でしたが、近年には男性患者も増加しています。また、2015年の調査によると、韓国の会社員の実に90.18%が職場で火病の経験があると回答しています。

火病の症状

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火病の症状については、さまざまなものがありますが、代表的なものは次のようなものです。これらの症状はいずれも原因となる病巣があるというわけではなく、精神疾患からくるものとされています。

  • 抑うつ
  • 食欲低下(拒食症)
  • 意欲喪失
  • 不安感
  • もどかしさを感じる
  • 不眠
  • 悪寒がはしる
  • 性機能障害
  • 全身が発熱する
  • 首やみぞおちにしこりがあるように感じる
  • 循環器系、消化器系の症状

東洋医学での火病

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もともと「火病」という病名を用いたのは、中国の明の時代の漢方医であった張介賓です。朝鮮半島へは李氏朝鮮の時代に伝わりました。ちなみに英語ではanger syndrome(憤怒症候群)と言われます。この病気は、抑鬱した感情を発散しないで、抑制された中で起こる神経性的な火(鬱火)によって現れる全ての症状を指します。

シベリアについて

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エベンキ族ゆかりの地であるシベリアについて、探求してみます。シベリアとはいったいどのようなところなのでしょうか。人が住むようになったのは、どのくらい前なのでしょうか。他にはどのような民族がいるのでしょうか。

地理的な把握

シベリアは、ロシアのウラル山脈より東にあるアジア部です。東は太平洋岸まで、北は北極海、南はモンゴルやカザフスタン国境までです。東西7000km、南北3500kmの広大な地域で、面積は約1000万平方キロメートル以上になります。この土地に1999年の調査では約3100万人の人が住んでいます。

歴史

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アムール川流域のシベリア南部に、火を使った最も古いピテカントロプス型人類の痕跡が確認されています。これは考古学者が、30万年前から50万年前頃のものだと推定しています。その後シベリア南部地方が発達し、紀元前3000年から紀元前2000年頃にアルタイ地方やミヌシンスク地方に金石併用文化が存在しました。

気候が大変厳しく、北の地域には永久凍土が広く分布しています。16世紀後半にロシアが進出する前には先住民の諸民族たちがわずかに居住していただけでした。これらの諸族は牧畜や狩猟をして生活していました。

シベリア開発

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シベリアの本格的な開発は1890年代のシベリア横断鉄道の建設以降でした。この地域には地下資源があることは分かっていましたが、広大な土地と厳しい気候のために、工業開発は遅れていました。そしてようやく1960年代以降に西シベリアから開発が進み出しました。これ以降、鉄道沿いにようやく開発が進みました。

住民

現在の居住民は、ロシア人が95%程度、シベリア鉄道の沿線に住んでいます。これ以外は多種多様な先住民達で、森林地帯やツンドラ地帯に住んでいます。先住民の人口は18世紀には4割でしたが、20世紀初めには1割程度に低下し、1989年には160万人程度です。言語で分類すると次のようになります。

    • ウラル語族のフィン・ウゴル語群:ハンティ人、マンシ人
    • サモエード語群:ネネツ人、ガナサン人、セルクープ人
    • アルタイ語族のトルコ語群:北方にサハ人、ドルガン人、南方にハカス人、タタール人等
  • モンゴル語群:ブリヤート人
  • ツングース・満州語群:東シベリアおよび極東方面の「エベンキ人」、エベン人、ネギダル人、ウデゲイ人等
  • その他:エスキモー、アリュート人など

韓国人のルーツはエベンキ族だった

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最新のDNA解析の結果、韓国人のルーツがエベンキ族と判明しました。しかしルーツは同じといっても現在シベリアに居住するエベンキ族は、韓国人とは全く異なる歴史や文化を有していることが分かっています。遠く離れたふたつの民族の間に、最新科学によって共通点が見いだされたのは驚くべきことです。

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