エベンキ族は韓国人のルーツ?韓国の反応やエベンキ族の特徴や現在は?

いくら「汚い」と一口に言っても、イメージがわかないでしょうから、当時のソウル市内の様子を伝える資料の中に、いかに衛生概念が欠落していたかがわかる記述がありますので、いくつか選んでご紹介します。

    • 濁っている汚染された水であっても、排便が混ざっている水でも、かまわずに飲んでしまう。
    • 雨が降ると、そこらじゅう水で溢れてしまう。
    • 雨が降ると飲用水が濁ってしまうが、気にしないで飲んだり、手を洗う。料理に使う。
  • 建物の壁を建築するときには、固くするために馬の糞を混ぜて作る。
  • 解熱剤として、あるいは肺結核の薬として小便を飲む。病気が進行して苦しくなると、大便を食す。
  • 壺が家の中に置いてあり、お客さんがいても平気でその壺の中に小便をする。

悪魔の門の民族も韓国人のルーツ?

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エベンキ族・ワイ族以外にも、韓国人のルーツではないだろうかと目される人骨が発見されています。これはロシアのウラジオストクの北方にあるアムール川流域にあるプリモルスキー地方の洞窟で発見されました。

頭蓋骨の正体は?

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この洞窟は、ロシアのウラジオストクのアムール川流域に位置する「悪魔の門の洞窟」と呼ばれています。ここで、今から7700年前と推定される20代と40代の女性の頭蓋骨が発見されました。その頭蓋骨から採取したDNAを分析したところ、この近くに住むウルチ族の祖先と推定されました。

ウルチ族も韓国人のルーツ?

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ゲノム研究所がこの採取したDNAをスーパーコンピュータを用いて解析したところ、茶色い目とシャベル型切歯の遺伝子を有していることが判明しました。そして、この茶色い目とシャベル型切歯こそ、韓国人の特徴なのです。すなわち、洞窟の人骨は韓国人との共通点を有しているのです。

調査隊は、この頭蓋骨のミトコンドリアDNAとの共通点からすれば、この頭蓋骨の主は、この洞窟の近くのウルチ族の祖先と言えますが、それ以外に現代人で世界中で一番近いのは韓国人であるということを結論づけています。

エベンキ族とロシア

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エベンキ族はロシアとも関係が深いと言われています。ここでは、長い歴史の間でいかにして関わりを持ち、またどのように変化を遂げていったのかについて、衣食住その他を比較しながら説明します。

衣食住がロシア化

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古来、ロシアや中国に点在していたこの民族が、古来ロシア人とのつき合いが深く、トナカイ等の毛皮と引き換えにロシアの生活用品や小麦粉、銃などを入手していました。このように日常的にロシア人と付き合っているうちに影響を受け、食生活もパンを焼いて食べ、紅茶を飲み衣服もロシア人の影響が大きく現れるようになりました。

信仰にも影響

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この民族の伝統的宗教は、原始宗教の一形態であるシャーマニズムです。シベリアの諸族の間で広まっていました。シャーマンと呼ばれる巫者が神憑(かみがか)りを行い、死者の言葉を仲介して伝えたり、予言や悪魔祓いまで行いました。

長らくこのような原始宗教に慣れ親しんでいましたが、現在ではロシア人の影響でシャーマニズムと併せてロシア正教を信仰する人も出ています。また、生活様式もほぼロシア化してきて、ロシア人との混血も進み、名実ともにロシア化が進んできました。

エベンキ族の現在

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エベンキ族と韓国人との関係を中心にここまで色々な側面から見てきましたが、それではこの民族は、現在はどのように暮らしているのでしょうか。住んでいる地域はどのあたりになるのでしょうか、ご説明します。

各地で居住している

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現在ではこの民族は、ロシア連邦シベリア中部の都市であり、エニセイ川河畔に広がるクラスノヤルスク地方にまとまって居住しています。また、人数は多くありませんが、シベリア全域に分布しています。

狩猟と遊牧を続けている

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この民族には現在でもトナカイの狩りをしたり、オオカミの駆除をしたりして収入を得ている人がいます。また、テントを用いて遊牧生活をしている人もおります。これらの人々はシベリアの大地に慣れ親しみ、古来の伝統を守っているのです。

DNA解析について

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エベンキ族と韓国人のDNAを比較して、その間の共通性を見いだしたのは、DNA解析(ゲノム解析ともいいます)といわれています。最近よく聞く言葉であり、生物学の発展には大きく貢献しているようです。いったいDNA解析とはどのようなものなのでしょうか。

DNA解析の方法

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DNA解析で必要なサンプルは、ごく微量で十分成果が上がります。特に人骨から採取する場合は、頭蓋骨があれば十分です。この頭蓋骨の内側と歯から微量のサンプルを取り出し、DNAの塩基配列を調べます。これは人間を組成するいわば設計図となります。

一方、親から子へと遺伝情報が引き渡される時に、DNAに突然変異が生じます。この突然変異の結果、塩基配列が似ている集団を「ハプログループ」と呼びますが、このハプログループが世界中のどの民族のそれと似ているのかをスーパーコンピュータを使用して照合すれば、サンプルを採取した人骨の祖先が推定できるのです

母系と父系の推定

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細胞内の「ミトコンドリア」には塩基数が16500個あるミトコンドリアDNAが入っています。これは、母親からそのままの形で子孫に受け継がれます。そのため、ミトコンドリアDNAをたどれば、母親系統の先祖がわかります。

一方、細胞内の「核」には塩基数が30億個と膨大な数からなる核DNAが入っています。この核DNAの中のY染色体は男性しか持たず、これが子孫に受け継がれていきます。そのため、核DNAをたどれば、父親系統の先祖がわかります。

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