カニの甲羅の黒い粒々はカニビル!正体やおいしさとの関係、取り方までまとめ

フクロムシは、主に海に棲む「節足動物」を宿主とします。蟹に寄生するときは、お腹に張り付きます。そして徐々に神経を侵食し、蟹の行動をコントロールします。腹のフクロムシの卵を蟹自身の卵だと思い込ませ、育ててもらうのです。

オスの蟹を宿主にしていた場合は、フクロムシの力によって、どんどんメスの体へと変えられていくのです。蟹の体の栄養が少しずつフクロムシに取り込まれていき、蟹自身の生殖機能は失われます。最終的には、死ぬまでフクロムシの子育てをし続けるのです。カニビルがとても平和な虫に思えてきます。

カニビルは成虫も卵もいたずらに怖がらなく大丈夫!

出典:PhotoAC

カニビルは蟹の甲羅に卵を産み付け、蟹の見た目をグロテスクなものに仕立て上げます。ですが、カニビルはまったく蟹に害を与えることはありません。もちろん、人体にも影響を及ぼすことはありません。

きちんと蟹を加熱調理していれば、カニビルを誤って口にしてしまっても大丈夫です。寄生虫が生きたまま人体に入ってしまうのは、食前に熱を加えなかった自分自身の不注意でしか起こり得ません。カニビルをそこまで怖がらずに、おいしく蟹をいただきましょう。

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