牛鬼は現代にも実在する!古くから伝わる妖怪の姿とその生態

もっとも有名な「牛鬼」のお祭りが宇和島周辺でおこなわれています。

市内中をパレードして歩き、踊りやパフォーマンスと共に楽しむ事が出来るでしょう。花火大会も開催され、大きなお祭りである事がわかります。

奄美大島

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奄美大島には八本の足と八本の尻尾、角を八本も持つ牛を農耕の神としてあがめる祭りがあります。

お祭りは2月と4月の二回おこなわれます。大きい祭りというわけではない為、あまり知られてはいません。

長崎県

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長崎にも名前は違いますが、宇和島でおこなわれている祭りと同じような内容の祭りをおこなう風習があります。

祭りの詳細は多少違うとは思いますが、獅子舞の様な形をしている被り物などを用いておこなうのではないでしょうか。

鹿児島周辺

鹿児島周辺の村では「海牛」という名前の怪物が海から出現し、人々を困らせるとされています。

出現する時期が決まっており、当日は海を避けて過ごします。祭りは祟りや畏れる気持ちを鎮めるためにおこなうのではないでしょうか。

年中行事は何のためにあるのか

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年中行事は、人々の「畏れ」を収めるために行われる様になったのではないかと考えられます。

疫病によって人が亡くなってしまう事や作物が不作である事を妖怪の仕業と呼んで納得させ、退治したり祀ったリして収めようとした、というモノが年中行事のはじまりという説があります。

海や浜辺にあらわれる妖怪

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他にも海や浜辺など、水のある場所に出現する妖怪は意外と多く、耳にした事がある妖怪もいるかと思いますが、あまり一般的ではない個体もいるのではないでしょうか。

いくつか紹介しますので、知識を深めるためにも、ぜひ参考にしてみて下さい。

船幽霊

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伝承には水辺に多く出没すると言われていますが、海に現れる「船幽霊」は海に深い関りがある事で知られています。

「船幽霊」はひしゃくを欲しがるお化けで、正体は海で起きた不慮の事故で亡くなってしまった怨霊です。ひしゃくを得ると海水をすくって船を沈めようとします。

磯女

磯女は「磯姫」とも呼ばれており、海に現れては人間を襲って血を吸うお化けです。

見た人は一瞬で死んでしまうという言い伝えもありますが、美しい女性の姿と蛇の様な身体を持っているとも言われています。伝承のある地域では、海岸で美女に近づいてはいけないと言われているほどです。

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