不死身の深海生物「チューブワーム」とは?宇宙人そっくり?謎の深海生物を紹介!

生命の起源については様々な科学者がいろいろな研究により、複数の説があります。そのひとつに、遥か昔の地球の熱水噴出孔近くに存在する、生物でない液体に有機物が集まって、液体の中で細胞ができ始めてから生命が誕生したのではないかという説があり、その熱水噴出孔近くの液体が生物のはじまりであり「原始のスープ」と言われているのです。

海底火山の熱水循環が生命の起源

海底火山の近くでは、水温の冷たい海水が地底にある火山の噴出口近くに流れ込み、そして流れ込んだ海水が火山により熱せられ、また海水に流れ出すという一連のサイクルを熱水循環と呼びます。それが生物の命の始まりと言われているのです。

チューブワームは日本でも発見された!

その存在はあまり知られていませんが、実は日本でも過去に発見されたことがあるのです。どこで発見されたか、またどういった生態でどのような特徴があるかをこちらの見出しでご紹介します。また実際にその姿を観察することができる施設も取り上げて記述します。

ガラパゴス諸島沖で発見

1977年に東の太平洋にあるエクアドルのガラパコス諸島沖で、アルビン号が初めてその生物を発見したのです。当時なんと水深2.5キロメートルまで降下して、生物が生命を維持するのに過酷な環境ななか、この生物を発見したのです。

九州鹿児島湾にも

同じく1977年に日本でも、鹿児島湾にてはくよう号が偶然にもその一種を採取しました。この時はまだハオリムシとして認められなかったのですが、後の1993年にもう一度採集され、1997年に新種としてサツマハオリムシが正式にその存在が認められたのです。

サツマハオリムシの特徴

現地では別名「たぎり」と呼ばれています。1993年に採集された個体から実験や飼育に成功して生態について観察しました。その生態そのものはハオリムシそのものなのですが、頭から出ている触手がほかの生物に比べて短いところが特徴的です。また数ある種の中でも一番水深の浅い場所に生息しています。

サツマハオリムシに会える水族館はここ!

硫化水素を生きるための細菌である硫化水素を作り出す技術を用いて、サツマハオリムシを飼育することに成功し、展示している水族館が日本にあるのです。そこは鹿児島県にある「いおワールドかごしま水族館」というところです。もし興味のある方ぜひ足を運んでみてください。

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