アダンソンハエトリは最強ハンター!かわいい益虫の特徴や生態まとめ

先ほども登場したハッカ油や精油を1に対して無水エタノールを9の割合でボトル(油に強いもの)に入れ、そこに竹串を数本入れればあっという間に見た目にもおしゃれなアロマスティックの出来上がりです。虫除けには玄関や窓際などに置いておくと良いでしょう。

ハッカにはメントール成分からくるリフレッシュ効果がありますし、バラに似た香りのゼラニウムは自律神経やホルモンの分泌を整えて心身のバランスをよくしてくれます。ハッカやゼラニウム以外にも虫除けになるハーブはありますので、効果はそのままにお気に入りの香りを探してみるのも楽しそうですね。

アダンソンハエトリのように有益なクモだけではない

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世界のクモたちには多くの種類があり、中には毒を持ち、人間に危険を及ぼすものもいます。ここからは日本でも出会うことがないとは言い切れない、注意が必要な種類のクモについてお伝えしていきます。

毒を持つクモ①セアカゴケグモ

読者の皆さんの中には1995年にセアカゴケグモが日本で発見され大変な騒ぎになったニュースを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。本来日本にはいなかった外来種のセアカゴケグモは危険な毒グモのひとつです。

彼ら(彼女らというべきかもしれません。毒はメスのみが持っています。)は基本的には攻撃的でなくおとなしい性格であるものの、刺されてしまうと激痛を伴って腫れ、高熱が出たり全身に症状が現れることもあります。もしもの時はすぐに救急車を呼ぶことを強くおすすめします。

毒を持つクモ②カバキコマチグモ

カバキコマチグモは、口の周りが黒に近い焦げ茶色である以外は全身黄色っぽい体をしています。特別毒々しい見た目はしていませんが、彼らはもともと日本にいる種類である上に猛毒の持ち主なので注意が必要です。主にススキやガマのような大きなイネ科の植物の葉っぱを丸めて巣にしています。

このためお子さんと原っぱに出かける時や川辺のレジャーなどは特に注意が必要です。刺されてしまうと、刺されたその時だけでなく長続きする激しい痛みには点状出血が伴います。さらに発熱や頭痛などを引き起こすこともあり、時には呼吸困難やショック状態に陥ることまである、とても恐ろしいクモです。

毒を持つクモ③ハイイロゴケグモ

ハイイロゴケグモのメスも、セアカゴケグモと同じ成分の毒を持っています。また、彼女らと同じく1995年に初めて日本(神奈川県)にやってきているのが確認されました。今のところは噛まれた被害報告は出ていないようですが、東京や大阪、沖縄など日本の各地で出没が確認されていますのでこちらも注意しておくとよいでしょう。

毒を持つクモ④クロゴケグモ

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クロゴケグモは英語でブラック・ウィドウと呼ばれており、この名はアメリカ空軍の戦闘機名やマーベルのキャラクターの名にも使われています。オスよりメスの方がはるかに大きく、メスの体長で4cmほど。背中から見ると漆黒に光る体をしていますが、お腹にははっきりとした赤い特徴的な模様があります。

人間が咬まれると患部は15cmほども腫れ上がり、心拍や呼吸が乱れたり麻痺などを引き起こし、最悪の場合は死に至る危険なクモのひとつです。こちらも本来日本にいない種類でしたが、山口県の米軍基地で2000年に初めて見つかって以降、根絶を目指したようですが今でも時々見つかっているようです。

ハエトリグモたちの本がある!

世にも美しい瞳 ハエトリグモ

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こちらの『世にも美しい瞳 ハエトリグモ』は、ハエトリグモたちに魅せられた作者が彼らたちの生態や種類、魅力にじっくりと迫った盛りだくさんの内容となっています。今回の記事で彼らのことがもっと知りたくなった!という方にはとてもおすすめの本です!彼らのその美しい瞳を堪能できること間違いなしです。

アダンソンハエトリは家を害虫から守る益虫

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いかがでしたでしょうか。アダンソンハエトリたちは今日も私たちの見ていないところで、室内を快適にするお手伝いをしてくれています。今度見かけた時には『よ!調子どうだ?』『いつもごくろうさま!』などと、その小さく頼もしいスパイダーマンの背中に声をかけたくなるかもしれませんね。

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