菖蒲の花言葉は色で異なる!ショウブやカキツバタとの違いや名所も!

花菖蒲(ハナショウブ)は菖蒲(アヤメ)と姿形はとてもよく似ています。分類上はどちらもアヤメ科アヤメ属なので総称として「アヤメ」と呼ぶことも多く決して間違いではないのですが厳密には別の花です。

ハナショウブとショウブも別物

前にも述べたようにハナショウブはアヤメ科、ショウブはサトイモ科(またはショウブ科)の花なので名前には同じ「ショウブ」がついていますが全くの別物です。混同されがちですが見た目がかなり違うので区別はつきやすいでしょう。

アヤメとカキツバタとハナショウブの違い・見分け方

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アヤメと端午の節句にお風呂に入れる菖蒲(ショウブ)は見た目から全く違うということはお判りいただけたと思いますが、それでは同じアヤメ科アヤメ属のアヤメとカキツバタそしてハナショウブはどうやって見分けるのでしょうか。

違い①育つ場所と開花時期

アヤメは比較的乾いた草地に生え、背丈は30~60cm。開花時期は5月の初旬~中旬です。カキツバタは湿地に生え背丈は50~70cmで開花時期は5月中旬~下旬です。ハナショウブは主に湿地に生えるもののやや乾燥した土地にも生え、背丈は80~100cmほどにもなり、開花は5月中旬~6月下旬です。

違い②葉の形

アヤメの葉は細長く平らで葉脈は目立ちません。カキツバタも葉脈は目立ちませんが葉の幅が比較的広いのが特徴です。またハナショウブはの葉の幅はアヤメとカキツバタの中間くらいで葉脈がくっきりと目立ちます。

違い③花の形

アヤメの花は小輪で花弁は丸く外側の花弁の根元に網目模様があります。カキツバタの花はアヤメとハナショウブのちょうど間くらいの大きさで花弁の根元近くに白くて細長い模様があります。そしてハナショウブの花は大きくて花の形や色も様々なものがあり花弁の根元に黄色くて細長い模様があります。

香りを楽しむニオイアヤメ

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ヨーロッパの菖蒲は日本の菖蒲よりも見た目が華やかなので観賞用として楽しまれています。またその香りは心をリラックスさせたり肌のエイジング効果や呼吸器系の調子が悪い時にも有効だと言われています。

ニオイアヤメとは

ニオイアヤメは別名ニオイイリスまたはオリスと言い、茎の先端に白や薄紫色の優雅な花を数輪付けます。原産地はヨーロッパ全域で背丈は40cm~50cmと小さくて乾燥した土地に生育し花期は5月の上旬です。古代ローマで香料として使われてきました。

ニオイアヤメから作られる香水

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ニオイアヤメから作られる香水は非常に高価で希少価値の高いものです。土の中の根茎の部分を生育させてから掘り起こし更に数年かけて乾燥と熟成させてから作るので、手間も時間もかかるわりにわずかな量の精油しか採れないからです。

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