彼らが食べられないほどの大きな魚類(アロワナやレッドテールキャットなど)であれば混泳不可能ではありませんが、彼らのヒレをかじってしまうこともあります。
ですのでどちらも大事に育てたい場合は、きちんとそれぞれの水槽で飼ってあげることを強くおすすめします。
スッポンモドキ飼育時の注意⑤皮膚の病気になることも
スッポンモドキの皮膚は強いとは言えません。それどころかとてもデリケートにできています。
水が汚れてしまうと水カビ病にかかることがあり、全身がふんわりと白いものに覆われ、体力が奪われ元気がなくなっていってしまいます。
また、その他にも水質汚染による細菌に感染して、全身がただれてボロボロになってしまうことなどもあります。ですので度々のお願いになりますが、綺麗な水を日々維持してあげるようにしてください。
病院にはどうやって連れて行く?
時には気をつけていても、病気になってしまうこともあるかもしれません。明らかに具合が悪そうな場合は病院へ連れていきましょう。
エキゾチックアニマルを診ているお医者さんや、カメの診療が可能なお医者さんに連絡をして、スッポンモドキが診てもらえるのか確認をしてから向かいましょう。
その時は水に棲むカメといえど水槽ごと運ぶ必要はなく、よほど長時間の移動でない限りは水から出して連れて行っても大丈夫ということです。傷などある場合はぶつけないよう気をつけてあげましょう。
スッポンモドキは世界に1種類!
太古の地層からは、スッポンモドキの仲間のものとされる化石は日本やモンゴル、ウズベキスタンやヨーロッパ、アフリカ大陸など世界各地から発見されています。
ですが、今も生きている種は1種類のみ。言うなれば最後の生き残りです。
それが絶滅の危機にある現在、私たちは彼らの数をこれ以上減らさない努力を怠ってはならないのです。
ご先祖さまのカメが生きていたのは恐竜がいた頃!
2015年に頭蓋骨が発見されたArvinachelys goldeniというカメが生きていたのは、アンキロサウルスやティラノサウルスがまだ地上で闊歩していた頃のことでした。
彼らはスッポンモドキのご先祖さまの一種と考えられています。
スッポンモドキについて触れている本がある!
こちらはほぼ日刊イトイ新聞にて連載されていた、人気の対談コーナーをまとめた本で、スッポンモドキを飼育している絵本作家さんのお話も掲載されています。
飼育の教訓としたいような過去のハプニングのお話や、かわいらしい写真などが納められていますので、気になった方は手に入れてみるのも良いかもしれません。
スッポンモドキ以外にも「カワイイもの」がいっぱい詰まったやさしい本になっています。
アニメ「けいおん!」にもスッポンモドキが出ている?!
あの有名アニメ「けいおん!」にもスッポンモドキが登場しています。スッポンモドキを前から知っていたという方は、あのアニメがきっかけで知った方も多いのではないでしょうか。
スッポンモドキの名前はトンちゃん
けいおん!に登場するスッポンモドキはトンちゃんと名付けられています。おとなしくお利口なカメであり、軽音部の大切なメンバーとしてみんなから愛される、なくてはならない存在です。
アニメオリジナルのキャラクターとして登場
トンちゃんは原作の漫画にはいなかった、アニメになって初めて仲間になったアニメオリジナルキャラクターです。そのかわいらしい存在感からしっかりとグッズも登場しています。
スッポンモドキは貴重で愛らしい生き物!
スッポンモドキのユーモラスな癒し系の顔を見ていると、自分でも手元で育ててみたい方がどれほど多いことかと改めて感じされられます。皆が彼らを求め、それが数を減らす原因の一端となってしまったことも頷けます。
自宅にやってきたスッポンモドキは自分で餌をとることはできませんし、水が汚れたからといってどこかよそへ行くこともできません。あなただけが一生の頼りなのです。
これはどのような動物にも言えることですが、お迎えしたならば、しっかりとその子の一生に寄り添って大切にしてあげてください。『病める時も、健やかなる時も』。