ウグイスの鳴き声の種類とその意味は?鳴き声が下手な個体もいるって本当?

鳴くのが下手な個体はなぜ綺麗な声を出せないのでしょうか。いくつか考えられるその原因を解説します。

幼いので練習している

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春が始まったばかりの季節ならば、その鳴き下手な鶯はまだ練習途中の幼い個体かもしれません。

毎日聞いていると、時間が経つにつれてだんだんと上達していくことがわかるでしょう。この練習途中のさえずりのことを「ぐぜり」といいます。

喉の声帯が発達しにくい

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上述の通り鶯は生まれつき美しくさえずれる訳ではなく、練習によって後天的にさえずりの仕方を学びます。

人間にも歌うのが上手い人、下手な人がいるように鶯にも鳴くのが下手な個体がいます。恐らくのどの筋肉があまり発達せず、思うように発声できないのかもしれません。

親の鳴き声が下手だった

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手本にしている親があまり上手くさえずれなかったせいで連鎖的に子供までもが下手になっている場合もあります。

このように、本人には何の異常がなかったとしても、練習をする環境によって下手になってしまう場合があります。

ウグイスは鳴き声の美しさから日本三鳴鳥に選ばれている

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鶯はその声の美しさから、鳴く声が美しい三種の日本の鳥を表す「日本三鳴鳥」の一つとして選ばれています。

古来から日本人に親しまれてきたその美麗な声は、まさに日本の鳥を代表する鳴き声と言っていいでしょう。他にも日本人と関わりの深い鳥には文鳥がいます。文鳥の記事もご覧ください。

ウグイスは声の美しさから江戸時代より飼育係もいた

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鶯は古来から和歌に詠まれるほど日本人に身近な存在であり、江戸時代には鶯を飼うことが流行しました。

徳川家治や徳川家斉といった将軍たちも鶯を愛しており、幕府の中にお鳥掛という名の飼育係を置いたほどでした。

飼っている鶯を持ち寄って声の美しさを競い合う「鳴き合わせ」という行為が行われることもありました。

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