何かを語る上で、登場人物が複数出てくるケースがあります。人物の位置づけや役割をしっかりと伝えることによって、より怖さが増していきます。逆に言えば、このあたりをしっかりと伝えられないと何を言ってるのかわかりづらくなったり、そこばかりに気をとられてしまい話が頭に入ってこないなんて状況にもなりかねません。
怪談話のテクニック③映像や気持ちを細かく伝える
情景や雰囲気、映像も含めてしっかりと語ることもとても重要な要素です。そして、人物たちの気持ちを繊細かつ丁寧に表現することで、臨場感を増したり、自己の心境に投影しやすくなることは必要不可欠な要素だと言えます。
怪談話のテクニック④徐々に早口に
時には早口でまくし立てるようにしゃべることによって、より聞き手をストーリーの世界観へといざなうことができます。緩急や抑揚は人間関係においても大事と言えますし、反対のことを言えばいつまでも同じ調子で平坦なテンポで話すことによって、時には眠たくさせてしまう恐れもあります。
怪談話のテクニック⑤効果音は抑揚をつけて
擬音などの効果音は、抑揚をつけてまさにエフェクティブに用いていくことが肝となります。実際、稲川淳二さんを例に挙げると、効果音の使い方のトーンや間の取り方が絶妙です。現に同じエピソードを語ったとしても、人次第で雲泥の差が生まれることもあります。
怪談話を生で聴きたい!おすすめ2019年イベントスケジュール
実際に今年の夏、これを機に怪談のイベントに行ってみるのもどうでしょうか。怪談界のカリスマ「稲川淳二氏」をはじめ、次世代の雄「ありがとうぁみ氏」などを体感するのもとてもおすすめです。他には、怪談の団体「怪談社」の主催しているイベントに赴くのもおすすめです。
怪談イベント①稲川淳二の怪談ナイト
1993年に、ライブハウスとしても有名なクラブチッタで開催された異色のイベントと言えば「川崎ミステリーナイト」です。それ以来好評につき、ずっと規模を拡大しながら夏の風物詩さながらの定番イベントとして、開催されいます。最近の認知として「稲川淳二の怪談ナイト」としても広く知れ渡ってきています。
チケットには
ライブの当日に、何かの怪奇現象が発生したりした場合について、主催してる側は一切の責任を負わないという旨の文言が、チケットに記載されています。確かに、恐ろしい話をしていたらほんとうの霊がよってきてしまうこともあるかもしれませんね。
怪談イベント②ありがとうぁみのよしもと怪談ナイト
稲川氏の開催している、怪談最恐戦で優勝し、怪談最高位の「怪鳳」にまで上り詰めた実績もある実力者です。よしもとで「怪談ナイト」というものが開催されているのですが、彼はそのなかでも中心人物になります。機会がある方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
口コミでの感想
よしもと怪談ナイトについては、怖かったという感想が多数寄せられています。具体的な感想より、一言怖かったという感想も多いことから、他に言葉が思いつかない程の恐怖を体験していかれた方が多かったのかもしれません。
怪談イベント③怪談社主催イベント
連日大盛況のイベントを催していて、実際のところ今現在では満席や予約が完売となってなかなか見ることができません。ただ、それだけの価値がある怪談をたくさん体験できるとも言えます。もし、空席を目撃したら、興味のある方は迷わずすぐにチケットを確保した方が良いでしょう。
口コミでは
怪談社さんの口コミでは、親睦会も行われているらしく、同じことに興味を持っている方々で集まって親交を深めたり、楽しんでくるにはもってこいという印象を受けます。また、満席という投稿が目立つことからも怪談社がとても人気のある団体であることがみてとれます。
怪談話を扱っている作品
周りに怪談を語ってくれる人がいない、もしくは前述のイベントなどに行きたくてもなかなか時間がとれないという方もいるのではないでしょうか。そういう方のために、販売されている怪談噺の作品についてご紹介をしていきます。
怪奇蒐集者 城谷歩怪談控
プロの怪談師として毎夜怪談を行っている「城谷氏」による作品となっております。先ほどの「ジョーク」をはじめ「死にはしないから」「つっころばし」「あと少し」など魅力的な話が目白押しです。真新しさと懐かしさのハイブリットであり、剛柔持ち合わせた切れ味のある語りは必見です。
真夜中の怪談 テレビでは言えない話
次世代の怪談師のスターであるありがとうぁみ氏を筆頭に、DJ怪談師の響氏など緩急のある7人の個性に溢れるバレエティーに富んだ猛者からなる怪談は人々を惹きつけてやみません。テレビでは言えないような至極の21話が収録されています。
MYSTERY NIGHT TOUR 2018 稲川淳二の怪談ナイト
先ほど紹介にもあげましたクラブチッタから始まった、怪談ナイトのライブ映像のDVDとなります。足を運ぶのはいろいろな理由できつい方にも、こちらのDVDをご覧になって現場の臨場感を体感しながら恐怖して楽しむのもいかがでしょうか。
最古の怪談集
さまざまな怖い話が世に溢れいますが、日本において最も古い怪談集といったらなんでしょうか。また、どの時代かられっきとした形となって大衆にしたしまれていったのでしょうか。文献を交えて、クローズアップしてご紹介していきます。
雨月物語
特に有名な怪談集として名高いの江戸時代に作成された「雨月物語」になります。また、集成した作品という名目ではやはり最古の作品となるのが濃厚という声もあがっています。中国の博物学の論を集めた「五雑爼」や日本の古くから伝承をベースにして構成されている作品です。
怪異の要素が含まれている話
怪談とは少しずれますが、怪異にまつわる古いものとなると、「日本霊異記」をはじめ「宇治拾遺物語」「今昔物語」「古今著聞集」などにも記されています。他に怪異譚となると有名な「源氏物語」もそのようなシーンがありますし、安倍晴明の絡むお話ももちろん含まれています。