売国奴とは?政治家にも使われる?意味や定義の解説や使用上の注意点も!

果たしてこれは正しいのでしょうか。左翼にいることが多いだけで、右翼にもいます。左翼は売国奴だという命題は、必ずしも成り立つわけではありません。

ネトウヨこそ売国奴?

ネトウヨとは、ネットと右翼を合わせた俗語で、掲示板などで右翼的な発言をする者を指します。右翼は愛国的な意味で用いられますが、ネトウヨは最近できた言葉なので定義が曖昧で、ネトウヨ=愛国者とは限りません。

ネットの匿名性を利用した、感情任せの誹謗中傷や批判が多く、国のためではなく己の満足感を満たすため行っているようにも見えます。そのような行動が、ネトウヨこそ売国奴と言われる要因になったのかもしれません。

ネトウヨに似た俗語の中に「パヨク」という言葉があります。気になった方はこちらの記事もご覧ください。

日本のメディアが「売国奴」を使用することの危険性

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日本のメディアが売国奴という言葉を用いることとなった背景には、朝日新聞の慰安婦報道が影響しています。売国奴は、本来良い意味は持ちません。そんな言葉を何故、マスメディアが用いることになったのでしょうか。

2014年時点でメディアが「売国奴」の言葉を使用していた

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2014年に朝日新聞が掲載した慰安婦問題特集の誤報が事の発端で、日本中が朝日新聞を猛烈にバッシングしました。多くのメディアが朝日新聞に対し売国奴や国賊という言葉を用いて批判し、広まっていきました。

毎日新聞が「売国奴」表記について警鐘を鳴らす

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この件に関して、毎日新聞が警鐘を鳴らしました。メディアが売国奴や国賊などの言葉を用いることは適切ではない、それを受けた国民がメディアに対して批判をせず容認していることも重大な問題だ、と取り上げました。

誤報が批判されるのは当然ですが、売国奴などという悍ましい言葉をメディアが用いるべきではありません。メディアは影響力をを持っているからこそ、時としてその言動が多大なる影響をもたらすこともあるのです。

日本と外国における歴史的売国奴の例

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ここからは世界各国における歴史的売国奴の例をいくつかご紹介します。気になった方はより深く調べてみても良いかもしれません。

歴史的売国奴の例①安政の大獄

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安政の大獄とは、幕末に大老の井伊直弼が尊王攘夷派の者たちを弾圧した事件です。一橋派や福井藩の橋本左内、長州藩の吉田松陰たちを売国勢力とみなし、処罰をしました。

開国派に加担していた井伊直弼ですが、その仲間をも弾圧し始めた結果、彼は「井伊の赤鬼」と呼ばれるようになりました。保守的な考えを持っていたようで、開国に対して否定的な考えを持っていたのかもしれません。

歴史的売奴の例②西南戦争

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西南戦争とは、明治時代に征韓論で敗れた西郷隆盛を盟主とした士族が起こした反乱のことです。西郷らが明治政府を売国とみなし挙兵しましたが、政府に負けました。

士族とはいわば戦いのプロです。対する政府軍のほとんどは農民でした。これにより士族地位の没落は決定的なものになりました。

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