12アンタレスとほぼ同じ搭載機能を持ちながら1万円ほど値段を抑えている13メタニウム。12アンタレスの場合は、肝とも言えるブレーキシューの固定が上手くいかないという点が改善されていて、13メタニウムではしっかりはまるようになっています。その反面、サイドカバーの開けにくさブレーキシューの外しにくさから、現場での微調整がしにくいとも言われています。
12アンタレスと初代アンタレスの比較
多くのシマノファンが一度は手にすると言われる初代アンタレス。微調整を繰り返したメカニカルブレーキの小気味良い音、ベイトのドラグ音、重厚な造りでありながら極限まで軽くされたボディーに、心が動かないアングラーがいるでしょうか。使いやすさやキャスティング性能は確実に12アンタレスに軍配が上がりますが、こだわり派のアングラーには初代も捨てがたい存在です。
12アンタレスの釣果インプレ
アングラーとの相性で可能性は無限大
長距離の飛距離だけでなく、少ない力で狙ったポイントにキャストできる力があるのが12アンタレス。つまり、陸っぱりで足場が限られている場合や、ハイプレッシャーなエリアで大きくロッドが振れない場合でも小さなスナップだけで気持ちよくキャストできるということなので、今まで落とし込めなかった遠くにも近くにも、アタリの可能性が広がるということなのです。
その醍醐味は投げ味にある
軽い力で、ロングキャストを何度も繰り出せるということは、攻められる範囲も、キャスト回数も増えるわけですから、アタリの回数も当然増えることでしょう。ですが、12アンタレスの喜びは、アタリの回数や、魚の大きさといった結果ではなく、ブレーキ調整、サミングのタイミング、巻き上げの心地よさといった、その過程にあるのです。一投一投にワクワクする、そんな気持ちを思い出させてくれるのが12アンタレスなのです。