ムカサリ絵馬とは?目的やタブー、生きている人を書くと死ぬ都市伝説の真相も

呪いのビデオでは禁忌として冥婚を題材に物語が進んでいきます。物語は前後編とあり、10歳という若い年齢で亡くなった息子のために母親がムカサリ絵馬をもとに考えたであろう儀式を行っていくお話です。

被害に会う女性は、家に霊が居ると怯え次第に生活できなくなっていき自殺を図ります。それを止める友人は調査班に事の次第の調査を依頼。そして、その一人の関係者に行き当たります。

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それがこの母親です。彼女はどうやら息子を結婚させてやりたいということで、彼女の写真を使って合成写真を作り、さらには人形まで用意し儀式を行います。

何とか真相らしきものにたどり着き、母親はムカサリ絵馬を奉納したと思われ、被害女性を安心させようとしたとき、女性に悲劇が起きます。

ムカサリ絵馬がホラー化しやすい理由は?

本来は絵馬師などが存在し、きちんとした風習である存在ですが、なぜこうもホラー要素ばかりに注目が集まり、ホラー化しやすいのでしょうか。

死者が生きている人間を殺すことができるから

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ホラー化しやすい理由に死者は生きている人間を殺すことが可能になるからです。心霊現象でも、死者が生者を脅かすという傾向の話はよくあります。

そして、生者はこれらを未然に防ぐことができず苦に思うからこそホラー展開となります。今回のムカサリ絵馬についても、遺族が関与するとはいえ死者が生者を脅かすというとらえ方ができるのです。

自分も同じ目に遭うかもしれないという恐怖を煽る

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この絵馬においては、架空の人物を絵師が書くことで正式な奉納となる風習ですが、しかしそこには恐怖が付きまといます。それは架空の人物ではなく自分がターゲットになる可能性があるということです。

本人に似せて顔を書く、名前を記入するという非常に簡単な手順だからこそ、自分も被害に会う可能性があるのです。絵師が介在しないこともあるので、危険を察知することもかないません。

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こういった、いつ自分も同じ目に合うかもしれないという恐怖が、大きな恐怖をあおることに繋がりホラー展開を助長させることとなります。

遺族が簡単に生者を殺すことが出来る

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故人が風習を利用することもですが、遺族がこうした風習を利用して生者を殺すことができるという点も、恐怖の一因です。

もし恨みある人物が遺族にいた場合、婚礼の儀式と称して自然と誰かを殺すことができる方法なのです。実行の簡単さもあります。行為板要因からホラー化は免れないのです。

ムカサリ絵馬のような風習に巻き込まれたら

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ムカサリ絵馬のような正しく存在する風習。しかし、使い方によっては人の命を殺める方法にもなりえます。そして、それを悪用する人も出てくるでしょう。

こういったことに巻き込まれる可能性も、手順が簡単だからこそ高いと言えます。こういった風習に万が一にでも巻き込まれたらどうすればいいのでしょうか。

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専門化いわく、こういった何かしらの事態に巻き込まれたら、まず身の回りで不思議なことや危険な出来事が起こるそうです。もちろん、突然死につながることもあるようです。

しかし、前もって何かしらの事前現象が起きていることも多々あるそうです。こういった異変を察知して、早く周りに相談あるいは専門家に相談することが早期解決の近道だそうです。

海外でもある不思議な風習

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今回の冥婚などといった儀式とは違い、海外には不思議な風習が沢山存在するといわれています。その一部を紹介しましょう。

死者の日

メキシコで行われる儀式です。故人の魂を呼びよせ、生者は祈りをささげるというものです。日本で言うお盆のような感覚に近いといわれています。重々しい雰囲気は少なく、コミカルな雰囲気で行うそうです。

しかし、飾り物の中には骸骨があったりして、その傍らに故人のすきなものを並べたりするので、眼前に広がる景色は少し奇妙なものがあるそうです。

浄化儀式

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パプアニューギニアで行われる、少年の中から女性の影響を取り除く儀式だといわれています。成人の儀であり、これを経て戦士という扱いになります。

子供には母親によって女性の影響が残されているという考え方があるそうで、それを取り除くために何度も吐き、胃を空にするそうです。その後邪気を払い一人前の男になるのだそうです。

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ムカサリ絵馬は遺族が故人の幸せを願って作られた大切なもの

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古くから伝わる風習。故人をしのび、また遺族の悲しみを癒すための行いであり、決してホラー要素はないことが分かりました。

しかし、過剰な表現などで恐怖の対象としてイメージを植え付けられていることもあります。決して過剰に恐れることなく、一つの歴史ある供養方法の一つとして正しく認識し、考えていきたいものです。

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