場面は変わりシロはマユに「自分は家族は必要ないが、今の関係を続けたければ、神の供物に手をつけるな、鬼を食べるな」と言います。マユは何のこと分からないながらも、約束すると答えます。
もののべ古書店怪奇譚の第5巻のネタバレ!
もののべ古書店怪奇譚の第5巻のあらすじはどのようなものかチェックしていきます。第5巻は月刊コミックガーデン2017年10月号~2018年5月号掲載分が収録されています、
この巻ではいよいよマユが覚醒します。ずっと続いてほしかった幸せな三人での生活はどうなるのかについてもネタバレしています。
また今回は割愛していますが「とどけもの」という番外編もコミックスでは収録されています。夜木の鬼の恐ろしい一面が見られる物語です。
第13話「りょうおもい」突然姿を消した姉
東比奈村という漁村では人々が連続失踪が続いており、正太郎達は調査に行きます。そこで、その村の杏奈と寛二に出会いました。
姉の知恵も失踪者だと寛二は言いますが、実は彼女は鬼になり身を隠しています。彼は夜な夜な姉の食料として村人を殺しており、その人々を失踪したと思わせていたのです。
杏菜は寛二の犯行に薄々気が付いています。
しかし、彼女は自分を虐待していた加西という女性を殺害しており、罪を寛二に被せようと画策中のため何事も知らないフリをしています。
一方鬼の知恵は、人を食べるのは怖い、弟に殺人は止めてほしい、しかし弟に嫌われたくないからすべてを受け入れるしかないというジレンマに苦しんでいます。
それに耐えかねて、神虫のシロを目にしたとき、自らその元に飛び込み命を絶ちます。
第14話「かみおろし」暴走を始めたマユ
ある日マユは家の中で奇妙な気配を感じます。その気配を追いかけるうちに思わず物部書店の元店主・清の亡骸のある部屋に入ってしまいました。
正太郎は清について説明しますが、マユは死ぬことがよく分かっていません。
ただ、清の亡骸を見た途端フラッシュバックした女性の遺体の映像と八重の名前が頭から離れません。
また、八重の鬼は全部食べて良いとの発言がよみがえり、マユは偽神へ変化します。そして暴走した彼女は正太郎を捕食してしまいました。
不穏な気配を察知したシロは出先から急いで彼らのもとへ戻りますが、すでに正太郎は瀕死、マユは逃走します。
シロは自分の力を分けて彼を治療し、志波にあとを任せてマユを追跡します。追い付かれた彼女は、二度と正太郎を襲わないからもう一回家族をしようと言います。
しかしシロは一度約束を破った彼女を断固拒否します。
『もののべ古書店怪奇譚』の第6巻ネタバレ!
現在最新刊のもののべ古書店怪奇譚第6巻には主要な登場人物であるシロにマユの決着が付きます。第6巻には月刊コミックガーデン2018年6月号~2019年1月号掲載分が収録されています。
第5巻の死闘の幕開けの後、二人はどうなったのか、あらすじとネタバレをご紹介します。
第14話「かみおろし」シロとマユの戦いの行方
もののべ古書店怪奇譚「かみおろし」では二人の神の死闘が続きます。理性を失い、マユはただ母親を手にいれるためだけに暴走します。
ところがその内に八重を食べたこと、自分が人に造られた神であったことなどを思い出します。
意識が戻った正太郎は二人を探しに行きますが、着いた頃には決着がついていました。敗者となったマユはすでに消えつつあり、正太郎は彼女の手を握ります。
目が見えなくなっていた彼女はその手を八重の手だと思い、楽しい思い出を語りながら最期を迎えます。
悲しみを抱えたまま、正太郎はシロの行方を探し当てますが、彼も体の再生が追い付かないほどの傷を受けていました。今の体はこれ以上持たないことを告げます。
意識がなくなり朽ちていくシロの体を抱き締める正太郎ですが、その背後から全くの新しい体を作り復活したシロが現れ二人は家に一緒に帰ります。
第15話「ひがんまで」キョウカの策略
鬼の総会の長が亡くなり、鬼のキョウカが新しい長となります。彼女の今後の方針は、鬼の数を増やし人間の上に立つというものです。
そしてその実現のために、自ら造った神を使い神虫を倒す計画を立てていました。実は神代村やマユもキョウカの計画の一環だったのです。
ただ、神代村の神様のマユは失敗であったため、次は自身を神と思い込む鬼を使い、計画を進めようと考えています。
また時常という鬼が、正太郎を殺し神虫を懐柔して総会での権力を手に入れようとしています。彼はその計画に協力しないか夜木に持ちかけます。
しかし、夜木は正太郎を殺す気はないと時常に言います。その理由を聞かれた彼はただ「神の供物に手を出せない。昔話の決まりごと」だと答えます。
『もののべ古書店怪奇譚』に登場するシロとマユの正体とは?
ネタバレでも触れていますが、もののべ古書店怪奇譚の主要な登場人物のシロとマユの正体をこちらで整理していきましょう。
シロの正体は鬼を食べる“神虫”だった
彼の正体は、鬼を食べる神虫という生き物です。本人も、自身のことを神と言いますし、脅威の鬼に勝てる存在のため、一部地域では信仰対象となっています。
神虫は蟲神、厄祓い、蚕様などの別名で呼ばれることもあります。しかし、如月に言わせれば、この神は鬼を探し当てる能力や情を相手にかける優しさはないため万能の存在ではようです。
神虫は、せいぜい鬼の体液を辿る嗅覚を持つ位だと如月は分析しています。