テナガエビは食べてもよし釣ってもよしなエビ
テナガエビとは
テナガエビは本州から九州の淡水・汽水域に生息している体長約10㎝の「テナガエビ科テナガエビ属」のエビです。特徴として長い1対の脚があり、第1歩脚が大きいザリガニやカニと違い、前から2番目の脚が伸びています。
殻がやわらかく、丸ごと食べれるテナガエビはカルシウムが豊富であらゆるメニューを楽しめる食材としても人気です。
テナガエビの旬は初夏から秋口まで
雨が多く水温が上昇し、繁殖期となる梅雨時期の初夏から活発になるテナガエビは、暑さが苦手なため水温が高い真夏は日中の活性が下がりますが、水温が下がり水が冷たくなる前の秋口までが旬です。
夜行性で暗い所を好むテナガエビを釣るには晴れた日よりも曇りや小雨の日を狙うのがおすすめです。
テナガエビが釣れる場所
日中であれば消波ブロックや敷石の周りの穴釣りで釣ることができます。おすすめの釣り場として東京であれば、多摩川や荒川、江戸川で釣ることができます。埼玉県であれば別所沼公園がテナガエビの釣り場として有名です。
テナガエビの釣り方や生態について詳しく知りたい方はこちら
テナガエビ料理のポイント|生きた状態で持ち帰る
テナガエビはなぜ生きた状態がいいのか
川に生息しているテナガエビは体内に汚れた泥をため込んでいることが多いです。テナガエビを美味しくいただくにはきれいな水でしっかりと泥抜きをしてから調理することがポイントとなります。その為、生きた状態で持ち帰ることが重要です。
テナガエビを生きた状態で持ち帰る方法
釣ったテナガエビは5㎝程、水道水を入れたクーラーボックスまたはバケツなどに入れ、夏場は水温の上昇を避けるため、氷をいれるとよいでしょう。このままでも大丈夫ですが、エアーポンプを使うことで弱ったり、死ぬ確率が低くなり、泥抜きもできるのでおすすめです。
テナガエビが途中で力尽きた場合の対処法
泥抜きが出来ていて胴体が真っ白く、ぐらぐらとしていないようであればそのまま調理をして食べることは可能です。もし、泥抜きが出来ていない状態であったら、殻をむき、ワタを取り除けば食用として食べることが出来ます。締める前に力尽きてしまったテナガエビは水が汚れてしまうので取り除いてください。
テナガエビ料理のポイント|泥抜きはしっかりと
テナガエビは泥が体内に沢山ある
テナガエビは汽水域の河川、湖沼の水が比較的きれいではない下流域に生息しているため、体の中に泥をため込んでいます。このワタを出来るだけきれいに取り除かないと食べた時に臭みの原因となるので、多少手間でも「泥抜き」をすることが美味しく食べるポイントです。
テナガエビの泥抜きの方法
水槽またはバケツに水道水をいれ、汚れたら水を替えながら1日~2日ほどかけて泥抜きをします。この時、水があまり汚れていないようであれば、24時間に1度水を取替えるくらいでも大丈夫です。
もし、2日経っても水が汚れているようでしたら、水がきれいになるまで泥抜きをしてください。
テナガエビの泥抜きのポイント
テナガエビは、カルキ抜きをしなくても水道水で生きていけますが、狭い入れ物にいっぱい入れて酸素が足りなくなると死んでしまいますので、エアーポンプを入れておくことがおすすめです。
また、水が綺麗になってくると胃袋が空っぽになったテナガエビは共食いをしてしまいますので、やりすぎないこともポイントです。
テナガエビの料理の方法|下処理をしよう
テナガエビの下処理に必要な道具
テナガエビの下処理に必要な道具を用意します。ボウル、ザル、ラップまたはフタの付いた容器を使用します。そして道具の他に用意するのは、臭みを取るための日本酒、体に付いているヌメリと汚れを取り除くための塩と片栗粉。以上が下処理に必要な準備です。
テナガエビの下処理の方法
テナガエビをボウルまたはフタの付いた容器にテナガエビを入れ、エビが浸るくらいの量の日本酒を入れます。酒が入るとエビは暴れだし、逃げ出そうとしますのでラップまたはフタをしておとなしくなるまでしばらくおきます。
次に酒で締めたエビを塩と片栗粉で揉み、水でよく洗い流しながら体に付いたヌメリを取り除きます。
テナガエビの下処理の注意点
体のヌメリを取るときに気を付けたいのが。エビの洗い方です。エビのハサミや脚は柔らかいのでゴシゴシと乱暴に洗うとハサミや脚が取れてしまします。ボウルとザルを使い、水をはったボウルの中で水を流しながら大きく水をかき混ぜるようにしてやさしく洗うとよいです。