太刀魚を締める方法を知ろう|④持ち帰るまで冷やす
正しく持ち帰るのが鮮度維持のカギ
最後の手順は、きれいな海水に入れ替えたバケツの中で丁寧に洗い、袋などに入れてクーラーボックスに入れます。血抜きをした魚は、直接氷に当てると死後硬直が進み、美味しく食べることができません。
過度に水分に触れないように、袋に入れることがおすすめです。細かい点ですが、クーラーボックスはしっかりと締めておきましょう。
太刀魚を持ち帰るときはしっかり冷やそう
内臓まで取ったので、すでに切り身のようになっています。鮮度が落ちないように自宅に戻るまでしっかりと冷やしておきましょう。余分な水分に触れないように注意します。スーパーで、丸ごと1匹は氷の上にディスプレイされているのに対し、切り身は水気を切ってパックにして販売されているのと同じです。
太刀魚を持ち帰るときの注意点
この魚は足が早い、つまり鮮度が落ちやすいことで知られています。クーラーボックスの中には、帰宅するまで持つ量の氷を入れておきましょう。氷が直接当たらないようにするために、袋に氷を入れつつ、さらに魚自体も袋に入れるとより良い状態で持ち帰ることができます。たくさん釣れた時は、分けて入れるなどしましょう。
太刀魚を締めるときに気をつけること
太刀魚の鋭い歯で怪我をしないように注意する
この厳つい歯は、カミソリとかノコギリと表現されるほど鋭く、噛まなくても触れるだけで切れてしまうので、絶命した後も決して触れないように注意しましょう。頭の近くを扱うときには、必ずフィッシュグリップやハサミを使いましょう。太刀魚は海のギャングと言われいるどう猛な魚です。生きているときは特に注意が必要です。
太刀魚を扱う時は真水を使用しない
海水魚を扱うときには、基本的に海水を使用します。真水に触れると鮮度が落ちてしまい、せっかく苦労して血抜きや内臓まで抜いた努力が台無しになりかねません。食べる時の味もかなり落ちてしまうようです。真水は使用せず、海水を使用し、処理が終わった後は水に触れないようにしましょう。
締めた後の血や内臓の後片付けはきちんとしよう
魚釣りをする際に、守るべき一番大切なマナーが後片付けです。特に釣り場で締めた場合は、血や内臓などが地面に落ちることがあります。帰る前に必ず綺麗に流し、来た時よりも美しい状態で帰りましょう。夜釣りを楽しんだ後は、ライトで地面一帯を照らし、流し忘れがないようにチェックしましょう。
苦労して締めた太刀魚の味は最高!
鮮度が違う
一般的に足が早い、つまり鮮度が落ちやすいと言われている魚を生で食べられるのも、魚釣りをする人の楽しみの一つです。太刀魚を締めるのは、その生態や鋭い歯から言っても一苦労ですが、上手に締め、しっかり冷やしておいた切り身は、新鮮そのものです。一度味わったら、締めずには持ち帰れなくなること必至です。
味が違う
適切に締めて鮮度を保ったままの魚料理は、何が違うかというと、まず臭みがないということです。魚には生臭さがつきものですが、その臭みを最小限に留め、さらに旨味を引き出すことができます。また釣り上がった直後は、鏡のように反射する独特な皮も、締めて持ち帰ることで安全に味わうことができます。