カトラリーとは?
目の前に広がる美味しい料理を一口サイズに切り分け口元へと運ぶ道具をカトラリーと呼んでいます。なので、切り分けるナイフや食材を押さえたりまとめたりするフォーク、スープをすくうスプーンや刺す挟む摘まむと万能な箸はカトラリーに分類されています。材質には銀や鉄、ステンレス鋼、プラスチック、木材や竹材などがあります。
スプーン・フォーク・ナイフ・お箸
4種類のカトラリーが頭に浮かんだと思いますが、その一つ一つにも用途別に作られていて実際に食事をする際には4つだけでなくたくさんのカトラリーを使うことが出来ます。
- スプーン:スープスプーンはもちろん、食材を取り分けるテーブルスプーンや紅茶の砂糖やミルクをかき混ぜるティースプーン。デザートスプーンはその名の通りデザートを食べるときに使用しますが日本ではシリアルやカレーなど一般的に使用されています。あとマイナーな先割れスプーンがあります。
- フォーク:フランス料理などのテーブルセッティングでは料理ごとに様々な呼ばれ方をしていますが、一般的にパスタなどに使用するものをディナーフォークやデザートフォークと呼んでいます。他にはケーキフォークやフルーツフォークといった小ぶりなフォークもあります。
- ナイフ:バターやジャムなどを塗る切れ味のないバターナイフや肉や魚などを切るステーキナイフがあります。
カトラリーに求めるものとは
豪華なレストランで出されるカトラリーとコンビニのお弁当につけられたカトラリーはどちらも用途は同じ、食材を切り分け口に運ぶ。ただ食べるだけならば使い捨てのわりばしだって構いませんが、その動作に機能性と優雅さを求めてもよいのです。
無地の食器に盛られた料理よりも料理に見合ったお皿に盛ったほうが美味しく感じられるように、カトラリーもこだわりをもってみると味わいが変わるのではないでしょうか。
キャンプの食卓をおしゃれに演出
日常とは違った食事を楽しめるキャンプで、お洒落なカトラリーを用意していったら一体どうなるでしょう。室内とは違った太陽光のもとでお気に入りのカトラリーセットで食べる食事はきっととても美味しいものとなるはずです。
キャンプのカトラリーはどう選ぶ?
キャンプで使用することを考えると持ち運びにストレスがかからないものがよいでしょう。また、壊れやすかったり錆びやすいものは適さないかもしれません。ここでは材質ごとのメリットデメリットを説明していきます。
金属製
金属製のカトラリーには銀、洋白銀(銀メッキ)、ステンレス、チタンなどがあります。カトラリーとして一番良いのはもちろん銀で、肌触りのなめらかさや熱伝導率がよく抗菌性もあります。
ですが柔らかい素材なので繊細な作りだと曲がってしまう恐れがあります。専用のケースに入れて持ち運べばキャンプにも使用できますが、手入れや嵩張ることを考えるとあまりお勧めはできません。
- 洋白銀:他の金属に銀のメッキを施したものです。質感や見た目など銀製のものにちかいカトラリーです。シルバーの厚みは10~30ミクロンほどなので、磨きすぎると数十年以降にははがれてきてしまう恐れがあります。使用後はすぐに手洗いし優しい布でぬぐって水分をとるのが品質を保つコツですが、キャンプでそれを求めるのは銀製同様に難しいかもしれません。
- ステンレス:鉄などの合金であるステンレスは頑丈で錆びにくく、そしてとても安価に手に入ります。合金であるため材質によって違いが出てくることもあります。量産型からデザイン性のあるものまであります。
- チタン:ステンレスより軽く、ステンレスのように頑丈です。違うところと言えば熱伝導率が低いところです。アツアツの料理をよそっても熱くて持てないなどということはありません。料理も冷めにくいです。補足ですが、熱伝導率は熱が伝わる割合であって温めるために必要な熱量である比熱とはまた違います。チタン製の鍋はステンレス製よりも薄く比熱もステンレスよりも低いのですぐに熱くなり、慣れないと焦がしてしまう恐れがあります。
木製、バンブー製
木のぬくもりが温かい木製のカトラリーや竹の繊維にもみ殻などの廃棄される自然由来のものを加えて成形したエコ商品があります。木製は使うことによって風合いが出てきますが金属製よりも厚みがありますし、汚れたまま放置すると傷んでしまう可能性があります。
耐久性についてはステンレス製などに劣りますが、ナチュラルな温かみあるデザインと環境保全やエコ活動の一環として使用するのもよいでしょう。