暖流や寒流といった性質の全く違う水塊がぶつかる大きな漁場があります。そういった漁場では冷たい地域に住む魚と温かい地域の魚が混在し、多種多様な魚がとれる漁場となっています。これは極端に大きな潮目ということもできます。
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潮目(しおめ)とは
潮に流れがあると、そこには潮目ができます。大潮の場合と同じように海流同士がぶつかり合うと、海中に酸素が取り込まれプランクトンが沸きます。そうするとそれを目がけて小魚が集まるという寸法です。もちろん小魚を狙う大型魚も集まります。
水中イメージしよう
海流や潮流は海面だけでなく、海底でも地形などからもぶつかり合って潮目ができます。どういう地形で何処で潮目ができるか、水中をイメージしましょう。そうすることで釣れる確率がアップし、より一層釣りが楽しくなります。
釣り場ごとの潮目の特徴
細かく見ていくと釣り場ごとの潮目の特徴が見えてきます。堤防や防波堤では人口的な通り道の影響があったりします。また汽水域の河口などでは、雨の影響をうけたり塩分濃度の違いが出たりします。沖合では海流同士がぶつかり合うことで潮目ができます。
堤防では
堤防は漁港などにあり、行き来する船のために人口的な航路ができています。この通り道の影響で、海中では沖に出ようとする海流と岸に向かう海流がぶつかり潮目ができます。 また堤防の内側に留まった海水と外側の海流の境に潮目が起こります。
防波堤では
岸に向かってくる大きな波を減少させるためにコンクリートブロックやテトラポットが設置してあります。そのコンクリートブロックやテトラポットにぶつかった海流と岸から出ようとする海流との間にできる潮目があります。
汽水域の河口では
雨が降ると川の流水量が多くなり、塩分濃度の違いが海水との間ではっきりして潮目ができます。海流や潮流の動きが変わったりすると、河口の境目で塩分濃度の違いがはっきりして潮目が出来たりします。