メジナは釣りの人気者
メジナ釣りはそのゲーム性に加え独特の引きがあり、釣り人に人気な魚種のひとつでもあります。主に暖かい地域にいる魚ですが、北海道より南の地域ならばどこにでもいる狙いやすい魚でもあります。
メジナはたくさんの名前がある魚
世界中には15種類ものメジナがいると言われており、『メジナ』という名前は関東圏での呼び名になります。他に『グレ、クチブト』という名でもよく耳にしますが、こちらは関西での呼び名です。その他は『クロ』『クシロ』『ツカヤ』『シツオ』等様々な名称があります。小さなメジナは『コッパ』とも呼ばれます。
磯竿はメジナを釣るために作られた
メジナを釣る為のウキフカセ釣りは徳島が発祥と言われていますが、磯竿の前は竹竿が使用されていました。しかし竹竿は重く、長い時間釣りをするのに向いていません。浅場で根をかわしつつ竿を振りやすい磯竿が使われるようになったのは、そこがルーツでもあります。
北海道より南の地域に生息している
メジナ(クチブト)は北海道より南の地域に多くいます。クロメジナ(オナガ)は青森県より北に姿をみられます。メジナの幼魚はまれにですが、北海道付近に表れる場合もあります。2月〜6月という幅広い期間で産卵期を迎えます。
メジナを食べてみよう!どんな味がするの?
メジナを食べることを敬遠してきた人もいるかもしれません。しかし食わず嫌いではもったいない、魅力が多くつまった魚なんです!実際はどんな味がするのか気になるところでしょう。こちらでは、メジナの味の特徴をご紹介します。
メジナの味は癖がない
独特のクセがある魚は多くありますが、メジナは食べやすい魚です。釣りたての新鮮なメジナは真鯛に近いような感じで、個人差はあるかもしれませんが、磯臭さも特に感じられません。冬場は特に美味しいと言われています。
雑食で、主に海藻を食べているのですが、夏場のメジナは小魚等も捕食する為、身に磯臭さが少しあるとも言われています。しかし、釣りあげてからすぐに内臓を取り出すことにより、その臭いも軽減されるので美味しく食べたい人は試してみて下さい。
魚を美味しく味わう為に、釣った魚を美味しく持ち帰る方法はこちら。
メジナの味は淡泊
淡泊な味なものの、しっかりと歯ごたえはあり、個体によっては脂ものっていて、刺身で食べても美味しく食べることができます。身質がしつこくなくどちらかと言えばさっぱりしているので、いろいろな料理に使えます。
メジナを食べてみよう!メジナの捌き方
釣りをすること自体も楽しいのですが、その醍醐味は新鮮な魚が食べれることにあります。持ち込んで魚屋さんに頼むことも出来ますが、自分で出来た方が節約にもなりますし、食べた時のおいしさもヒトシオです。自分でメジナを捌いて、釣りたてのコリップリッなその身をいただきましょう!
メジナの捌き方①鱗をとる
メジナの鱗は大きくて固いです。鱗取りを使って水道水で流しながら、取っていきましょう。鱗取りが無い場合は出刃包丁を使い、尻尾側から包丁をたてるようにして左右に動かし、こそぎ落します。終わったら水道水で洗い流しておきましょう。また、新聞紙やビニール袋の上に魚を乗せて鱗を取る方法だと、後片付けがラクです。
メジナの捌き方②頭を落とす
胸ヒレの後ろ辺りに斜めに包丁を入れ、頭を落とします。骨が固いので力がいりますが、気を付けて行ってください。包丁の重みを上手く利用して切ると良いでしょう。滑ってしまうと危ないので、魚のぬめりは取っておきましょう。
メジナの捌き方③内臓をとる
お腹部分に切れ目を入れて、内臓を取り出します。お腹の中に赤い血合いが残るので、洗い流しましょう。この時、歯ブラシを使ってかき出すようにすると綺麗に取れて便利です。その後、水気はペーパーや清潔な布巾でとっておきます。
メジナの捌き方④三枚におろす
先に背びれ側から包丁を入れます。中骨にあたるのを感じながら、ゆっくり包丁を動かし切っていきます。お腹側からも包丁を入れたら、尻尾に近いところに包丁を差し込み、中骨に沿って一気に身をはがします。もう半身も同じようにして三枚おろしにします。ハラスの部分は骨が多いので、削いでおくと良いでしょう。
メジナを食べてみよう!メジナ料理のレシピをご紹介①メジナの刺身
メジナを釣ることが出来たら、1番に試して欲しいのがお刺身です。釣りたての魚をどこよりも新鮮な状態で食べれるのは、釣り人の特権でしょう。これが出来るから釣りをしている、という人も少なくないのでは。
メジナの刺身は酒の肴にぴったり
食べやすいメジナの刺身は、お酒もグイグイ進みます。魚は、身と皮の間にうま味(脂)がギュッと詰まっています。皮を剥がずに『湯引き』をして食べると、普通のお刺身とはまた違う食感を楽しめることが出来ておススメです!