マルスズキと同じ白身をしたヒラスズキですが血合いが少ない分、生臭さがなく味はヒラスズキの方が格段に上です。また汽水域を泳ぐマルスズキと違い海洋を泳ぐヒラスズキは川魚にような臭みもありません。
ヒラスズキ料理のレシピ|塩焼き
魚といえば刺身か塩焼きでしょう。塩焼きと聞くとただ塩を振って焼くだけだと思いがちですがそうではないんです。少しの手間でとってもおいしい塩焼きができます。簡単そうで意外と奥が深い塩焼きの方法をご紹介します。
ヒラスズキの塩焼きの特徴
スズキのような川魚っぽい臭みや生臭さはは全くなく、ふっくらと焼き上がり身離れがよく、食感ホクホクして実に絶品です。荒波で揉まれた身はほどよく繊維質でしっとりとした舌触りを楽しむことができます。
ヒラスズキの塩焼きのレシピ
塩の振り方は実は奥深く、魚から30cmほどの高いところから、満遍なく少しずつ散らす方法がベストです。他には10%濃度の塩水を作ってその中に魚をひたすしてから焼く「立て塩」と呼ばれる方法もおすすめです。すだちやレモン、柑橘をぎゅっと絞っていただけば素朴な味にきっとやみつきになるはずです。
ヒラスズキ料理のレシピ|アクアパッツァ
ヒラスズキの味わいを余すことなくいただくのにおすすめのレシピがこちらのアクアパッツァです。代表的なイタリア料理でブイヨンなどを使用せず、魚や貝からでるだしを存分に味わえる魚介スープのような料理です。
ヒラスズキのアクアパッツァの特徴
アクアパッツァは上品な白身魚が適した料理であり、ヒラスズキのアクアパッツァの特徴はなんといってもヒラスズキのうまみを余すことなく楽しめる点です。ヒラスズキの身や骨から出る出汁と季節の貝や色とりどりの野菜、ハーブ、白ワインといった他の食材からの旨味が合わさると実にすっきりとしながらも複雑な奥深い美味しい味わいです。
ヒラスズキのアクアパッツァのレシピ
オリーブオイルを熱したところにみじん切りにしたニンニクやパセリ、少量の唐辛子を加えて香りを出したところへ下処理し塩を振ったヒラスズキ(大きな鍋なら丸ごと、入らなければ切り身でも構いません。)をいれて焼き目を付けます。
ヒラスズキに焼き目がついたらヒラスズキがつかる程度の白ワインを加え、煮立ってきたところにアサリなどの貝類、トマト、オリーブやケイパー、スパイスを加えて煮込みます。貝の口が開いてくれば出来上がりです。
ヒラスズキ料理のレシピ |ムニエル
塩焼き、アクアパッツァとご紹介してきましたが、ヒラスズキのような上品な白身魚のよさを生かす料理方法といえば、バターの香りが食欲をそそり、小麦の衣の中にうまみが閉じ込められたムニエルも欠かせません。
ヒラスズキのムニエルの特徴
ムニエルにすることで表面の小麦粉がしっかりと衣の役割を果たしてくれるのでヒラスズキのうまみが逃げ出しません。皮はパリパリ、身はホクホク、さらにはバターの香りがより食欲をそそるおいしい一品になります。
ヒラスズキのムニエルのレシピ
切り身に分けたヒラスズキの表面に軽く塩胡椒をし、薄く薄力粉をまぶします。フライパンにバターを熱しいい香りがしてきたところで皮目を下にしてヒラスズキを焼きます。皮目に焼き目がついたところで表にかえし、フライパンの蓋をして軽く蒸し焼きにしましょう。お好みでレモンやバルサミコ酢と合わせてもおいしいです。