ウエストハイウェーダーはパンツスタイルとほぼ変わらず、脱着はしやすいが水深は腰下までとなっています。ヒップウェーダーは太もも付近を覆うもので浅瀬付近でしか使用できません。
ウェーダーは水を通さず体温低下などを回避することができますが、熱や湿気がこもる、脱着が面倒であることと水が中に入ってしまうと排出することが困難であることが挙げられます。足をとられて溺れてしまう事故もあるので、向かう場所にあったウェーダーを選ぶようにしましょう。
おすすめのウェーダー:ダイワのタイトフィットラジアルウェーダーRW-4301R-T
ダイワのタイトフィットラジアルウェーダーです。立体裁断のため動きやすくショート丈のブーツは屈伸動作が楽におこなえます。内側はべたつきを抑えるためスーパーメッシュを採用しています。靴裏はオリジナルラジアルソールを使用しているので地面をしっかりと踏みしめることができます。生地は強度の高いリップストップナイロンを使用しています。
おすすめのウェーダー:ブロックスのブリザテックウエストフェルトウェダー (PX5565)
ブロックスのブリザテックウエストフェルトウェダー です。東レコーテックスのブリザテック加工を施した、透湿・防水性に優れたウェーダーです。ゴロタ石や河川などの悪所でも疲れにくいフェルトソールタイプです。
夏に快適なゲータースタイル
ゲーター(ゲイター)とは脛から膝にかけて障害物や水温による冷えを防いでくれるレッグガードを指します。速乾性のあるタイツとハーフパンツを着用し、その上にゲーターを装着。防水性のあるウェーディングシューズを履けばゲータースタイルの完成です。ウェーダーよりも身動きがしやすく、夏場は涼しくておすすめです。
おすすめのゲーター:リトルプレゼンツのウエットゲーター AC-10
リトルプレゼンツのウェットゲーターです。ソックスと一体型で砂や砂利なのが侵入しづらいです。パンチ加工されたクロロプレンによって内部に水がたまることなく、つま先から水がしみ込み川から上がるとすぐさま排出されます。
おすすめのゲーター:ダイワのネオゲーター NG-400
ダイワのネオゲーターです。ソックスと分離型なので脱着が容易です。履物の上に重ねるよう着用することで砂の流入を防ぐことができます。1.5㎜厚のクロロプレンを採用し、軽くて体にフィットしつつ保温性にも優れています。
テンカラ釣りの服装で必要なものは?
次はテンカラ釣りにおける全体の服装について説明していきます。移動の釣りですので、山歩きに適した服装を選んでいきましょう。
シューズ
テンカラ釣りには水の中でも苔むした岩の上でも歩きやすいウェーディングシューズがおすすめです。排水機能があり滑りにくい特殊加工の靴底で、渓流を快適に進むことが可能です。
フィールドエクストリーマーのフェルトスパイクシューズ
靴底がフェルトピンで濡れた岩場などに最適です。サイドファスナーで履きやすく、足首のベルトでしっかりと固定することができます。軽量タイプなのでたくさん歩くテンカラ釣りに最適です。
ウェーディングシューズはいくつかタイプがありますがそれについての記事はこちらです。
ベスト
リュックを背負いながら渓流釣りをおこなうのも良いですが、もう少し身軽に釣りがしたいときにはフィッシングベストがおすすめです。収納ポケットがたくさんあるので、多くのルアーを必要としないテンカラ釣りでは十分に賄える収納力でしょう。
ナチュラルスタッフのベスト
ナチュラルスタッフの抜群の通気性と収納力がある上に低価格の多機能ベストです。小さいポケットが6つに大きいポケット5つ、特大が2つ、さらに背中全面が1つの収納となっているので大きいものでも持ち運ぶことが可能です。
シャツ
登山用に使えるものを用意するとよいでしょう。虫や怪我の防止のため基本的に長袖を選びましょう。
ミズノのマジックドライ長袖トレイルシャツ
ミズノの吸汗速乾のアウトドアウェアです。スッキリした見た目の定番の山シャツシリーズです。
パンツ
ボトムにはパンツやタイツなど速乾性のある商品が最適です。ウェーダーやゲーターとの相性も考慮して選んでいきましょう。
リトルプレゼンツのSPリバーパンツ P-17
リトルプレゼンツのリバーパンツです。速乾性に優れコットンのように滑らかなナイロンで作られた強度の高いサプレックス(R)製です。
帽子
人のいない渓流を探すため渓流釣りでは山奥へと足を踏み入れます。ハチ対策やハンターからの誤射を防ぐためにも明るい色合いのものを選びましょう。
双進のナイロンワークキャップ
双進のワークキャップです。強い風が吹いても大丈夫なように深めに設計されています。撥水加工がされた国産のナイロンを使用しています。
手袋
転倒した際に手をつく場所が安全とは限りません。また、作業中に針が刺さってしまうこともあるので怪我をしないよう手袋をつけていくとよいでしょう。
L.A.Yのアングラーグリップ
L.A.Yのアングラーグリップです。軽量で通気性があり、人間工学に基づいて作られているので手にフィットし細かな作業でも素手のように快適です。
偏光サングラス
渓流釣りでは光の反射によって水面が光って魚を視界にとらえることが難しくなります。偏光サングラスを使えば自然な視界で水中を見ることができ、いち早く水中に潜む魚を見つけることができるでしょう。レンズのカラーによって見え方が異なるので、天候や自身の好みにあわせて選んでいきましょう。
シマノのOverture-M2 HG-129P
シマノの偏光サングラスです。カラーは4種類で釣りメーカーならではの釣りをメインとしたカラー説明があります。
ザック
テンカラ釣りは道具が少なくて済むとはいえ、網や魚籠など持って歩かねばならないものも少なくありません。また向かう渓流が険しい山奥の場合には木々にひっかかるようなザックは選ばず、シンプルな見た目のものを選ぶとよいでしょう。
ダイワのシステマ渓流 20F
ダイワの渓流に特化した、魚籠とロッドケースを組み合わせた分離型のリュックです。ロッドケースの長さは54㎝でデイパックの表面には25㎝の玉網が入れられるようになっています。
雨具
山は天候が変わりやすいのでコンパクトに畳めるレインウェアを持って行くとよいでしょう。また、ウェーダーを着用している場合ショート丈のレインウェアもあるので服装に合わせて選んでいきましょう。
阪神素地の透湿ショートレインジャケット FX-726
阪神素地のショートレインジャケットです。防水透湿性のがある素材を使用し、フロント胸部には止水ファスナーを使用し雨の侵入を防ぎます。
テンカラ釣りに持っていくべきものは?
テンカラ釣りに必要な道具をいくつか紹介していきます。
予備の「毛鉤」「ハリス」「ライン」
慣れる前はキャストに失敗して木々に絡まったり根がかりしてしまうことがあります。予備の道具を持って行くようにしましょう。テンカラ用の仕掛け巻きを2~3個持って行くのもよいでしょう。
ラインカッター
テンカラ釣り用のラインは太めなのでカットする道具を持って行きましょう。釣り用のラインカッターだけでなくステンレス爪切りでも十分です。
デュエルのラインカッター
デュエルのラインカッターです。錆びにくいステンレス製です。
ランディングネット
仕掛けとして毛鉤はシンプルなので外れることも多いです。ランディングネットでしっかり魚をキャッチしましょう。
GRAINのランディングネット
GRAINのランディングネットのSサイズです。使いやすいカーブタイプで、30㎝ほどの渓流魚が対象となっています。
フロータント
フロータントとは浮力材のことで、水面直下に流したい毛鉤が水を含んで沈み切ってしまう時やフライフィッシングのように毛鉤を使いたいときなどに使用します。
ティムコのシマザキ ドライシェイクスプレー 50cc
ティムコのフロータントです。スプレータイプなので非常に使いやすいです。
テンカラ釣りのシーズンは?
地域によって違いはありますが、季節によって魚の動きが変わってくるので対応を変えていくとよいでしょう。
桜の時期
渓流釣りが解禁されて暖かくなる時期ですが、山に降り積もった雪が溶けだして川が濁る時期でもあるので標高の高い場所では魚は取りづらくなります。標高の引くい小さな渓流など、雪解け水の影響を受けないエリアを探しましょう。
梅雨の時期
雪解けの時期をすぎるとテンカラ釣りの盛りになります。梅雨の時期は雨音に釣り人の動く音がかき消され、晴れた日よりも釣れやすくなったりします。ですが、増水によって川が渡れなくなったり落雷の恐れがあるので十分に気を付けて釣りをおこないましょう。
盛夏の時期
気温が上昇する真夏では冷水環境を好む渓流の魚の活性は著しく低下するので、朝早い時間帯など涼しい時間帯や源流域と標高の高いエリアがよいでしょう。
秋の時期
渓流釣りの終盤の時期です。産卵間近の魚は活性が上がっているので、その年の締めとして最後のチャンスに挑みましょう。
禁漁期間に注意
渓流魚の産卵期間は禁漁となっています。地域によってことなるので渓流釣り解禁速報をきちんと把握してテンカラ釣りを楽しみましょう。
シンプルだけど奥深い、テンカラ釣りを始めよう!
必要な道具はとてもシンプルなテンカラ釣り。ですが実際は最新の技術を用いず、釣り人のテクニック一つを武器にしておこなう奥深い釣行となっています。はじめの一歩はとても簡単ですが、さらにその先にテンカラ釣りの真髄が隠れている。そんなところがテンカラ釣りにはまる人が増える理由なのでしょう。
海釣りをするけれど渓流釣りはあまりしたことがない方には、渓流ルアー釣りで山の雰囲気を確かめてから行うのもよいですね。渓流におすすめのルアーについての記事があるので、そちらもご覧になってください。