ゼロから始めるテンカラ釣り入門!道具から釣り方まで初心者必見

必要な道具は「テンカラ竿」「ライン」「ハリス」「毛鉤」の4つだけです。非常に軽い毛鉤をラインの重さで飛ばしていきます。他の釣りと違ってテンカラ釣りはキャストをし続ける釣りです。何百回、何千回とキャストするのでそれに対応する竿を用意しましょう。

道具1:テンカラ竿

テンカラ釣りは何度も短いスパンでキャストをするので竿に求められるのは「頑丈」「軽量」「調子(しなやかさ)」です。幾度もキャストするので頑丈さは必要ですし、竿が重ければすぐに疲れてしまいます。

ラインの重さで毛鉤を投げ入れるため、うまく反動をいかせなければ狙った場所へキャストすることはできません。先調子から本調子の先端から中ほどまでに調子がのるとよいでしょう。竿の長さは3m以上4m未満で重さは100g以内がおすすめです。

おすすめのテンカラ竿:シマノの渓流テンカラLLH 33 NX

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ロッドの長さは3.26mで重さは62g、継数は8本で仕舞寸法は48.5㎝です。LLHは先調子でLLSになると本調子となっています。トップストップという技術が使われており、キャスト後の竿先のブレがすぐに止まり無用な振動を起こさせません。フロロのレベルラインと相性がよいです。

おすすめのテンカラ竿:がまかつのがま渓流 MFテンカラ水舞EX 4.0

がまかつ がま渓流 MFテンカラ水舞EX(マルチフレックステンカラ スイムEX) 4.0

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ロッドの長さは4mの85gで仕舞寸法は60.5㎝です。マルチフレックスシステムを搭載しており、竿を引き延ばすことによって長さを調節することが出来ます。最大で3.99m、3.52m、3.03mとロッドの長さを変えることが出来るので、中流域から源流域までをカバーすることが可能です。

道具2:毛鉤

穏やかな川の流れに、虫を模した毛鉤を流すフライフィッシングと違い、流れの強い渓谷でのテンカラ釣りでは魚に「餌かな?」と思われればよいので毛鉤の見た目はとてもシンプルです。テンカラ釣りでの毛鉤の種類はなんとたったの3種類。

一つの毛鉤だけでも十分なので最初は1種類だけ持って行けばよいでしょう。また市販もありますが自作もできるので、テンカラ釣りに慣れてきたら自作した毛鉤で挑んでみてもよいですね。

普通毛鉤

毛鉤を虫と例えるなら、普通毛鉤は大きく羽を広げて空中を飛んでいる状態でしょう。軸に蓑毛を直角に巻き付けている基本の毛鉤の形です。初めて自作しようと考えるならばまずはこちらからはじめてみるとよいでしょう。

順毛鉤

普通毛鉤よりも羽を畳んでいるような状態です。後ろに傾いて蓑毛を巻き付けています。魚をアクションを付けて誘いこむときに使用します。別名として「花笠」や「沈み花笠」というものがあります。

逆さ毛鉤

こちらは虫よりも拡声器のようなかたちで、順毛鉤とは逆に蓑毛を巻き付けています。こちらも別名は「逆さ花笠」と言います。投げ始めは水になじまず浮いたり半沈して水面に落ちた虫などのように見せます。また水中に潜りアクションを加えると羽が開いて虫のような動きを見せます。

道具3:ライン

ラインの重みを利用して毛鉤を流すため、テンカラ釣りのラインは重みと太さがあります。「テーパーライン」「レベルライン」「ストレートライン」というものがあり、一般的なのがフロロカーボンの単糸を使用したレベルラインで、程よい重さが毛鉤をとばすのに適しています。

レベルラインは3~3.5号が標準でテンカラ用ラインは見やすいよう色付けされているものもあります。テーパーラインはナイロン糸を撚ったものですが枝や何かと引っかかるとよれてしまい、あまり使用されなくなっています。レベルラインは頑丈ですが巻いた形で持って行くとその跡がついてしまい、投げる前に真っすぐにする作業が必要です。

ストレートラインはそういった巻き癖を解消した新素材を利用したラインです。ただし価格は30mのレベルラインと4mのストレートラインがほぼ同じくらいで高めです。

ラインシステム テンカラレベルライン・フロロ 20m

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業界最高峰の視認性にナイロンに近いしなやかさをもったテンカラ用のレベルラインです。山の中でやや暗い渓流であっても不透明のオレンジカラーははっきりと目で追うことが可能です。

またしなやかさがあるため巻き癖がついても非常にとれやすくなっています。4.0号が最も標準的な重さで初心者に適しています。号数の大きいと重さも増え、重いラインのほうが飛ばしやすいですが、軽いラインの自然な動きも魚に警戒心を与えません。

ハリス

ラインと毛鉤を繋げる糸でナイロンかフロロカーボンを使用します。使用する長さは1mほどで、釣り竿と同程度のハリスに1mほどのラインを付けるとよいでしょう。0.5号から1.2号が適していますが、魚に食い合わせた瞬間切れてしまうことがあるので細すぎない0.8号のフロロカーボンがおすすめです。

フジノ フロロテンカラハリス 0.8号

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フジノのフロロテンカラハリス0.8号です。特殊樹脂をコーティングすることによって滑りがよく、ラインや毛鉤との結びが楽におこなえます。

テンカラ釣りの基本の釣り方は?  

テンカラ釣りに必要なのは正しいキャスティングです。狙ったエリアにうまく投げ入れるかどうかで魚のヒットが変わります。テンカラ釣りの釣り方について説明していきます。

竿を振る

伝統的にはのキャスティングは「振り込み」と言うそうですが、「走り込み」に近いストイックさがあるのがテンカラ釣りです。そのキャスティング方法は『肘を垂直に竿を12時の角度まで素早く持ち上げ、前方10時方向に行よりやや遅めに投げ入れる』というもの。

かけ声が聞こえてきそうな説明ですが、要は竿のしなりを使ってラインを飛ばしましょうということです。視認できる魚の真上に落とす必要はなく、近場に落とせたら良いので力を入れずに振り込みましょう。

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