そもそもエギングとは?
エギングとは、エギというルアーを用いてイカを狙う釣りです。春は1kgを優に超えるアオリイカが、秋にはその子どもとなる手のひらサイズから1kg程度の子アオリが、冬場にはヤリイカやヒイカが岸や堤防などの近場から釣れるとあって、多くの釣り人から人気を博しています。
初心者の方にも釣りやすく、やりこめばどんどんはまってしまう奥深さもあるのがエギングの面白さです。また、ボートエギングやヒイカエギングに代表されるライトエギングなど、様々な遊び方が年々開発され、広がりを見せているところも長年ファンを引き付け続ける所以かもしれません。エギングの関連記事はこちらからご覧いただけます。
エギングに必要最低限の道具(1/2)
釣りを始めるとなると、あれもこれも、いろいろな道具が必要になりややこしい、めんどくさいといったイメージが初心者の方には特に強いかもしれません。ここではまずエギングに必須のアイテムを簡単にご紹介していきたいと思います。
エギングロッドは8~9ft程度
エギングは岸から楽しむものです。重要とされるのは飛距離と感度。ロッドは長ければ長いほど楽にルアーを飛ばすことができます。8~9ft程度、硬さは使用するエギの重さにも関わってきますがMが基準で、春はH、秋はL寄りなど状況に合わせて選びましょう。
おすすめはやはり、鉄板とも言うべきダイワエメラルダスシリーズ、シマノセフィアシリーズです。初心者の方はまずこれでいいのではないかと思います。シリーズ内でもグレードわけがされていますが、一番低いグレードのものでも十分すぎる働きをしてくれるというコスパの良さも魅力です。
エギングリールは2500~3000番台
リールは2500~3000番台の大きさのものを選びましょう。こちらもロッドと合わせて同じエメラルダスやセフィアシリーズのものを購入してもいいと思います。選ぶ際は、エギングは激しくしゃくるシーンも多いため、疲労度軽減のためにも軽さに着目するのがいいかもしれません。
軽いと言えば、ダイワならルビアスシリーズ、シマノならヴァンキッシュシリーズが代表格でしょう。ハンドルはシャクる際の激しい動きでもぶれにくいダブルハンドル仕様がおすすめです。タックルの関連記事はこちらからご覧いただけます。
エギングに必要最低限の道具(2/2)
ロッドとリールが揃ってしまえば、あとはラインを巻いてエギがあれば、ひとまず釣るための最低限の道具はほとんど万全、後は釣りに行くだけということになります。ラインとエギのおすすめをご紹介します。
ラインは0.8~1.2号前後
ラインは0.8号-1.2号程度のPEラインを選びましょう。ショックリーダーは2.5号前後のものを1.5~2mも接続すれば十分だと思います。不安なく楽しめるように接続はFGノットがおすすめ。その先にさらにスナップをつけて、スナップにエギをつける、といった形になります。
エギング専用ラインはたくさん発売されています。個人的なおすすめは扱いやすいデュエルのアーマードシリーズやラパラのラピノヴァなどです。視認性の高いものが人気だと思います。高性能で安いものもたくさんあるのでお好みで選んでください。
エギは狙うサイズによって使い分けて
エギは小さいものは1号程度から、大きいものは5号近くまでとサイズ感が違います。春アオリは4号から小さくても3.5号程度のもの、秋は2~3号台、ヒイカなどを狙うライトエギングでは1号台のものも活躍します。カラーは発光蓄光タイプのものナチュラルカラーなど異なるタイプを数種類準備してください。
エギはヤマシタとデュエルが二大人気メーカーです。ヤマシタエギ王シリーズ、デュエルアオリーシリーズなど多種多様に売り出されているので、上記した定番カラーの他にお好みのカラー、ラトルや号数の違うものを選んで状況に応じて釣り場で取り換えてみてください。エギの関連記事はこちらからご覧いただけます。
持ち帰りに便利!クーラーボックス
最低限のタックルをおすすめとともにご紹介しましたが、ここからは便利道具を確認していきましょう。便利道具といってもどれも必要性の高いものばかりなので要チェックです。まずはイカの持ち帰りに便利なクーラーボックスをご紹介します。
シマノフィクセルライト170
持ち歩きやすいサイズ感と容量の一番ちょうどいいポイントとも言えそうな17Lで、カラーが二種類ラインナップされています。価格もお手頃です。保冷力を重視するなら真空パネルを使ったフィクセルベイシスやリミテッドなど、少しランクアップしたものを検討してもいいかもしれません。
ダイワクールライン
お手頃価格で6~8Lと小ぶりなラインナップ、秋アオリやヒイカ、ヤリイカなどの小ぶりなイカ狙いで、例えば仕事帰りにちょっと釣り場に行って遊びたいといったときにはこのサイズ感が便利です。真空パネルを側面につけたSU800Xはラインナップの中でも特に保冷力に優れます。
クーラーの中で小分けにしよう!密閉できるジップロック
エギングでどうしても起きてしまうのが墨で道具が汚れるトラブルです。釣り場で内臓を処理して身と分けてしまう人、締めるだけ締めておいてクーラーの中にそのまま…という人、いろいろなスタンスがあると思いますが、個人的におすすめしたいのが密閉できるジップロックです。
大きなアオリなんかには使えないのですが、数釣りできる秋イカやヒイカ、ヤリイカなどにはおすすめです。締めてそのままいれるだけで大丈夫です。クーラーの中が墨まみれということにもなりにくいですし、数人で釣行に行って一つのクーラーを一緒に使うなどの場合でもすぐに分けられて持ち運びも簡単です。
日差しを遮る帽子
昼間の時間帯に行うことも多いエギングでは、日差しを遮るための帽子はとても便利なアイテムです。特に春や夏、ボートといったシチュエーションでは意外に思えるほど日差しが強いこともあるので必須アイテムとも言えるかもしれません。ここではおすすめの帽子をご紹介いたします。
ドレスドライブーニーハット
ドレスと言えば釣りに必要な小物類をたくさん作っているメーカーです。キャップタイプもいいですがこちらはハットタイプで首回りも影を作ってくれます。速乾性が高く撥水加工も施されているため、暑い時期には重宝しそうです。
冬場にも帽子は活躍
冬場は冷え予防のためにも頭をしっかり守りましょう。市販のニット帽でも被るのと被らないのとでは感じ方が大きく変わってきます。釣り具メーカーからはさらに耳元や首元までがっつり覆うフーディータイプなども売り出されているのでしっかり守りたい方にはそちらもおすすめです。
見え方が変わる!偏光サングラス
偏光サングラスはかけるだけで海中の見え方を大きく変えてくれます。光量や照り返しはもちろん、紫外線をカットして瞳を保護する高機能なものもたくさん売り出されています。サイトフィッシングに役立ちます。
ジールオプティクスVERO2nd
ジールオプティクスの人気シリーズのひとつです。タレックスのレンズを使用しています。9つのフレーム・レンズのラインナップの中からお好みのものを選ぶことができます。値は張りますが揺るぎない評価を得ている商品です。
偏光サングラスの選び方
レンズのラインナップが多くても、実際どれがいいのかわからないという方も初心者の方の中にはたくさんいると思います。レンズカラーはそれぞれ最も効果を発揮する状況が違います。バーサタイルに使えるのはブラウン、曇天時にはイーズグリーンといった感じです。エギングではプロの方も使用したラスターオレンジが人気なようです。
おすすめをご紹介しましたが初心者でタックルなどを集めたうえで偏光グラスも、となるとお財布に厳しいという方もいらっしゃるかもしれません。安価なものでも見え方は結構違ってくるので、ひとまず安く済ませてハマったら良いものを買うというのもありだと思います。
大物狙いには必須!タモorギャフ
春アオリには絶対に必須、釣れたイカを岸に引き上げるためのアイテムがタモやギャフです。タモは釣りをしたことがあるならば、大なり小なり持っている方も多いかもしれません。ギャフは鋭く尖った針状の返しがついており、身にひっかけるようにしてイカを引き上げることができます。