ヒメマスとは?
この魚をご存知ですか?サケ科に分類される種類で、淡水魚になります。ちなみに漢字で書くと「姫鱒」となります。1904年に北海道で発見され命名されたものになります。まずはそんなヒメマスについて説明していきます。
ヒメマスの生態
この魚は、成長すると最大で全長50㎝まで成長します。一生を淡水の湖で生活しており、小魚やプランクトンを食べ生活しています。同じ湖にサケ科の魚が住んでいた場合、ヒメマスの稚魚が食べられ絶滅する危険性もあるので解禁時期に成魚が放流されるのが一般的です。
ヒメマスの生息域
自然に繁殖し現在生息している場所は、国外はカナダ、アメリカ、カムチャツカ半島です。国内だと北海道の阿寒湖とケミチップ湖だけです。しかし国内でこの2つの湖から移植しようという動きが1894年から強まります。このように冷たい温度の水を好む性質があります。10℃~13℃程度の湖を好みます。
それから様々な場所に移植が始まり、1902年に十和田湖にも移植されました。現在では多くの湖に生息していますが酸性の強い水ではヒメマスが生息できないことが分かっているので生息している湖は中性~アルカリ性に近い場合が多いです。
ヒメマスは資源保護の為に解禁日がある
ヒメマスは、低温の綺麗な淡水でしか生息できません。先ほど説明したように他の生き物の影響により絶滅したり、人間が勝手に乱獲すると絶滅したり可能性があるので自然保護のため解禁日が設定されています。このことをよく理解しておかないとしかるべき処置が行われることがあるので注意しましょう。
ヒメマスとサクラマスの違い
ヒメマスによく似た魚にサクラマスというものがいます。2種類ともサケ科に分類され、見た目だけでは本当に違いが分かり辛いのです。この2つの違いは、体の大きさと住む場所の違いです。1つずつ詳しく説明していきます。
大きさの違い
サクラマスは、成魚になると全長70㎝と大きいです。1つ前の画像がヒメマスでこの画像がサクラマスです。この大きさの差が1つの見分けるポイントになるので覚えてきましょう。この2匹を合わせて20匹までと決まりもあるのでよく覚えておきましょう。
住む場所の違い
住む場所に徹底的な違いがあります。一生を淡水で過ごすヒメマスと比べ、サクラマスは主に海で生活します。そして、産卵のために川を遡上します。その時と解禁時期が重なり一緒に釣れることがあるのです。
ヒメマスの釣り
今までの説明を理解して頂いたと思うので、次は十和田湖でのヒメマス釣りのルールや場所などの細かい部分を紹介していきます。これを頭に入れておかないと中々釣れないなんてこともあるのでぜひ参考にしてください。
釣りができる場所
十和田湖で釣りが出来る場所は、宇樽部キャンプ場の標柱から御前ヶ浜の標柱までの間の湖岸です。そして、その部分の沖合300m以内と決められています。この区域以外で行うことは禁止されているので注意が必要です。
釣りが出来る時期
もちろん釣りが出来る時期も決まっています。十和田湖で釣りが出来る時期は、船で漁をする場合と、岸で釣りをする場合で解禁期間が違ってきます。自分のスタイルによって時期が変わってくるのでよく覚えておきましょう。
船の場合
船を使って漁をする場合は、1年間の間に3回と決められています。それは、①4月1日~6月20日②7月11日~7月20日③10月1日~12月31日です。この時期以外に行うことは禁止されています。細かく決められているので分からなくなってしまうかもしれませんがこの日程以外では釣りができないので注意してください。
岸の場合
岸の場合は、1年の間で2回だけですそれは、①10月1日~翌年の6月20日②7月11日~7月20日です。船の場合よりも回数は少ないですが、期間的にはこちらの方が長いですので岸の場合が釣りを楽しむことができるでしょう。
釣りのルール
十和田湖でのヒメマス釣りには大きく分けて3つのルールがあります。全員が共通のルールを守ることで十和田湖の安全とヒメマスの安全が守られているので、初めて行くという方も守るようにしてください。
釣りのルール①
ヒメマスを守るために1日のうち1人あたりに釣っていい量が決められています。ヒメマスとサクラマスの2種類を合わせて20尾までです。この2種類の違いが分からないという方のためにもルールを説明した後に詳しく見分け方の説明などをしていくので参考にしてください。
釣りのルール②
次のルールは、稚魚を守るためのルールです。全長15㎝未満のものは釣ってはいけないと定められています。これはヒメマスの成長スピードと関係しており、稚魚をとってはいけない理由は、繁殖できず絶滅してしまう危険性があるからです。
釣りのルール③
3つめのルールは、解禁時期で釣りが出来る時間帯は、日の出から日没までというものです。これは釣りをするかたの安全を考え設定されたルールですので自分の安全のために必ず守る必要があります。
ヒメマスの仕掛け
ここまでヒメマスについて色々説明してきましたが、次はいよいよ仕掛けについて説明していきます。ヒメマスは主に2つの釣り方で行います。この2つをマスターすれば釣果が期待できるでしょう。
トローリング
トローリングという釣り方は、一般的に「ヒメトロ」と呼ばれることが多いです。また、海で行う場合と湖で行う場合で区別をつけるために「レイクトローリング」と呼ばれます。トローリングとは、エサを付けた糸を垂らしながら船を走らせて釣る方法です。仕掛けはこの図のようになります。
サビキ釣り
この釣り方は、簡単に出来るので初心者の方でも行いやすい方法になります。サビキ仕掛けの先端にマキエカゴがついた1番メジャーなものになります。この釣り方は他の魚でもよく行う方法なのでぜひ知っておきましょう。仕掛けはこの図のようになります。
仕掛けを自分で作りたいという方は、こちらの記事を参考にしてください。結びの方法などを図を用いて分かりやすく紹介してくれていたり、ショックリーダーのおすすめや注意点も紹介しています。
ヒメマス釣りおすすめスプーンルアー
ヒメマス釣りにおすすめしたいルアーは「スプーンルアー」です。これには様々な種類があり、実際に選ぶとなると大変な思いをすると思います。またこれは1つ1つ形が違いそれぞれで個性的な動きをすることが多いです。1つ1つが高価ではないので色々試してみて自分の扱いやすいものを選ぶといいでしょう。
また、カラーも重要になります。カラーも一色にこだわらず色々試してみるのがいいでしょう。しかしスプーンは巻き速度によっては回転してしまい糸が絡まってしまうこともあるので注意も必要です。そこでおすすめのルアーをご紹介していこうと思います。
シーレーベル プロビア
まずご紹介するのはこちらです。これは69㎜、重量14gの形になっています。インパクトヒメマスシルバーという色で設定されており、もちろんヒメマス釣りに使用できます。淡水用の商品なので湖でも安心して使ってください。
ロデオクラフト MTレイクス
次に紹介するのはこちらです。大きさ67㎜、重さ13gという大きさです。これももちろん淡水用のルアーなので湖で使用するのに最適です。また、スライド系スプーンの先駆けとしてとても人気のある商品です。
MIU7g
次はこちらの商品です。重さは7gと軽量になっています。トラウト専用のルアーになるのでヒメマス釣りに最適だと言えるでしょう。この商品は、様々なカラーが販売されていますが愛用している方には待望のカラーがこの色になります。
ロデオクラフトJR
次はこちらの商品を紹介します。これは重さ1.2gと今回紹介する商品のなかで1番軽いものになっています。オリジナルのハニカムTフックというものを搭載し、興味をひくことで釣果が期待できます。
リアライズ シェルスプーン
最後に紹介する商品はこちらです。これは大きさ60㎜になります。色が7種類もあり、自分の好みや状況に応じて変更できるのがこれの良い部分です。ぜひ自分のお好みの色を探してみてください。
ヒメマス釣りおすすめルアー
今まではスプーンルアーという分類を紹介してきましたが、次は普通のルアーを紹介していきます。スプーンルアー以外のもので釣れるようになると他の魚にも使用できるので慣れるためにも1つは持っておくといいでしょう。
トンデンJR
長さ55mm、シングルフックを装着しており、よく飛びよく泳ぐと評判のいい商品でです。魚の興味を引き食い付きがよくなります。カラーも15色あり自分の好みや淡水の透明度などに合わせて変えることができます。
スミス D-コンタクト85