手稲山は標高差774m、登りでかかる時間は平均3時間、下りは2時間半程度のコースです。かつて札幌五輪の会場にもなった場所です。「手稲」の由来は、アイヌ語の「テイネ・イ」、「湿った場所」が語源だそうです、山麓が未開拓の時、この土地は低湿地帯だったのだそうです。
穴場スポット
正式には「裏見の滝」とは言えませんが、平和の滝の裏側から覗くのは、また違った景観が楽しめ、自分だけの特別な景色かのように錯覚させてくれます。平和の滝は四段になっていて、石段を下りてみられる場所は二段目なのだそうです。滝の上流と下流で勢いが違うのも、また見どころです。
もしも手稲山を登るのであれば、山頂からの景色もそうですが、大きな岩が積み重なってできたガレ場と呼ばれる「ゴーロ地帯」は見どころです。登っている途中だとうんざりしそうですが、強烈なインパクトがあります。ゴーロ地帯は紅葉が美しいので、秋の登山がおすすめです。
登山をする前に!
少し登山に興味が湧いて来たという方のために、登山をするときの準備や心得をお伝えします。たった数時間の登山でも、準備を怠ると確実に痛い目を見ることになります。平和の滝ルートの登山を計画するなら、目を通してみて下さい。
用意するもの
登山で必要な物を上げていきます。まず、「ザック」です。リュックのことです。必ず体系に合ったものを背負ってください。次に靴ですが、足首を覆えるハイカットのタイプが望ましいです。あと、滑り止め付きの手袋の着用と、帽子は被っておきましょう。
ザックのなかに入れる物は、食料、飲み物(2リットル以上)、そして必ず「雨具」は入れておきましょう。低い山でも、天気は変わりやすいのです。また、ごみを回収できるように袋も持っておきましょう。
山を登るときのマナー
山登は、「登り優先」です。なぜなら、登るときのほうが視野が狭くなるからです。下山の際には見通しが良くなるので、狭い道ですれ違うことになりそうな場合は、登ってくる方を優先しましょう。
そして、山に咲いている花や、生き物などは捕獲してはいけません。写真は撮っても良いが、現物の持ち帰りは禁止なのです。自然を荒らす行為もいけませんし、ごみも必ず持ち帰らなければいけません。暗黙の了解です。
手稲山の歩き方
手稲山の平和の滝コースは、初めこそ緩やかな林道で歩きやすいのですが、徐々に岩場が増え、中腹には圧倒されるようなガレ場が存在します。岩場は滑ったりしないか心配ですよね。どのように登るのがベストなのでしょうか。
岩場ではまず、足を八の字とは逆の形にします。その足の形で、親指の内側に力を入れながら、身体を安定させ、登っていきます。ガレ場に差し掛かったら、今度は足の形は問わず、つま先に体重をかけて登ります。かかとに体重をかけると滑りやすくなってしまいます。登山の際は、気をつけましょう。
明るいうちに観光目的で訪れてみてください!
心霊スポットとしての「平和の滝」と、観光地としての「平和の滝」の一面を紹介していきました。まだまだ不気味なイメージが強く、怖くてあまり近づきたくない場所として扱われることが多い印象です。
しかし、明るい昼間の「平和の滝」は、とても静かで穏やかな、美しい場所です。百聞は一見に如かず、真夜中に興味本位で肝試しに来るだけではなく、ぜひ昼間に訪れて、「平和の滝」の魅力をその目でたしかめてみてください。