現実は「水槽の脳」が見せる仮想現実?証明できる?否定意見も合わせてご紹介

ある男が沼地を歩いていました。そして不運にも落雷で命を落としてしまいます。ところが二度目の落雷により、沼地の原子が化学反応を起こして、その男と全く同じのものを再構成しました。誕生したスワンプマンは、命を失った男と変わらない日々を送るようになりました。さて、スワンプマンは絶命した男と同じ存在と言えるでしょうか。

世界五分前仮説

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世界が五分前にいきなり出現したと聞いたら、あなたはどう思うでしょう。その世界に生きる全ての人間が、実在しない過去を記憶して世界と共に現れたというのです。荒唐無稽な話だと思われるかもしれませんが、実のところ反証はできません。一方で証明もできません。思考実験に遍く言えることですが、これもまた議論自体を目的としているのです。

水槽の脳をテーマにした映画

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水槽の脳を題材として扱った映画についてご紹介します。まだ観たことがないという方は、これを機にぜひご覧になってください。すでに観たことがあるという方も、この記事を読んだあとであれば、また違った視点で物語を楽しむことができるのではないでしょうか。

仮想現実をテーマにした「マトリックス」

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「この世界はもしかしたらコンピュータが作り出した幻かもしれない」という仮説を知ったとき、あなたの頭を過ぎったのがこのタイトルではないでしょうか。映画『マトリックス』の世界観がまさにそれでした。主人公のトーマスは、仮想空間では「ネオ」と名乗り、人類を支配するコンピュータとの戦いに身を投じていきます。

夢の世界をテーマにした「インセプション」

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この作品では、夢の世界が多重構造として描かれています。夢の世界の第一階層で夢を見ると第二階層へ、第二階層で夢を見ると第三階層へ進めるというルールのもとで、世界観が構築されています。つまり、目を醒まして水槽の脳を見たと思っても、結局はまだシミュレーションの中にいるに過ぎないのです。

夢に関する不思議な話をもっと知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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