【月ヶ瀬村女子中学生殺人事件】差別や村八分がきっかけとなった悲しき事件

村八分にあってしまうと、時間では解決しないと言われています。法的に訴えるという方法もありますが、司法の判断がどうあれ、人間関係にしこりを残し、状況の改善は難しいです。村八分の挙句、引っ越さざる負えなくなったり、自殺してしまうケースもあります。

そして中には、月ヶ瀬村の事件と同じように、住民に追い詰められた結果、復讐的に殺人を犯してしまうという事件も存在します。ここでは有名な二つの事例を紹介します。

日本の犯罪史に残る虐殺事件

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1938年、岡山県津山市にある村で起こった事件です。感染症である結核を患った男性が村八分の憂き目にあいます。結核は当時不治の病です。自暴自棄になった男性は、彼を蔑み、忌み嫌う村人に復讐します。日本刀や散弾銃を用い、殺した住民の数は30人に及びました。

日本史上最悪とも言われるこの大量殺人事件は、「津山三十人殺し」と呼ばれています。以下の記事で詳しく紹介していますので、是非ご覧ください。

2013年に起こった事件

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山口連続放火事件は2013年7月21日に起こりました。山口県周防市の集落で、住民同士の諍いが起こり、当時63歳の男性が相手の一家5人を殺害、その後家を放火したというものです。犯人の証言によると、彼は集落の住民から村八分のような嫌がらせを受けていたと言います。

月ヶ瀬村女子中学生誘拐殺人事件は村八分が起こした悲しき事件

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学校でのいじめと同様、閉じられたコミュニティは、時として立場の弱い人間や、集団の意にそぐわない人間を排斥し、攻撃することがあります。人の心は周囲の人間によって健全性を保たれます。よりどころを失い、追い詰められた人間は、時として人の心を失ってしまうのです。

殺された女子中学生には何の罪もありません。彼女の命を無残に奪ったことは、許されることではないでしょう。しかしながら、彼女が殺されたことは犯人にのみ原因があると言えるのでしょうか?月ヶ瀬村の事件に関しては、今一度議論が必要であると言われています。

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