川俣軍司の現在や生い立ち!ドラマでも話題になった深川通り魔殺人事件

職を転々として酒に溺れ暴行犯罪を繰り返した犯人はある日、実家から30分ほどの近くにある銚子という町で暴力団組員の人間から覚せい剤を購入してしまうのです。そこから中毒患者となり禁断症状から犯罪を繰り返すという最悪な悪循環が出来てしまったのです。こうして犯人は完全に後戻りできなくなっていくのです。

当時の川俣軍司を知る人々の話

犯人が当時勤めていた家電屋さんの社長の供述によると、短気な性格が際立っていたけど『お客さんとの揉め事とトラブルはするな。』とそう注意するとそれを素直に聞き入れて、それからは真面目に働いていたそうです。一方で実家の近所の方は入れ墨を見せつける素行が悪いチンピラと称しているのです。

家族とシジミ漁を始めるも素行の悪さが目立つ

父親がシジミ漁を切り盛りしていたので、それを継ぐようにして犯人も家族とシジミ漁を続けると初めは稼ぎも良く、味を占めていましたが実の両親に酷い暴言を吐いたり、ご飯の際はまさにちゃぶ台返しをするなど素行の悪さが目立つようになり、このあたりから両親は犯人と距離を置くようになり、また資金目的で漁船を売却してしまうのです。

葬式での異常な様子

母親が亡くなり葬式の最中には犯人は、覚せい剤の副作用や禁断症状が出始めて、幻聴が聞こえ、幻覚が見えて、犯人には身の回りから自分の事を悪口を言っている様に聞こえていたのです。その事もあってか葬式中にもかかわらず、犯人は弟と取っ組みのあいの喧嘩をしてしまい暴行罪で逮捕されてしまうのです。

寿司屋の面接で落ち深川通り魔殺人事件へ

このころ彼は一端の寿司職人として装い、数々の寿司屋さんに就職して転々としていました。転職する理由はクビなのですが、禁断症状による幻聴や幻覚が仕事中にも出てしまったり、労働状態が良くなかった為に解雇されていたのです。そして事件が起こる前、再度面接を受けましたが公衆電話にて不採用を聞くと、暴走して凄惨な事件を引き起こすのです、

川俣軍司が深川通り魔殺人事件を犯した動機

犯人は7時間にも及び人質を捕え中華料理店に立て籠った末、ようやく警察に逮捕されることになるのです。この後連続殺人の容疑者として厳しく取り調べを受ける事になるのですが、そこで彼が供述した犯行動機が理解に苦しむくらい支離滅裂した内容だったのです。こちらのではそんな動機について解説していきます。

黒幕を暴くために人質をとった

tiburi / Pixabay

自身の身の回りには悪影響を及ぼす悪い電波、即ち黒幕が付きまとっているらしく、この正体を暴くために人質を捕ったなどと正に意味不明な供述をしているのです。十中八九既に頭や精神状態が、クスリによって侵されて幻聴幻覚の症状が現れ、まともな思考が働いていない事による発言と考えられます。

また犯人はこれまでに何度か転々とその都度解雇され転職していった寿司屋のオーナーや店長に責任を押し付け、ブラウン管を通して一般市民に晒し罪を償わせると言った支離滅裂な犯行動機を述べているのです。こんな悪党に幼い子や母親、女性が殺害され被害に遭ってしまった事は本当に遺憾であります。

子供を持つヤツらが羨ましかった

この犯行動機は薬物による精神衰弱によるものであるかどうかは分かりませんが、子供を持つ親御たちに対して妬み辛みを激しく抱いていたものが伺えます。恋愛や幼少期の頃の劣悪な家庭環境が原因とも考えられますが、何の罪のない親子や女性子供を狙い殺害するという極悪非道な行為は絶対に許されないのです。

俺はサムライだ!殺された人は幸せだ

かなり奇怪で意味不明な犯行動機なのですが、これもおそらく覚せい剤依存症のせいで見る幻覚や幻聴の表れからによるものだと判断できます。まだ普通と言えた人格が覚せい剤によって、どんどん歪ませ狂わさせ犯人自身もその周りの人たちを悍ましいほどに酷く巻き込んで、最後には関係のない女性子供を殺害してしまったのです。

川俣軍司の裁判とその判決

上記の様に大変意味が分からない支離滅裂、本末転倒な犯行動機を供述した犯人ですが、そんな犯人の裁判の様子や判決結果はどういった内容だったのでしょうか?当然犯した罪の重さを考えれば、死刑も十分に考えられるはずです。こちらではそんな裁判とその判決について解説していきます。

逮捕後の尿検査で覚醒剤反応

これまでの逮捕歴、そして取り調べ時の態度や発言からも、覚せい剤乱用者とおおよそ予想は着いていたはずですが、医学的に立証するためにも尿検査をしました。当然ながら反応を示し陽性が検出されて覚せい剤依者として裁判に掛けられる事になるのです。

裁判でも「電波がひどい」という証言

裁判中でも取り調べ時の供述同様の発言をしており、犯人は「電波が引っ付いている」「どこからともなく殺して殺せという声が聞こえる」と証言しているのです。この事からそして尿検査にて覚せい剤の反応を示して陽性が検出された事により、裁判官は犯人を覚せい剤依存による精神衰弱状態と判断したのです。

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