高知白バイ事件とは?内部告発がもみ消された疑惑の冤罪事件の真相とその後

誰もが悪意だけを持っているとは限りません。中には多数の警察官から「ねつ造」の話が出ていたのです。多くの新聞社にも届けられた内部告発は表に出ないばかりではなく、全ては何らかの理由によってその場では公表されない結果に至ります。それらの内部告発は、どこかで何かの力によって全てがもみ消されました。

第三者の貴重な証言を無視

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先ほども少し触れましたが、通常であれば第三者の証言は重要視されて当然です。100kmほど出していたと言う証言は、とても貴重な内容になることは間違いありません。ところがそれほどの貴重な証言は、不自然なことに無視される結果になります。

第三者による意見を無視する行為が許されてしまえば、誰もが今後どのように対処して良いか疑問が残ることは当然ですが、果たしてそんなことできちんとした証言を信用してもらえるか、と疑問を持たれることは当然です。

証拠の捏造

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ブレーキ痕自体が絵であって、また写真が不自然に合成されていることから明らかな捏造(ねつ造)と言うことが露呈されますが、目的はなぜでしょうか。そこには、警察の抱える見たくはない一面があることが分かります。

事故であり、100kmものスピード走行なら罪に問われるのは警察側です。そこへ賠償責任も取らなければならないことにも繋がるでしょう。証拠が捏造されていたことさえ判明しなければ、警察には汚点がないことになるのです。

白バイが違法な走行訓練を行なっていた

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高知白バイ事件では、白バイ自体が高速運転の訓練をしていた可能性も浮き出ています。目撃者の中に高速で走る白バイがいた、とされていますが高速で運転する走行訓練を行なっていたと言う話があるのです。

最高速度60kmの制限道路で、追尾もしていない白バイが高速で走行訓練していたとしたら、そして事故を起こしたとしたなら大きな問題になります。

警察庁の保険金詐欺疑惑

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警察官が殉職していることを踏まえると、保険金は保険会社を通して被告が支払うことになります。高知白バイ事件では、実際に1億円ともされる金額が和解勧告によって支払われているのです。半端な金額ではない上に、殉職した警察官は巡査長でしたが、警部補に昇進しています。

では自損事故だとしたらどうか、その場合には警察庁がスクールバスの損害を負わなくてはなりません。更には速度超過なども問われ、亡くなった遺族にも支払わなくてはいけないことでしょう。警察官を辞さないことになるかもしれません。全ては巧みに仕組まれた冤罪事件によっても保険金詐欺を疑われても仕方がない結果になるのでした。

高知白バイ事件のその後は?

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冤罪事件である可能性が濃厚な、この高知白バイ事件では刑が確定しただけではありません。納得がいかないことは当然のことですが、その後に待ち受けていることで1人の人生が変わることになります。多くの人間によって、人生が狂わされることがあることが浮き彫りにされてしまう恐ろしいこととと言えるでしょう。

いずれ忘れ去られると思われているのか、これが「権力」なのか疑問は残ります。この事件によって多くの証言が無視されましたが、その後や現在はどうなっているかです。捏造されていたとしたら、もみ消されている事実が無視されているとしたら、遣る瀬無い思いはどこへ向ければ良いのでしょうか。

再審請求が棄却される

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2007年、高知地方裁判所で証言は信憑性にかける上に、検察側の判断のみが信用され判決は禁錮1年4ヶ月。被告は高松高等裁判所へ控訴したことはもちろんのことですが、あっけなく棄却されたのです。しかも最高裁判所(最高裁)への上告も、簡単に棄却されてしまいます。

再審請求すら認められない中、刑に服し、運転手だった片岡晴彦氏は既に出所しているのです。高裁も最高裁も、どちらも再審が認められないとされる判決に納得できるはずはありません。どんな証言も採用されない、そんなことが現実に起こっていることが明らかにされたのでした。

真相は明らかになっていない

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本来事件が事実であれば、話は結末を迎えていたことでしょう。今尚語られるのはなぜかと言うと、冤罪に可能背が高い事件の隠蔽を誰もが感じているからであり、判決の結果に納得していないためです。あってはならないことが事実なら、大きな問題に発展することは間違いないでしょう。

高松高裁に即時抗告した際は、月に一度街頭で署名活動もしていたほど必死に戦っています。隠された真相は、必ず誰かが知っていて蓋をされていることは確かだからです。もちろん運転手本人だけでなく、多くの人が冤罪について意義があるのは当然のことかもしれません。

高知白バイ事件のバスの運転手「片岡晴彦」さんの現在

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高知白バイ事件と呼ばれる、スクールバスの運転手「片岡晴彦氏」が納得いかないままであることは言うまでもありません。ただ出所した後、諦めてしまったのではないことも、当事者なら誰でも感じることです。現在、片岡晴彦氏はどのように生活し、人生が狂わされてしまったのでしょうか。

手を拱いているだけに収まらないほど、納得ができないことは確かです。今ではどのように片岡晴彦氏は向き合い、また生活をしているのでしょうか。

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