SOS遭難事件とは?カセットテープや数々の謎から真相を検証

様々な憶測が飛び交ったこの事件でしたが、実は発見当時、警察が捜査していた時に被害者が残したノートが出てきたと報告されている様です。このノートは被害者のお父様に渡されているようですが「息子の心だとしたら、抱きしめたい」とおっしゃり、公表はされなかったのです。

SOSの文字は撤去済み

実は、発見される数年前に撮られた航空写真にこの文字が写っていた物が後に発見されております。撮影当時にこの文字に気づいていればもしかしたら被害者の救出が出来たかもしれないと悔やまれます。捜査後にすでに倒木は全て撤去されているため、現在はこの文字を見る事は出来ません。

技術の進歩による再捜査が期待されている。

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事件発見から30年の月日がたっており、当時の操作技術よりも現在は数段良くなっております。もし、現在の技術で再調査をすれば謎の解明に繋がる何かを発見できる可能性もあります。特にテープの録音場所などは現在の技術なら可能でしょう。再調査に乗り出す事を期待しています。

SOS遭難事件被害者のあの日

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自力で下山できなくなってしまった被害者ですが、当日どのような状況で遭難してしまったのか、当日の被害者の足取りを追う事で分かる事があるかもしれません。また、回避する事ができたのか。当日の様子を説明していきます。

北海道旅行中に立ち寄った大雪山

愛知県在住だった被害者ですが、北海道旅行中に登山をしようとこの山に立ち寄りました。しかし、他の登山者に比べると軽装だった為、ハイキング目的で山に入ったもしくは、あまり登山に詳しくない方だったと考えられます。

ニセ金庫岩を目印にしてしまい遭難

この山には、2つのよくにた岩があります。登山する人正しい金庫岩と呼ばれる岩をスポットにし下山していくのです。しかし、同じような姿形で”ニセ”金庫岩と呼ばれる岩もあり、被害者はこの時、ニセの岩を目印に下山してしまったのです。後に検証した結果、このルートで下山した辺りに遭難した場所があったのです。

一度は来たヘリコプター

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残されているテープでも被害者が叫んでいるように、一度ヘリコプターは飛んできたようです。しかし、このヘリコプターは捜索をしていたのかまた別の目的で飛んでいたのか分からないですが、次にヘリコプターを目撃したら助けてもらえると考え行動していたのでしょう。

助かるためにできることをすべて行った。

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助かる為に、被害者が思いつく全ての事を行った状況だと言えます。メッセージは被害者の助けにはなりませんでしたが、実際に人命を救う事にも繋がりました。そして、発見まで長くかかってしまいましたが遺骨も家族の元に戻る事も出来たことは不幸中の幸いといえるかもしれません。

2chにSOS遭難事件被害者の元同僚を名乗る人物が現れる

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なんと、事件から20年以上もたったある日、2チャンネルと呼ばれる掲示板サイトに被害者の元同僚と名乗る人が書き込みを行った事で掲示板が盛り上がりました。なぜ、この時期に書き込みを行ったのでしょうか。

2012年の書き込み

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2012年11月19日に、突然掲示板サイトに被害者が生前どんな人だったのか書き込みがあったのです。その書き込み内容が生前の被害者を知っていないと答えられないような内容であったため掲示板内の人も興味を持ち、色々と質問していたのです。

同僚ならではの情報を語る

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この書き込みには、捜査上の内容であまり公になっていないような情報も含まれていました。その事から、実際に生前の被害者を知る人物で尚且つ被害者の捜査状況が警察から知らされているであろう家族と近かった人物、もしくはそういった人物の友人だったと考えられます。

生前の被害者の体格を語る

当初、被害者の白骨から女性だと判断されておりましたが元同僚の書き込み内には、被害者の体形に触れる内容がありました。当時の体形から考えると骨盤が大きい男性だったようで、女性に間違えられる可能性もあると言っています。

ハイキングに行くと言い残し宿を出た

被害者は宿泊先の方にハイキングへ行くと言い残し、荷物を置いて宿を出たそうです。しかし、夜になっても帰って来ない事を気にした宿の方が警察に通報し捜索を始めたようでしたが、民間のヘリを飛ばすのに大金が必要とな事もあり30~1時間ほどして捜索できていないと語っております。

また、その捜索しているヘリを見かけた被害者がアニメの真似をしSOSと書いたことも想像ができると話しているのです。しかし、肝心などのように作ったかはやはりわからず、被害者がそれほど力が強かったのかどうかは特に触れていませんでした。

本当に元同僚?

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果たして、この書き込みは本当に元同僚だったのでしょうか?もし、本当に元同僚の場合何故今になって書き込みをしたのか?謎が多かったこの事件、当時はかなり話題となっていた為、当時被害者を知る人からの情報は貴重だったはずです。

しかし、当時は現在のようにインターネットが普及しておりませんでしたので元同僚を名乗る人もどこに発信していいのかが分からなかった事も考えられます。何かをきっかけに、この時間を思い出しあらぬ憶測を払拭する為にあえていま、書き込みをしたのかもしれません。

SOS遭難事件の現場・北海道大雪山

今回、被害者が遭難した山は大雪山(たいせつざん)と呼ばれる北海道の中央部に位置する場所にあり、沢山の火山群が群がって出来ています。一つの山で出来ていない事が分かるように、大雪山系と呼ばれる事もある山です。また、細かく表大雪、東大雪、北大雪と呼ばれ、事件当時の大雪山は現在、表大雪と呼ばれております。

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